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あの子が気になっちゃうんです!
脳裏
(ピーンポーン)
あ、早苗かな?さっきRainで家の場所を教えておいたんだ。
「はいるよ〜!」
「はーい」
私は玄関で早苗を迎え入れた。
「あちゃー、派手に荒らされちゃったね。泥棒はいなそう?」
「さっきナイフで刺したけど、逃げられた。」
「待っててって言ったじゃん!」
「ごめん。」
「でも、無事でよかった。」
早苗が心配してくれて嬉しいと思った。
「あ、そうだ。せっかくきてくれたんだし夜ご飯一緒に食べよ!」
「え!いいの?」
「うん!2人で食べた方が楽しいしね。」
「…………ありがとう」
早苗が照れ臭そうにそう言ったのが可愛かった。
「冷凍のたこ焼きでもいい?」
「うん、わたしも手伝おうか?」
「大丈夫だよ。そこの椅子に座ってて。」
そう言うと早苗は素直に、ちょこんと椅子に座った。
「はい、できたよ。」
「わあ、美味しそう………いただきます。…………………あちっ。」
「ふふ、ゆっくり食べなよ。」
「う、ん」
すごく幸せな時間だった。