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へったくそ☆シリーズの3
「……がに無理なんじゃないか……?」
父の声が聞こえる。
「……の内は……しかないのよ。」
母の声も聞こえる。
「陰陽家が再び……を取り戻すことはできるのか?それに、……の方はまだ行方不明だ……!」
「それでも、今は、あの子に……冥に任せるしか無いのよ……。」
なんの話だ……?
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「天!」
「えっ……?冥……?」
目を覚ますと、そこは、森の中だった。
えぇっと、なんの夢を見てたんだっけ……?
「ここは……?」
「異世界。」
「えっ……?」
「あなた達の言葉で言うなら魔界。」
「いへかい?まかい?」
知らない言葉に、天は首を傾げる。
冥は驚いたように目を見開いた後、いつもの表情に戻った。
「そっか。天は記憶が抜けてるんだった。」
「?俺にはちゃんと記憶があるぞ?」
「ううん。ない。ーーの時の記憶が。」
「えっ……?なんて……。」
「行きましょう。私は竜も探しているけど、呪家(じゅけ)家も探しているの。」
「じゅけ……家?」
「竜に呪いをかけた人物。」
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「ハァ、ハァ、ハァ!」
天は、眠った冥を抱えながら必死に走っていた。
館の中を。
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「行くたってどこ行くんだよ。」
「呪われた館。呪家家の人が目撃されている。」
「そ、そうなんだ……。」
実は、天は呪いやおばけが大の苦手だった。
「苦手なのは知ってる。けど、ーーには行くしかないの。」
えっ……?なんて……。
それより、知ってるってなんだ……?
俺、話したことないぞ……?
いや、違う。
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「俺、怖いの無理……。」
「大丈夫よ!天!」
無邪気な笑顔の少女。
これは、記憶ー
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「天?大丈夫?」
冥に言われて、天は現実に戻る。
似てる。
あの少女と冥。
まさか……冥がー
「さて、行くわよ。なんたって……徒歩五分のところにあるからね!」
「ちっか!」
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~呪われた館到着~
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「う~ん。普通の館だね。」
「だな。」
冥と天が館を見上げていると、突然、二階の窓が開き、そこから着物を着た男が落ちてきた。
ぐしゃっ
と嫌な音がした。
男の足が折れたのだろう。
しかし、男はそんな事も気にせず、二人に這いよると
「お、お、お、鬼が……鬼が出た!」
怯えた声で言った。
天と冥は顔を見合わせる。
「なるほど。そういう系だったか。」
冥は少し考えると、言った。
「おいで、冥天丸(めいてんまる)。」
次の瞬間、冥は真っ黒な炎に包まれた。
炎が消えると、冥の手には一振りの漆黒の刀が握られていた。
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3(完)
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刀っていいよね!
ねっ!(刀依存症)→そんなものはない
最近、ネットで絵を描き、URLをここに貼るという技をようやく身につけた!(おっせぇぇぇぇぇw)
見た目
特に変わったところなし(天と冥で)
天
Picrewの「いいかもねメーカー」でつくったよ!
https://picrew.me/share?cd=4RioULdXiW
冥
Picrewの「いいかもねメーカー」でつくったよ!
https://picrew.me/share?cd=f2k6YJxWiU