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気象くんたちのお天気予報〜どんな天気、いろんな天気〜【第五話】なつやすみ編!②
なつやすみ、海にハヅキとナツが行く。(575短歌)
「えーっと…あのさ」
ハヅキが話を持ち出す。
「うん」
ナツが端的に答える。
「色気もクソもないよね、この世界って。」
そうだ、そうなのだ。
具現化人___メニーファステイション、通称「ステイ」が暮らすこの世界には、性別という壁がない。
性別ないってどういうことだとかそういうのもいろいろ質問が浮かんでくるが、あいにくその世界だけの…その世界だ、だけのなんか…ルールみたいな…そういうのが…あるんだよ…(投げやり)
ステイたちは、それを逆手に取り、|女の形《おんなのなり》をしても|男の形《おとこのなり》をしても、誰にも何も言われないのだ。だからというか、少なくとも、ひとめ見ただけでは男か女か判別できないくらいにはみんなして中性的な顔。
「いや、別に?俺だって?女になろうとしたらなr…」
「うん、うん、うん、もういいもういい。あんま拗ねんといて…」
「……ふーん。…ほら、ハヅキも海入ってきたら。そんな大層な浮き輪抱えてるんだから、ね。」
ほぼ投げやりに海の方へ背中を軽く押し出そうとする。ハヅキは水着、ナツは…えーっと、普通に、服。
え?海だよね?あなた海に来たんだよね?
「……ナツもはいろ?」
上目遣いでハヅキが聞く。ナツは普通の服って言ってるやろがい。
「へー、そうかい…見回りの途中でそのまま引き連れて来させられた俺に…?てか、俺が海に入って涼しくなったら今より暑くなるけどいいの?」
口元に手をあてて、不貞腐れたかのようにそっぽをむいて言う。
そうだ、やっぱりナツもステイなのだ。ナツはその名の通り『|夏の具現化《エンディメントオブサマー》』。ナツ自身の体温が下がる____つまり、涼しくなるごとに気温が上がり、高くなると気温が下がる。ナツは常人___人間と反対で、いっさい夏の間は暑さを感じないが、冬になると急に暑く感じるようになるのだ。
なので、冬の間はずっと寝ている。つまり、冬眠?
「アー、ごめん。それは勘弁して。……じゃ、海行ってきま…アッ」
足元の石でバランスをくずし、倒れそうになる。
まるでスローモーションのようにナツの目の前で倒れていく身体、その目の前には大きな石。まずい。
____つくづく思われる、ハヅキはおっちょこちょいなのかと。そして「おっちょこちょい」と笑われることは少なくないと。
いや、それは違うが?普通に周りを見ていないだけで、目の前のことしか考えていないからだが?
ナツはいつもそう弁明したくなる。そして、その目の前しか見ていないこのステイを助けるのは、
「______はづッ…き…お前マジで…!!」
いつも|ナツ《俺》だ。
急いで立ち上がり、ハヅキの腕を後ろから掴む。そして自分の体の方にぐいっと引き寄せて、抱きしめるような構図になる。
もう一度言う。性別の壁なんてないのだ、ステイに。
だが、今だけは、ナツが性別なんてなくても、ハヅキにはとてもかっこよく見えたような気がした。
「……あ、ごめ、ん。ありがとう…」
ナツもその言葉を聞いて手を離す。さっきの構図に関しては何も気にしていないようだった。
「泳いできていいよ、ほら。足元には気をつけてね、絶対。」
と言って、ハヅキを送り出す。
そしてハヅキが海で泳いでいる頃______
ナツは、持ってきた折り畳み椅子の上に座って、ハヅキが元気そうに泳ぐその様子を眺めていた。
口元は手で隠されていてわからない。けれど、その耳は少しだけ、ほんのりと赤くなっていたように見えた。
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やだ〜、ナツくんめろい。ハヅキちゃんかわいい。
ちなみっち、ハヅキちゃんの身長は小学4年生の女の子という設定にしようかと思っていますが、いいのか?それで…という思考に駆られているわたし。
恋愛要素、わかんなーい!!