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騙されてあげていたの・・・
ね、?
---ん?なに?
ワンテンポ遅れる貴方の返事と
知らないフリをする私。
やっぱり、なんでもないや
---そっか、
どうしてかな、
わかってるはずなのに
心が追いつかないみたい。
身体だけ素直で、単純で、
まだ隣にいたいって、
でもきっと貴方は前者だけかな
---こんなとこでどうしたの?風邪ひいちゃうよ?
なんて声をかけてくれた時も
---なにしてるの、おいで?
なんて笑いかけてくれた時も
---大好きだよ?
なんて寝具の上で抱きしめてくれた時も
結局、身体ばっかで、
結局、想いなんかなくって、
でも、そんな貴方が
最低な貴方に
隣にいてほしいって。
なんでかな、?
ムカついてきちゃう、笑
貴方なんて忘れてしまいたいのに
‐‐‐君だけだよ
‐‐‐愛してる
私には一度も言わなかったその言葉が
他の女の子には向けられて
その度に傷ついて
でも
---もう日付変わっちゃたね
---寝てていいよ
なんてさ、
貴方はベランダで煙草を吸って、
今連絡してるのは、どの女の子かな
他の女の子を考えてつけてる煙草が大嫌い
目を覚めたらもう貴方はいなくて
そういえば、お風呂お湯抜いてなかったけ
「そのままシちゃったもんね…」
濡れたバスタオルも脱いだ洋服もそのままで
「「貴方いなくなっても私は平気そうです。」」
なんて、思い込んで。
さみしくなって連絡しちゃうのは、意地悪してるだけだから。
あのとき間違えた名前の子はどんな子かな
あの日連絡していたのはどんな子なのかな
「次はもうちょっとバレないようにやってよね。」なんて呟いてみて。
---は...ッ...//
その顔、私だけに見せて
---くッ...//
私の名前だけ呼んで
---っやば...ッ//
私だけを見て
---ごめ、中、...
私だけ見てほしかっただけ
誰も見ないでほしかっただけ
ねぇ、
「「死んで」」
貴方の子なんて産めないよ
貴方の事なんて愛せないよ
貴方の体なんて興味ないよ
貴方の心なんていらないよ
だから、死んで
そうやってまた眠りに落ちる
ベランダにいる貴方なんてほっといて
私の隣にいてほしいなんて言わないの
私の体が求めている人なんて知らないよ
私の心が求めている人は、きっと貴方じゃない
私の心に嘘ついて。気づかないふりをするの。
煙たい気がするのだって気づかないふり。
誰かに連絡してるのも気づかないふり。
私といるときよりも自然な笑顔なのも気づかないふり。
本当の心に嘘ついてるのも気づかないふり。
貴方が嫌いなタバコを無理に吸っているのも気づかないふり。
そんな煙草が大嫌い
---すきだよ...ッ
嘘つかないでよ
愛してもないのに
でも
今だけは
寝具の上にいる今だけは
貴方の目には私しか映らない
今だけは貴方を独占できる
だから
全部、知らないフリをして
気づかないフリをしてそのまま
騙されてあげていたの
ね、
すきだよ、?
シンデレラボーイ / Saucy Dog