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うちの兄たちはモテすぎまして2
ここは海羽高校。
うちはそこの1-B。
そしてうちには兄が2人いる。
沢井 綾と沢井 星。
2人とも双子だ。
綾の方が兄で星の方が弟。
綾は3-Cで勉強ができる真面目系で生徒会。特に機械類が好きで、新しくパソコンを組み立てたり、テレビをアレンジしたりと我が家のエンジニア。料理が得意。シスコン。
星は3-Eで音楽やスポーツが好きで頭の良さはまあまあだが作曲や作詞をして有名なアーティストに楽曲提供するほど音楽に強い。バイクも好きである。ツンデレ。
そして2人はよくモテる。怖いくらいに。
やっとつまんないホームルームも終わり一時限目。今日は現文。得意っちゃ得意だけど勉強自体が好きじゃない。おかげで成績も伸び悩み。だから昔はいじめにあっていて出涸らしとかカスとかそう言われていた。ま、今でも変わんないけど。先生が板書を書き始める。静かな教室にチョークと黒板がぶつかる音が響く。ことの音、割と好き。それをノートに書き写す。あーつまんねーのと思いながら授業を聞く。
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キーンコーンカーンコーン
有難き鐘の音が鳴る。
「きりつ!れい」
「「ありがとうございました」」
掛け声で一斉に礼をする。みんな一目散に席から逃げて男子は男子で集団を作る。女子はなぜか廊下へ行く。多分他のクラスとつるむのだろう。そう思ってうちは自分の席で仮眠を取る。趣味の一個が寝ることだもんね。
「くーーーーー、、、、」
気持ちよく寝ているところ、肩を連打させられ目が覚めた。女の子が4、5人いる。
「りょ、綾先輩が、、、」
どうやら呼んでもらうためにこの小娘たちを使わせて呼んだらしい。女の集客数多いからな。わかったと言って廊下へ向かう。女子が群がっているとこに大体いる。今日もそうだ。ワラワラといる。
「綾ー?」
「あ、明!!」
うちを見るなり女子をかき分けてやってきた。
「会いたかったぁぁぁぁ」
そう言って抱きしめてくる。苦しいし、重い。恥ずかしいし。
「ちょ、、、重いっ」
「あ、ごめん、、、つい、、、」
どうやら綾は生徒会のお陰で早く出なくちゃいけなくなり、うちに会えずに寂しかったそう。夜会ってんじゃん、、、いっつも
「あぁ、そうだ。これ渡しに来たよ」
手には消しゴムがある。
「わぁーーー!そうそう。困ってたんだよね〜」
「ありがと!」
ニコッと微笑みかける。持ってきくれたからそりゃお礼を言わない訳はない。
「やっぱ、かわいいね」
「へ!」