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幼児化2
※多少のいじめ表現有
岩本side
SnowMan「「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」」
ドアを開けて(勝手に)入ってきたのは、先程の男性。
3人が俺たちの後ろのに逃げるように隠れる。
3人の目にじわじわと涙が溜まっていく。
辰哉「何の用ですか」
流石は最年長、落ち着いて冷静に対応している。
男「3人の様子を見にきたんだよ?」
辰哉「俺らは仕事でここに居るんです。邪魔をするなら帰ってください」
男「で?3人は?」
辰哉「うちのメンバーに何の用ですか?」
男「いいから見せろ」
辰哉「明確な理由が無ければ来ないで下さい」
男「面倒臭えな。分かってるんだろ?」
辰哉「メンバーに変な物与えないで下さい」
男「…与えるも何もねえよ」
辰哉「じゃあどうしてうちのメンバーがこうなってるんですか⁉︎」
だんだんふっかの口調が強くなってくる。
男「いい度胸だな、仕方ない。見せてやるよ」
そう言ってポケットからスマホを取り出し、ふっかの目の前に突き出す。
辰哉「…ぇ、は…⁉︎」
何を見せられたのかはよく分かんないけど、ふっかの顔に青筋が立っていく。
ふっかが乱雑に男の手からスマホを奪い、俺らに見せる。
男「そんなに気に入ったのか?」
辰哉「そんな訳ねえだろ」
目の前のスマホから流れる映像は全て残酷な物。
3人がいじめられている様子だった。
数人の男に囲まれて、殴られたり蹴られたりする様子。
その痛みに涙を流し、悲鳴をあげる3人の様子。
そして、最後に映った映像では、薬のような物を無理矢理飲まされていた。
多分…これが原因なんだよな。
辰哉「どう見たってお前らが無理矢理与えてんだろ」
男「お前音声ちゃんと聞いてたのか?」
辰哉「はぁ?」
男「反撃してきてねえだろ?w」
辰哉「関係ねえだろ⁉︎」
男「反撃してないってことは無理矢理では無いだろ」
亮平「あのね。頭大丈夫?」
男「どの口が言ってんだよ」
亮平「少なくともお前よりかは頭いいから」
男「…」
亮平「いじめはしてはいけないって事すら分かんないお前よりかはね」
男「別にいいだろ。この3人は俺らの操り人形だから反撃とかいじめとか関係ねえし」
亮平「いつからこの3人がお前の操り人形になったの?」
男「最近」
亮平「なるわけねえだろ。お前みたいな道徳がなってない奴に従うと思うか」
男「それが従うんだな」
亮平「それはお前の惨めな勘違いだろ。そんな事すら分かんないの?」
男「とはいえ俺らの操り人形だぞ?」
亮平「…そんなに俺に精神壊されたいの?辞めといた方がいいと思うけど」
男「別にいいだろ。お前如きに俺の精神を崩壊できるわけねえじゃん」
亮平「うん。そういうところが勘違い……いや、そもそも理解できてないね。この3人がお前の操り人形になるわけないじゃん。そんな事もわかんないで3人を操り人形にでもしようとしたの?」
男「当たり前だろ。こいつらが操り人形にさえなればお前らも操り人形同然だからな」
亮平「あー…操り人形にはならないよ?ただメンバーを救いたいだけ。いじめをしてはいけないという幼稚園児でも当たり前に出来る事が出来ない奴とは俺まで汚れちゃいそうでもう話したくないし、帰ってくんない?俺ら忙しいんだよ?お前と違って。…存在が邪魔なんだけど」
男「そ、存在が邪魔は悪口じゃね?」
亮平「…なーんだ。存在が邪魔ってぐらいの悪口に動揺しちゃうの?それだけ俺様は偉いとでも思ってるんだね」
