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没書きかけパロディ
目次
①正義の証明を込めて
②企業の犬は星を狙う
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**正義の証明を込めて** (軍パロ)
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春風が脇を通り、空に舞う花弁が金髪へ紛れ込んだ。
奇妙なことにアナログな世界観がいやに奇妙で、冷たい金属を埋め込んでいない両腕が気持ち悪かった。
その感覚に嫌気が差して身体を見ると、誰も彼もが古くさい銃をもって火薬の匂いを散布させている。
口を開こうとした瞬間、頭に強い衝撃が走り、視界が光り輝いた。
重い瞼を開けると、アルコールの匂いが鼻を貫いた。
そのひどい匂いに咳き込むと、額に冷たい布切れが押し当てられ、思わず叫んでしまった。
「な、なんだよ…レイリック…」
「てめえこそ、何すんだよ?!そもそも、なんなんだよ、ここ!なんで☓0年以上も前の、戦争をしている時代に戻ってんだよ?!もう戦争は終わったはずだろ!」
そう吠え立てて、つまらない顔をした兵の胸ぐらを掴む。
奴はひどく慌てたような素振りを見せて、救急隊を呼び注射針をもったクソ共がお見えになった。
火炎放射で薙ぎ払うことも、刀でたたっ斬ることもできない。成すすべもなく針が暴れるせいでひどく刺さるのも厭わず、暴れ続けた。
やがて、冴えた頭で大人しく脱力させ、寝かされていたベッドに倒れ込むようにして身体を預けた。
安心した様子の兵が救急隊に礼を述べてから、こちらへ笑みを見せた。
「大人しくなって良かったよ、レイリック…落ち着いたか?」
「…ああ、反吐が出るくらいにな」
「相変わらずだな…それで?頭に閃光弾が直撃して、助かったら人に『ここはどこだ』と当たり散らかすのがお前の礼の仕方か?」
「勘弁してくれ…参ってたんだよ」
「じゃ、言ってみろ。お前の名前は?」
「レイズ・シルバー、|伝説《レジェンド》の|爆弾《ボンバー》だ」
「何言ってやがる?どんな夢見てんだ?」
「…レイリック・セラフィム、ただの…軍人だ」
「よし、それでいい。頭がイカれちまったのかと思ったぜ、サイバーサイコみたいにな」
「俺は正常だ、ド畜生」
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**|企業《オリオン》の|犬《奴隷》は|星《ターゲット》を狙う** (殺し屋パロ)
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陽気な音楽の流れる自己満国家の中にあるビルの最上階で、目を泳がせる黒髪の男性の顎を掴んだ。
「...な、なんだよ......言われた仕事がこなしてるし、上司にだって怒られても_」
「違う」
年甲斐もなく、眉を寄せて拗ねるヴィル・ビジョンズ、Vの顎をそのままギリギリと力を込めている内に自分の額に青筋が浮かぶのを感じた。
「違うんだよ、V」
「じゃ、なんだよ。そろそろ帰宅って時に呼び止めて...部署移動か?ならデスクワークじゃないところに_」
「それも違う。というか、そんなにデスクワークが嫌なら言えばいいでしょ」
「お前...言って聞くのか?」
「君が願うなら、ある程度は叶えるつもりだよ」
「......嘘だぁ.........」
「嘘じゃない。ところで、体を動かすのは好きかな?」
「...そりゃ好きだけど...知ってるよな?」
「ああ。じゃあ、良さそうだね」
「何が?」
手を放し、顎を掴まれていたVを解放する。
いつにも増して不安そうな顔をした彼の頭を撫でて、仕事の|依頼《オーダー》をした。
「|ここ《オリオン》が泥沼にどっぷり両足...いや、全身を浸かってるのは知ってるよね」
「いつものことだろ。アルドの頃からそうだ」
「そう言われると、何で君がここを出ないのか正直、不思議でならないんだけど......まぁ、いいや。
ちょっと取引先でトラブルが起きてね、なんでも|犯罪組織《野良犬》のトップ、|カルロス・ターペンター《ハイエナ》が取引先の社長さんがいる鉄道を掌握したらしい。
それで、だ...その間抜けな社長さんの救出と...ハイエナの駆除、頼めると嬉しいんだけど」
「...別にいいが......それ犯罪か?」
「もうガッツリ......」
「......殺人なんて、この企業の存分意義を問うようなものだし気にならないけど...どうせなら、何か指示してくれよ。
ほら、例えば...人の断末魔が流れてる時に素敵な子守唄でも歌ってくれるとかさ」
「へぇ…それ、いる?」
そうVに聞くと少し考えて、すぐに答えを言った。
「いらないな」
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⇨(後半)
「なぁ…忠犬と駄犬、どっちが欲しい?」
コールの中で、Vの声がそう聞き、僕はそれに応えた。
「犬は一匹で充分だよ」
その答えに「そうか」とだけ応えられた直後、乾いた銃声が耳をつんざいた。
「何も知らないってのは、良いことだよな」
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〖CP047 -NEO USA of LEGENDS-〗の主人公(ヴィル・ビジョンズ)がオリオンの完全な犬になったルートです。
単なるエンジニアも有りだとは思ったのですが、どうせだからサイバーな暗殺者にしようと思い、イーオンと仲良しな暗殺者V君になりました。