公開中
アオハル&僕ら3 立ち上がれ、立ち向かえ!
今日は桜希奈メインかも!?
「ふわぁあ、暇だなぁ…」
私は横にゴロンとなった。
「寝るかぁ」
と思ったら、
“コンコンコン“
ドアをノックする音がした。
私は適当に返事をし、簡単に着替えて出ると、そこにいたのは…
涙目になった妹、桜希菜と、その友達、海藤 樹莉愛ちゃん。
桜「桜希菜⁉︎樹莉愛ちゃん⁉︎どうしt…」
妹「お姉ちゃん…私学校行きたくない‼︎」
と言って、泣き崩れた。
桜「樹莉愛ちゃん、どうしてか分かる?ってか樹莉愛ちゃん授業大丈夫なの?」
樹「授業は大丈夫です、」
どうやら大丈夫みたいだ。
桜「で、何があったの?てかとりあえず部屋入ろ?」
樹「あっ、はいじゃあ、失礼しま~す」
妹「ぐすん…うん、」
桜「桜希菜そこでゴロンてしてていいよ」
妹「分かった。」
樹「桜希菜ちゃんが教室に行きたくない理由が、」
私はその言葉を聞き絶句した。
樹「**いじめです**」
え…?
桜「どういう事?
先生は知ってるの?」
樹「先生が知らない陰でやっているんです。
発端は、引っ越してきた綿ノ香家の羽津希ちゃんがいるんですけど、
羽津希ちゃんがいつも話に割り込んで来るから桜希菜ちゃんは注意したんです。
そしたら、その次の日から教室全体で無視が始まって
きっと、綿ノ香家という、偉い?という立場を利用してやったんだと思います。
令嬢だからみんな逆らえないっていう立場をです。
それで、先生に言ってもみんな口を揃えてやってないっていうし、
羽津希ちゃんが令嬢だから信じるしかないし、
先生も頼りにならなくて、羽津希ちゃんのお姉ちゃんは今度引っ越してくるし
だからそれまで我慢しないといけないのが辛かったんだと思います。」
桜「桜希菜…」
桜「気分転換に3人でどっか行く?」
樹「え?」
妹「お姉ちゃん今なんて?」
樹「いいんですか⁉︎じゃあ行こっ‼︎」
妹「樹莉愛ちゃんまで…w」
妹「いこっか‼︎校長室に手紙提出する‼︎」
桜「そうだね‼︎はいこれ紙‼︎」
カキカキ…
トコトコ…
3「校長先生‼︎これ出しに来ました‼︎」
校「えっ⁉︎今からい…」
3「いいんです‼︎」
校「分かりました。どうぞ‼︎」
私たちは、サインのされた紙と、カバン、スマホを持って出かけた。
着いたのは…
すまいるかふぇ‼︎
樹莉愛ちゃんママがやってるお店‼︎
カランコロン
樹母「いらっしゃいませ~
ってじゅり⁉︎さきちゃん⁉︎さくちゃん⁉︎
どしたの?」
桜「桜希菜が学校行きたくないらしいんで寄ってみました⭐︎」
樹母「どうしたの?
いじめとか…?」
樹「うん、ママにこの前言ったじゃん、羽津希ちゃん。
その羽津希ちゃんがね、教室全体を巻き込んで桜希菜ちゃんをいじめたんだよ」
樹母「えっ⁉︎
とりあえずお客さんのお邪魔になるから上あがってね」
桜妹「ありがとうございます‼︎」
樹「は~い‼︎」
樹母「じゃ、あとは任せたよ~」
樹父「ok」
樹母「じゃあ一旦じゅりはさきちゃんと自分の部屋で遊んでて」
樹「はいは~い
桜希菜ちゃん行こっか」
妹「うん‼︎」
樹母「それで、さくちゃんはなんかしてあげたの?」
桜「それが、樹莉愛ちゃんから話を聞くだけで、他には何もしてあげられてなくて…」
樹母「確かに、何をすればいいかって言われると具体的には思いつかないかなぁ」
桜「でも、ある意味桜希菜自身の問題でもあるから、
私たちがあまり口出ししすぎるのもなぁと…」
樹母「まあそうだよね。
でも一番大切なのは、さきちゃんが立ち直ることじゃないの。
さきちゃんが立ち直るためにさくちゃんが支えてあげることなんだよ。」
桜「っ‼︎」
樹母「何をするかはさくちゃん次第だけど、助けてあげるのがさくちゃんのやる事。
いじめを見たりしたらその子を叱ってあげるとか、
行くのをサポートしてあげるとか、出来ることはたくさんあるよね」
桜「はい、」
樹母「出来ることは、やってあげてね」ニコッ
桜「はい…分かりました!!」
樹莉愛ちゃんのママ、話聞くの上手だなぁ
私はすごくスッキリした。
帰り道
桜希菜に聞かれた。
妹「樹莉愛ちゃんのママ、なんて言ってたの??」
私はこう答えた。
私「うーんとね、秘密!!」
樹「えぇ⁉︎桜良ちゃんずるいです‼︎」
妹「お姉ちゃ〜〜〜ん………、待てぇ~~~!!!!」
樹「わわ~!!桜希菜ちゃん待って~!!」
私「きゃぁ~~‼︎‼︎嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!!!こちょこちょは勘弁して〜〜〜!!wwwww」
ふっと気づけば、気持ちは楽に、軽くなっていた。
---
後日
羽津「おい‼︎さきな‼︎顔貸せよw」
妹「うっ…はい…」
ばちん‼︎
妹「痛っ…」
桜希菜は涙目になる。
羽津「雑っ魚w そんなんで…」
私は駆けつけたと同時に声を張り上げた。
私「羽津希さん‼︎やめなよ‼︎」
羽津「は…?てかお前誰だよ」
私のその響いた声を聞きつけ、隣のクラスの先生が何事かとやって来た。
隣先「何事ですか?」
他の子達も廊下を眺めたり、コソコソ噂をしたり。
モブ「やっぱりあの子だよ」
モブ「綿ノ香羽津希でしょ?」
私「この子が桜希菜をいじめてるんです」
羽津「そ、そんな‼︎それは紛れもなく嘘で…」
隣先「じゃあ何で桜希菜さんは泣いているの?」
羽津「それは…」
隣先「せっかく勉強も運動もできて成績が良かったのに、
このような事を起こすとは、非常に残念です。」
隣先「この件は長濱先生にも報告させてもらいますね」
羽津「先生‼︎そんな‼︎私がやったんじゃないです‼︎この子が泣いてるのは…その…」
隣先「これ以上言い訳は聞かない‼︎」
羽津「…」
妹「お姉ちゃん、ありがとう‼︎」
私「桜希菜…うん‼︎また困ったら頼ってね‼︎」
私たちは笑い合った。
もういじめもないし、ずっと笑顔で過ごせる。
笑顔でいられる‼︎
のはずだった。
でも、「はずだった」が付くなんて、誰も想像しなかった。
羽津希を除いて。
羽津希は思った。
明日からお姉ちゃん達が学校へ来る。それなら同じ3年生だからいじめてもらおうと。
わーお…
なんか深くなりそうな予感…