男「違うし…」
亮平「拒むだけで反論は出来ないの?お子様だねぇ」
男「おま、‼︎今すぐにでもあの世へ送ってやる」
その言葉に、危険を察知して阿部の隣に立つ。
阿部がまぁまぁ、大丈夫だから、と俺を宥める。
亮平「そうやって自分の語彙では何も出来なくなったら暴力を振るうの?そんな事しか出来ないんだね、小学生じゃん」
男「…」
亮平「あーあ。結局黙っちゃった。まだ俺には勝てないね」
男「…」
亮平「此処から逃げたいなら今から俺が要求する事を全て行なってね?」
男「…」
亮平「じゃあ、まずは質問に答えて貰おっか。3人はどうしたら元に戻る?」
男「2日ぐらい経ったら自然に戻る…」
亮平「うん。そっか。他に方法は無いの?」
男「無いに決まってんだろ」
亮平「お前はそうやって後先考えずに行動するんだね。忠告しておくけど、そういう行動取るの辞めた方がいいよ?」
男「…」
亮平「じゃあ次。仲間は何人いるの?」
男「それは言えない」
亮平「理由は?」
男「…上に排除される」
亮平「中々ブラックな組織だね。よくそんな脳味噌で組織入ろうと思ったよ」
男「…」
亮平「じゃあ次、いつから3人をいじめてたの?」
男「2週間ぐらい、前から…」
亮平「何故?理由は?」
男「…上に指示された」
亮平「ふーん…指示されたら動くしか無いんだね。w」
男「…」
亮平「で?上はなんでお前に指示したの?」
男「んなもん知らねえよ」
亮平「理由も分からず動いてたの?そういう所が脳味噌が足りないって言ってんの」
男「…上が……9人体制のSnowManが嫌いだから…って…」
亮平「は?くだらない理由だね。そんな事で俺たち9人の絆を切り裂けるとでも思ったんだ。あなたの上の人も中々に脳味噌無いじゃん」
男「…」
亮平「ていうか俺に嘘ついたよね?お前。」
男「っ…」
亮平「…まぁいいよ。もう用は済んだから、帰って」
逃げるように男がスタジオから出て行った。
翔太「阿部…お前凄えな…w」
亮平「ありがと♪」
大介「あざとい警察でーす‼︎」
亮平「うわっwww」
ラウール「ふぇ…」
大介「あ、ごめん。怖かったよね?大丈夫?」
ラウール「あべちゃがまもてくりぇた‼︎ちゅよい‼︎」
亮平「かっわいい…ありがとう…泣」
大介「いいなー。阿部ちゃんずるい」
蓮「じゃ、しゃっくんにはりぇんをぷりぇじぇんと‼︎」
そう言って佐久間に抱きつく目黒。
大介「わぁ〜♡可愛いんだけど⁉︎」
康二「おうちどこ?」
辰哉「ほら、帰るぞ〜」
涼太「あれだよね…明日OFF誰かいる?」
大介「俺だ‼︎」
蓮「ビクッ‼︎ぅ~…」
大介「れんごめーん…‼︎」
蓮「ゆりゅしゅ」
涼太「他にOFFいる?」
沈黙。
照「さ、佐久間だけ…⁉︎」
大介「ひかる、文句あるの〜?」
亮平「いや…ちょ、色々不安で…」
大介「酷いなぁ。一応世話は得意だよ?猫とか好きだし」
ラウール「りゃうにゃんにゃんじゃにゃい」
翔太「そうだそうだ〜」
大介「ごめんごめんw」
蓮「だいじょぶ、しゃっくんもちゅよい」
大介「だよね⁉︎」
康二「ぱわぁ」
じとり、とみんなが佐久間を睨む。
大介「よし、家帰るぞ‼︎」
---
家に到着。(展開早くてすみません‼︎)
やっぱり子供の機嫌ってころころ変わるんだよな。
さっきから目黒が不機嫌。
ずっと口を尖らせてる。
大介「れぇん。どうしたの〜?」
蓮「ぅ~…」
ラウール「りぇん‼︎あしょぼ‼︎」
蓮「やぁ‼︎」
康二「りぇん…」
はっ、と康二が思いついたような顔をして、ふっかのところでぴょんぴょん飛び跳ねる。
辰哉「康二、どーしたの?」
康二「ざぃがに」
辰哉「…?」
康二「ざーぃーがーにぃー‼︎」
