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地下帝国
「我々は元は地上という私たちが今いる場所の上に住んでいました。しかし、地上は危険になってきて、少しずつ地下へ住む場所を移すようになっていきました。そして頑なに地上に住み続けた者たちは滅んでしまいました・・・・・」
「おい、お前」
友人が突然トビロケに話しかけた。トビロケはびくっとしながら返した。
「どうしたん?」
「お前、どこにつくんだ?」
「ああ、俺は地上食料調達のとこだな」
友人クロオは驚いたように
「俺もだよ」
と答えた。
数か月後・・・
トビロケは初めて地上に出ることになった。
「おーすごい」
これしか出てこないほど衝撃的な風景だ。塔のように高い巨大生物の巣その色は鮮やかでこの世とは思えない綺麗さ。
「クロオ・・なんだこれ・・」
「授業になかったな・・怖いし不安だ」
その時、どこかで叫び声が聞こえた途端ドーンというという激しい轟音が聞こえた。
クロオは音の中に消えた。
トビロケはなにも感じない中で静かに消えてしまった。
「おとーさんやっつけたよーありー」
娘が笑顔で父に話しかけた。
「おーよくやった。」
皆さんどこでこの物語が蟻の物語と気づいたでしょうか?