公開中
異世界の女王、現実世界へテレポート。#3
❁annzu❁
❁annzu❁です。
今日はコストコに行きました。
大きなテディベアが欲しかったです…
それでは本編どうぞ。
(何のつもりなの…この人は…)
隣の席の、えっと、まいたきえん…と云う者に質問攻めのされていた。
「どこ中だったの?」
(ドコチュウ…?食べ物か…?)
「えっと、ドコチュウって…」
「あ、どこの中学校だったの〜って」
中学校…聞いたことのあるフレーズだ。ああ、今朝てれびと云う液晶から其の言葉を聞いた。
「ああ、チュウガッコウ…えっと、ヨコニシ…だったっか…」
今日今朝聞いたフレーズでは、『横西中学校』と言っていた筈だ。
「横西⁉隣の県じゃん!あっちから来たんだ」
「ええ…」
私は嘘を付いている気がした。まず、中学校が何か知りたかった。
「じゃあ、好きな食べ物は?」
ようやく知っている言葉が出た。私には自慢の食べ物が有る。
「マンモスの炙り焼きよ。大変美味よね」
「マンモス…?何?え、マンモスとか今居るの⁉」
(此方の世界には居ないのか⁉)
「あはは!やっぱり和珠さん、面白いね‼」
まいたきは大声で笑う。その声につられて、まいたきの前の席の女が後ろを向いた。
「なになに〜?何の話〜?あ、私、焔塚槐!宜しくね!」
(ほのおづかえんじゅ…此れまた不可思議な名だな…槐って確か…)
「槐?不思議な名前だね。俺は舞滝縁。で、こっちの子が和珠笑真ちゃん。宜しくね」
「よろ〜…てか、やっぱ変だよね…槐って名前。花の名前らしいんだけどさ…」
「槐!素敵な名前ではないの‼マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹ですわよね⁉別名モミザとも言ったはず…あの綺麗な花、此方の世界にもあ__」
「アハハハ‼‼何でそんなに知ってるの⁉後何その喋り方‼お嬢様なの⁉」
ほのおづかは大きな声で笑った。
どうやら、此方の世界では此の喋り方が不思議なようだ。
訂正しようかと考えたが、笑ってもらったのでこのままに…いや、少し強調することにした。こういうものは盛り上げた方が得なのだ。
「妾は実家がお嬢様だったです。今住居している家は普通の民家ですわ」
「ギャハハハ‼妾‼妾‼」
ほのおづかは腹を抱えて笑った。
「こらこら。あんまり馬鹿にしちゃだめでしょ!」
「ハーハー、、、ごめんねぇ…」
「良いのよ。もっと笑いなさい」
「ねえ、「領民よ。神戸を垂れてつくばえ」って言って‼」
「良いわよ」
(どんな風に言おうかしら…)
「領民よ。神戸を垂れて蹲え…(ドスの利いた声)」
「ギャハハハ‼無◯かよ‼アハハハ‼」
(騒がしい領民達だな…)
---
私のコウコウ生活は今の所、まいたきとほのおづかのお陰で楽しくなりそうだ。
意外とネタ系に走ってしまいました…
青春系を目標にしているんですが…
それでは。