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水たまりに映る空
2025/6/7 10:45:23
・水たまりに映る空
ツイッターからの着想。
しろ◯んむぎゅうのぬい活写真を投稿する垢をフォローしている。その垢は、社会人の傍ら家の窓から空を見るのが好きらしい。最近近場でクソデカタワマンが建設されそうで泣きそうになったらしい。
なぜか。いずれは狭く切り取られてしまう空だからこそ、しろ◯んと一緒に目に焼き付けていたい。景色が変わりゆくのは仕方ない。だから、今の豊かな空を少しでも見ていたい。
そのポストを見た時、お題とリンクした。
水たまりの浮かぶ空。これは、かわいそうな空だ。
アスファルトによって削られ、中央の僅かしか映らない。それで、地上の構造物で大半は遮られている。視点によりけりだが、大半の視点はつまらないものが前面に映し出されている。近づけば近づくだけ映像は微妙なものになり、やがて(時間経過により)真っ暗になる。
そして、水たまりとは儚い鏡である。蒸発皿を炙るように、日常の常識という熱で徐々に輪郭から失い、中心はしぶとく残って、やがて地面と馴染んでしまう。結晶が残れば詩的だが、現実的には大問題である。もしやマイクロプラスチックが雲を作り、雨として溶け、落ちてきたのだとしたら。
先ほどのポストは続きがある。
クソデカタワマンは、ギリギリ景観に問題ないかなー、位の階数の高さで止まってくれたらしい。涙は止まっただろうか。しろ◯んむぎゅうはやすらぎを恵んでくれる。