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鏡のお話 2話 喧嘩
前回の投稿から半月ほど経ってしまいました!ごめんなさい!
--- デデデ城 ---
ここは呆れるほど平和な国「プププランド」。その国にはデデデ城というお城があり、プププランドの(自称)大王のデデデが住んでいた。デデデ城にはたくさんのワドルディがいる。その中でバンダナをつけたワドルディがワドルディ達の先輩でリーダーである。しかしバンダナワドルディは自分の仕事であるお使いを他のワドルディに任せて廊下を走っていた。その足は真っ直ぐデデデ大王の部屋へ向かっていた。
コンコン
バンワド 「大王様!入りますね!」
ガチャ
デデデ 「どうしたワドルディ、せっかく気持ちよく寝ていたというのに」
バンワド 「お客さんが来たんですよ!」
デデデ 「オレ様の眠りを邪魔するヤツなんか追い返せ!」
バンダナワドルディにとって怒っているデデデ大王ほど怖いものはない。しかしバンダナワドルディはデデデ大王の気迫に押されつつも必死で声を上げた。
バンワド 「め、メタナイト様達ですよ!」
デデデ 「なにっ!メタナイトだと!いつの間に帰ってきたんだ!」
バンワド 「ついさっきのようです。どうしますか?」
デデデ 「あいつらなら仕方あるまい、1ヶ月ぶりだから特別に入れてやれ」
さすがのデデデ大王もお客がメタナイト達とは思わなかったようだ、しぶしぶ入れてやることにする。
バンワド 「分かりました!」
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メイス 「おぉ!デデデ大王!久しぶりダスね!ちょっと太ったダスか?」
デデデ 「太ってないわい!」
バル艦長 「ワドルディ達も元気そうだな」
バンワド 「はい!ところでメタナイト様は?見当たりませんが…」
ブレイド 「なんでもここより先に行きたい所があるそうで」
デデデ 「オレ様を差し置いてどこに…まぁカービィの所だと思うがな」
バンワド 「カービィ怒ってるよ…」
メイス 「許してくれるダスかね…」
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--- はるかぜの丘 ---
ここはデデデ城がよく見える日当たりの良い丘、そこには1軒の家が建っていた。メタナイトはそこに自分の家のように入っていった。実際そこはメタナイトにとってもう1つの家だからだ。
メタナイト 「ただいま、カービィいるか?」
カービィ 「メタ?メタなの!」
家に入ると涙目になってカービィがメタナイト駆け寄る。
メタナイト 「私に決まっているだろう。他に誰がいる」
バチン
乾いた音が薄暗い部屋に響く。
カービィ 「…僕がなんで怒ってるか分かるよね!メタが僕との約束を破ったからだよ!メタ1ヶ月前言ったよね?『私は1ヶ月程ここに帰って来れないから毎日暇があれば連絡しよう』って!結局1回もしてくれなかったよね!僕ずっと待ってたんだよ?どんなに待っても連絡してくれないから心配したんだよ!君がどこかで危険な目にあっていないか!」
メタナイト 「…」
カービィ 「せめて1回でもしてくれたら…」
メタナイト 「すまない」
カービィ 「すまないじゃないよ!…僕寂しかったのに…メタがいなかったから凄く寂しかったんだよ…なのに…なのに!」
メタナイト 「…」
カービィ 「なんとか言ってよ!メタ!」
メタナイト 「…ッ!私だって!私だって寂しかったんだぞ!早く帰って君に会いたかったんだ!それに私は約束を守ろうとした!」
カービィ 「じゃあなんで連絡してくれなかったの!」
メタナイト 「それは…」
カービィ 「うぅ…メタなんて知らない!大っ嫌い!」
ダッ
メタナイト 「カービィ!」
バタン
カービィがいなくなった部屋でメタナイトはカービィが散らかしたであろう部屋を片付ける。そして静かに家を出た。
なんか今更だけどカービィちょっと重くない?