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CHARACTER:「:>」
mark1old
ひとつ、思想を染み渡らせること。物語というのは作者の考えがよく見える。ただ、人気のために嘘を付く物語もある。
ふたつ、好きが溢れる。どうも私という人間は好きなものに対してよくのめり込むらしい。それで周りが見えず正面からしか見れないのも事実だ。
どうやらこのゲーム、playerの仲間になるキャラクターで雌はひとりのみのようだ。
つまり、どうしても彼女がやりたくなくてもヒロインは彼女になる。
mark、この小説といっていいか疑問の文字の羅列をつくった張本人が元となったキャラクター。私が成れない、届かない理想。口と鼻をなくすという夢以外、何もかもが私である。
彼女はどうも、沢山の友人に恵まれているらしい。彼らは誰もが彼女を大切にしていて、仲間になるキャラクターの大半が彼女の友人なのだ。そして、その誰もが男だ。どうも、ルッキズムだか、それとも違うのかわからない。
彼女は見た目こそヒロインに相応しいが、中身がかなり女を捨ててしまっている。まぁそれも、舞台が日常的に人が殺され、道端に死体と血が散乱する世紀末であったせいだろうが。
彼女は既に前回チョロっと見せたであろう「抽象化現象」の犠牲となっている。といっても、完全にミュータント化はしていない。しかし、彼女はこの段階で既に生物を生きたまま補食し始めている。普通であればミュータント化してから補食が始まるのだが、どうやら彼女は食欲が異常に発達してしまったらしい。どおりで空腹ゲージが最低になると必殺を繰り出すわけだ。
ちなみにステータスは命中率を含めて攻撃力に全振りの不安定なアタッカーである。しかし、使えば使うほど磨きがかかるのは事実だ。
ミュータント化、これはどういった過程で成り果ててしまい、そもそも「抽象化現象」にはどうやって引きずり込まれるのか。どうやら、|心の強さ《メンタル》が関係するらしい。
彼女は不憫なもので、元々ネガティブ思考だった。最悪の状況をいつも考えながら行動していた。良く言えば、石橋を叩いて渡る派なのだろう。
そうして考えている内、気がつけば自らの胴体は黒く染まっていた。それも、目が生え、口が生えた生命体のようであった。
いつしか彼女は《《ソレ》》に対して愛着を抱き始めた。そしてむりやり自らの友に《《ソレ》》を「クロゴマヒルモドキ」と命名させた。
お察しの通り、彼女は変人なのだ。
「*私は変化した世界の方が好きだねぇ。芸術的、哲学的に考えりゃの話だがさ。だって、法律のない世界じゃあ皆がやりたいことをやりたい放題やってよ、顔が輝いてるんだ。そしてその裏では悲しむひともいるわけさ。ほれ、芸術的だと思わねぇか?ハハ。*」