公開中
【10話】最初の決戦
情報がかなりはいっています。この回はまあまあ重要です。話がまあまあ進みます。
前回や前々回読んだほうが楽しめる....かな??
9月。今日から新学期だ。と言っても寮制なのでほぼ毎日会えていたが。しかし、教室での授業は久しぶりだ。授業と言える授業はないかもしれないが、学校|LIFE《ライフ》を楽しむのもこの年齢ならではだろう。
「こんにちは。久しぶりの授業ですね。休暇中は実戦室を利用していた人も多いと思います。皆さん怪我はしないよう気をつけてくださいね」
多分新学期にふさわしい一言からはじまる。
「学校対抗大会についてです。学校対抗大会が行われるのは2月。あと半年です。私立学園は非常にレベルの高い学校です。正直、今の皆さんの実力では歯も立たないと思います。これから半年、気合を入れて頑張りましょう」
一気に悲しい話題に突っ込んでいった。確かに、今の俺達では歯は立たないだろう。半年、半年。長いようで、短い。この時間で、このクラスを、この学年を、もっと伸ばすことはできるのだろうか。
「でも、4月に比べると、このクラスの実力はかなり上がっていると思います。最弱クラスと言われ、他のクラスに見下されていた4月。今ではどうでしょう。最も優秀と言われていたAクラスをも軽く超える実力を身に着けています。皆さん、自信を持ちましょう。このままのペースで突き進めば、必ず勝てます」
それは俺も思った。これが火事場の底力というものだろうか。おそらくこのEクラスは今では最も強いクラスに成り代わっている。
「また、来月10月には、私立学園と模擬戦があります。この模擬戦で、国立学園の強さを見せつけましょう」
先生がめちゃめちゃに燃えている。多分去年も一昨年も大敗した年だったのだろう。今年こそは、という決意が感じられる。
さらに、教室が爆発的に賑やかになった。私立との模擬戦に盛り上がっている。そこに悲壮感はまったくなく、高揚感がほとんどを占めている。
「ということで、頑張りましょう」
授業が終わり、わーーーー、という全然揃っていない掛け声のもと、俺達はいつも通り、実戦室に駆け込んだ。授業が終わったら、いつもこうだ。狭い実戦室で広い場所を確保する。このルーティーンは欠かせない。クラス内で場所を取り合うこともしばしばある。まあ、基本的には平和的に場所取りをしている。
「私立学園、必ずぼこす」
「ふん」
ーシャキーンー
メンバーの士気が今非常に高まっている。
「ちなみに模擬戦は個人戦じゃなくてチーム戦らしいぜ」
初耳の情報だ。情報元のバギを捕まえて問いただす。気付かないうちにタメ口になっていた。前話したときは敬語だったため少々驚かせてしまったかもしれない。
「模擬戦ってチーム戦なのか?」
「あ、ああそうだ。クラスごとに戦って最後まで残った方の勝ちだ」
「それって魂移入法でたたかうやつだよな」
「う、うんそうだ。魂移入法で戦う」
情報は入手できた。しかし、足りない。このクラスは団結力がある。でも、戦うとなれば話は別だ。この程度の団結力だと負ける。俺の直感がそう告げている。
「ルガ、みんなを集めよう。ここからはクラス全体での練習が必要だ」