辰哉「ざ…?」
康二「うぅ〜…」
理解してもらえず、康二まで不機嫌に。
辰哉「あー…‼︎ザリガニ?」
康二「しょりぇ‼︎ざぃがにしゃん‼︎りぇんだいしゅき」
辰哉「たしかに」
そう言って財布だけ持ってふっかがどこかに出掛ける。
数十分後。
袋を提げて帰ってきたふっか。
辰哉「ザリガニの…」
涼太「party time‼︎」
大介「調理しないであげて?」
翔太「ぐははぁ⤴︎」
袋から山積みになったザリガニのぬいぐるみを3人に見せるふっか。
照「ふっか、それ何匹?」
辰哉「9匹」
照「獲りすぎって怒られなかった?w」
辰哉「いや…一応声掛けられたんだけど…1回で獲れちゃいましたって言ったら許されました」
翔太「ふっか嘘ついたの?」
辰哉「…いや、事実」
涼太「ふっかすごいね」
蓮「じゃりがにしゃん‼︎」
あんなにご機嫌斜めだった目黒も嬉しそうに笑みを見せる。
亮平「これどれが誰のザリガニか分からなくなりそうだね…」
大介「リボンとかで結んじゃえば?メンバーカラーで色分けすれば分かりやすいと思う‼︎」
確かに、と声が上がり、みんなでリボンを結び始める。
蓮「じゃりがにしゃんであしょぼ‼︎」
ラウール「あしょぶ〜‼︎」
康二「こじも‼︎」
そう言って仲良く遊び始めた3人。
よく飽きずに遊び続けられるな、と思った(笑)
涼太「ご飯だよ〜」
その言葉にみんなが反応する。
大介「ご飯何〜?」
涼太「パスタ」
やったー、と声が上がる。
辰哉「ほら、そこの3人も食べるぞ〜」
ラウール「まだあしょんでる」
蓮「今じゃりがにしゃんつるとこなの‼︎」
康二「とちゅ〜だからまだむり」
…いつもだったら真っ先に席に座る3人なのにな。
照「食べなくていいの?冷めちゃうよ?」
ラウール「とちゅうなの‼︎」
亮平「遊んでからでもいいけど、3人で食べることになるよ?こぼしたりしても片付けないよ?」
そこで、ぅ~…と唸る3人。
蓮「わかっちゃ…たべりゅ」
SnowMan「「「「「「「「「いただきます‼︎」」」」」」」」」
仲良く9人でご飯。
久しぶりに9人でご飯を食べた。
SnowMan「「「「「「「「「ごちそうさまでした‼︎」」」」」」」」」(早…)
食べ終わると3人はもう眠そうで。
翔太「風呂入れるか」
ラウール「にぇむい…」
大介「超高速でお風呂入ろ‼︎」
照「とはいえ誰が風呂入れるの?」
あ…と全員が固まる。
辰哉「男らしく…じゃんけんしようじゃないの」
望むところだ、と腕まくりする。
大介「あえての…ソーシャルディスタンスじゃんけん、じゃーんけん‼︎」
ぽん、と6人が手を出す。
6人「「「「「「うわああああああああ‼︎」」」」」」
蓮「うりゅちゃい」
康二「ねりぇにゃい」
ということで。
公正なるじゃんけんの結果、風呂に入れる人が決まりました。w
ふっかです…w
あれこれして9人全員風呂入り終わり、寝る時間。
3人を真ん中にして、大人が3と3で分かれて子供を挟む方式でベッドで横になったんだけど…
さっきまで眠そうだったのに、いざ寝るとなると寝付けないのか、ずっともぞもぞ動いてる3人。
料理を一人で全部作ってくれた舘さんや、朝から忙しかったふっか、翔太、勉強しまくってた阿部はもう既に疲れて寝てるんだけど…。
照「…寝れない?」
ラウール「ぅぅ…」
大介「どうしよっか」
照「…一回下行く?」
大介「そ〜だね」
3人を抱き上げて、一階に戻る。
蓮「あしょぶっ」
康二「こぉじも」
ラウール「りゃうもぉ」
大介「照、俺が遊び相手しておくから調べてくれない?」
照「了解」
スマホを開き、検索する。
…主な原因としては…?
