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これでも太宰の相棒です 番外編
麗華side
孤児院にいたころ、暗号ごっこをしたことがある。
誰と一緒にしたかまでは覚えていないが。
例えば、B$%YIE> 。
なんとも単純な暗号だが子供ながらにこういうものが楽しかったのだ。
孤児院は狭くて暗くて自分ともう一人、小さな男の子がいた。
その子は確か敦君だったような…。僕らの部屋は二人しかいなくて
いつも二人で話したり遊んだりしていた。
でも、僕には何故か買い手がついてある組織の上級構成員なったのだ。
人殺しの毎日で気が滅入る。でも敦君の顔を思い出せば
ひとりぼっちの暗い部屋にいても自然と笑顔になれた。
たまに怖い夢を見る。
それは。
僕が関わってきた人たちに感謝を伝えようと花束を渡すのだが
その時、全員にいわれることばがある。
「こんなものいらない。捨ててくれ。それとお前なんか嫌いなんだ。」と。
敦君でさえ、まるで汚物を見るような目でこちらを見てくる。
そして最後にこう言われるのだ。《《人殺し》》と。
何故かそのあと、孤児院のころの部屋で殺される。
ほんっとうに嫌な夢だが僕を成長させてくれたのかもしれない。
そして僕の過去に話を戻すが
その組織は|月燐の騎士団《げつりんのきしだん》。
割と東京では有名な組織らしいが、孤児院育ちの僕は聞いたことすらなかった。
騎士団とはいえ武器は主に銃、刃物、爆弾などでそれらしいものは使わない。
確かに自分でも運動神経はいいほうだと自負していたが
入って一年でマフィアのスパイを命令された。
だが、僕はそこでマフィアに寝返ったのだ。
何故か。そんなの簡単だ。自分が戦ったら負ける。そうやって勘が言ったのだ。
すでに森さん(ロリコン)は入った当初から気付いていたようで
取り敢えず泳がせていたという。
そんな僕は勝てる側につく人間なので直ぐ寝返った。
それから幹部になり…太宰について行って早10年くらい。楽しい人生です。
暗号の答え:公園にいる