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Chapter1
授業が終わり、放課後。
『…螢子、どこ行った…?』
授業中に借りた消しゴムを返そうと思ったのに、気づけばもう姿がなかった。
仕方なく、螢子の居場所を知ってそうな浦飯幽助の所へ向かった。
『あ、いた。幽助くん、螢子の場所知らな--』
そこまで言って、言葉が止まった。
幽助は、画面を覗き込んでいた。
パソコン……にしては少し違う。
その隣には、見覚えない水色の髪の少女。
そして何より。
画面の向こうから、嫌な気配がした。
『……何見てるの?』
思わず眉をひそめる。
『それ、この世のものじゃないでしょ。』
その瞬間、幽助が勢いよく顔を上げた。
「はぁ!?お前、これ見えてんのか!?」
『うん、まあ。』
驚く幽助とは反対に、私はもう一度画面を見た。
『……で、なにそれ。』
私がそう聞くと、幽助は隣の少女と顔を見合わせた。
「なあ、ぼたん。こいつマジで見えてんのか?」
ぼたんという名前らしい。
「見えてるみたいだねぇ」
水色の髪の少女--ぼたんは、興味深そうに私を見つめる。
「しかも結構霊感強いみたい。」
「……霊感?」
「あんた妖怪とか霊とか、昔から見えてたんじゃないのかい?」
図星だった。
私は少しだけ目をそらす。
『……まあ、見えるけど。』
「さらっと認めやがった!」
幽助が引いたような顔をする。
失礼だな。
『別に好きで見えてるわけじゃないし。』
そう言って、画面を見る。
見ているだけで嫌な感じがする。
『それ、放っておくとまずいやつ?』
するとぼたんが、ぱっと顔を明るくした。
「そうそう!大変なことになってて--」
話を聞くと妖怪が宝を盗んだらしい。
『へぇ~。大変そう。』
「興味なさそうだなお前」
「見えるんだったらあんたも手伝っておくれよ!」
こんな感じで半分強制的に手伝わされることになった。