過剰な刺激、生活リズムの乱れ、メンタルヘルスの不調、過度な疲労、寝室環境の問題、発達障害か。
過剰な刺激…はなさそうだけど。
生活リズムも俺が厳しくしっかり管理したから大丈夫なはず。
寝室環境もそれほど…悪くないと思う。いや、むしろ良い方だと思う。
発達障害は無さそうだし…
メンタルヘルスね…精神って事でしょ?昼のことはあると思うけど…
過度な疲労、か。
俺ら大人にとっては子供が3人増えてまぁ疲労っちゃ疲労だったけど…そこまで大して疲れるってほどでもなかった。
けど、子供にとっては新しい環境だし、色々振り回されて忙しかったもんね。
照「3人さ、疲れた?」
ラウール「ちゅかれた」
蓮「りぇんくたくた」
康二「こぉじもうちゅかりぇりゃりぇない」
大介「ひかる、原因分かった?」
照「うん、多分」
佐久間にさっきの画面を見せる。
大介「あー…確かに。そりゃ疲れるよね」
3人の頭をふわっと交互に撫でる佐久間。
それに気持ちよさそうに目を細める3人。
康二「しゃっくんのなでなでしゅき」
大介「ほんと〜?ありがとね」
照「どうしたら寝てくれるかな」
大介「んね。俺ら疲れ溜まってていつも秒で寝るからねwww」
…いや、それも笑い事じゃないんだけど。
事実だけど…
蓮「…りぇんたちがにぇにゃいとしゃっくんとひーくんいやになりゅ…?」
照「…?別にそんな事はないけど」
大介「うん。大丈夫だよ〜?」
蓮「りぇんわりゅいこ…?もうきりゃい…?」
照「そんな事ないよ。大好きだよ」
不安そうな目をする目黒を優しく抱きしめる。
ラウール「にぇりぇにゃくてごめんなしゃい…」
康二「ごめんにゃちゃい…」
大介「大丈夫だよ〜。気にしなくて全っ然いいよ?」
照「どうする…?本人たちも不安そうにしてるし…」
大介「尚更寝づらいよね〜…」
照「うーん………なんか他にも原因ありそうだけどね」
蓮「…?」
大介「あー…確かに」
照「なんか………なんか…なんていうの…?寝たくない…?理由?ってある…?」
ラウール「こわいゆめ、、、」
俺と佐久間で、はっ‼︎と目を合わせる。
康二「ゆめ、、いじめりゃりぇりゅ…」
蓮「いたいよぉ…って」
照「いつから…?」
ラウール「に」
大介「2週間前…ってこと?」
照「丁度3人がいじめられ始めた時期と同じだな」
大介「これは3人が戻った時に吐かせるしかないな〜」
照「そーだな」
康二「ねりゅ…?」
大介「3人が寝れるなら」
蓮「…」
照「寝たくないならいいよ?寝なくても(体調崩さなければ)」
大介「ひかる…」
照「ん?」
大介「俺は明日OFFだから朝まで起きててもいいけど…ひかる…明日朝から仕事…」
珍しくはっきりと喋らない佐久間。
照「あーうん、別にいいよ」
大介「そーじゃなくて…」
照「いいって」
大介「ひかる、だめ…いや、絶対だめ‼︎寝てよ」
照「…」
大介「3人だってただでさえ寝れなくて責任感感じてるのに照が寝れなくて明日とかに体調崩したら絶対悲しむよ?」
照「それも…そうだけど……………」
佐久間の正論に思わず口籠ってしまう。
大介「ね?でしょ?」
照「…はい。すみません。寝ます…」
大介「うんうん。寝ておいで」
照「…ぁ、でも、佐久間も無理すんなよ?」
大介「だいじょーぶ。この3人と一晩過ごせるなんて天国だから」
じゃ、おやすみ、と佐久間と会話を交わして4人(ふっか、翔太、舘さん、阿部)が寝ている寝室に戻った。
布団に入れば、すぐに睡魔が襲ってきて、眠りに落ちた。
はい‼︎
結構長くなってしまいました…
照「以上‼︎」
SnowMan「SnowManでした〜‼︎」