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マリーゴールド
「あ、咲いてる」
とある日の休み時間
私はマリーゴールドの水やりに来ると、花が咲いているのを見つけた
「綺麗だねぇ、きみ」
そーゆーシュミではないのだが
ついつい話しかけてしまう
だって
本当に美しいんだもの
「いつか散ってしまうのに
どうしてそんなに堂々としていられるの、、、?」
きみは知らないんだろう
実はきみは穢れた、悲しいものだけれど
とても美しい
散ってしまうからこそ
儚く、美しいのではないだろうか
人は
きみと全然違うね
優しそうな顔をしていても
腹の底では
何を考えているか分からない
私は、きみのように
美しくはなくても、素直な人間でありたい
目標をくれて
人生の目的を教えてくれて
【__水をくれて__】
本当に
【__僕を大切に扱ってくれて__】
**『ありがとう』**
一人の少女、スミレと、一輪の花の気持ちは同じだった。
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その後、そのマリーゴールドは
美しく、儚く、可憐に、散華したそうだ
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その後、スミレは素直な美しい女性になり、
幸せそうな顔で一生を終えただとか。
《まさにあの子にぴったりな花言葉ね。》
そう言ったのは、スミレか、マリーゴールドか。
それは永久の謎。
end...
マリーゴールド「悲しみ」「嫉妬」「絶望」
スミレ「誠実」「謙虚」