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転生したら悪役令嬢になったので死を回避する為に奔走したいと思います!!!〜チート悪役令嬢VS転生性悪ヒロイン
夜月ネムノ
「………ティ…」
ん、呼ばれてる…?というか何この声…
「レティー!!」
返事しないと、、、
「ぁうぅぅ、」
え、??赤ちゃんの声しか出ないんだけど私!?どんな夢見てんの私!?
私が声を出すと綺麗な女の人はにこりと微笑み、
「ふふ、レティシアかわいいねぇ…」
というかこの女の人の顔、、どっかで見覚えが…って!!!!悪役令嬢の母じゃないの!?
ってことはレティシアって言われてるのはもちろん私で、ということは私は………
悪役令嬢じゃないの!!!!!
「あうああぁぁっ!!」
「どうしたのかな〜、レティはおねむかな??」
もういい、一旦一人にして!!!冷静になりたい、ベッドでもなんでも置いてきぼりにして!!
私は目をじっと閉じることで寝たいと言っていることを表してベッドに連れて行ってもらうことに成功した。
まず悪役令嬢レティシア・マールグレイスの情報を整理しよう
レティシアは公爵令嬢と言う身分に加え、金色と紫色のオッドアイ…そう、レティシアの得意属性は聖属性と闇属性なのだ。
この乙女ゲームの世界では得意属性が目の色に出ると言う特徴がある、目に出ない属性も使えはするが得意属性ほどの才能は持ち得ない。
ちなみにこのゲームのヒロイン、ステラ・ラズレイ男爵令嬢は聖女というのに相応しく両目金色なのである。
そして、今はまだ生まれていないが…後々レティシアの死の原因の多くになりうる妹と弟が存在する。
妹のシャルロット・マールグレイス、弟のフェリアス・マールグレイスだ。
最初はレティシアも二人を可愛がっていたが母親を流行病で亡くし、二人に八つ当たりするようになってからレティシアはひどくわがままで傲慢になってしまったと言えるだろう。
私が希望を持っているのが次の項目だ。レティシアはゲーム内では初級魔法しか使えないが魔力がなかなか切れず、数で攻撃する形式を行っていた。何度も何度も繰り返して全ルートクリア制覇する勢からはそこが長くて嫌いとスレで言われていたほどだ。
そして今のこの幼い時期から魔法を特訓すれば、、、、魔力はとてつもない量に成長するはず…!!
そうと決まれば!!魔力の感覚を掴むとこらから行こう、私は危ない魔法はいけないと思い次の言葉をいう。
「きゅあぁっ!!」
キュアといったつもりだ。赤ん坊だし許せ。
すると、手から聖なる光がポワッと光ったが、次の瞬間には光の粒子が散らばった。
筋は良さそうでは!!??ていうかこれ手から出るのだと戦略が狭まっちゃうな、視線の先とかに魔法を使えるようにならないかなこれ…
「ぅきゅあ…!」
目線の先に光の粒子が出る、そしてすぐ散らばる。さっきより心なしか消えるスピードが遅くなってる気がする!!!この光の粒子みたいなのを自由自在に動かせるように練習しよう。
ベビーベッドの上でふわふわ動く光の粒子と戯れている赤子、他人から見れば結構癒しなのではなかろうか…
すると気づけば月の光も見えなくなってしまう時間帯になっていた、どれくらいたっただろうと考えようとしても脳に力が入らない。視界に黒いモヤがかかって、、これはめまい……
「ステータス異変!!ステータス異変!!魔力枯渇です!!直ちに魔法を使うのをやめ、休んでください。」
無機質な機械の声で、そんな言葉が聞こえた。
そして…魔法を使うのをやめようとするよりも早く、魔法が消え私の意識がフェードアウトした。
次に意識を取り戻すと、外からは小鳥の鳴き声が聞こえ、カーテンから光が漏れ出す。
そう、朝になっていた。私は眠るように気絶していたのだ。
そして、私はゲームでもお馴染みの言葉を言う
「しゅてーたしゅ、おーふん!!」
*現在ステータス*
名前 レティシア・マールグレイス
年齢 1歳
レベル1
適正属性 聖 闇
魔法一覧 聖属性中級 闇属性初級
スキル 飛躍、魔力操作中級、インベントリ、気配察知、俊敏、魔法適正、成長効率、隠蔽
称号 転生者、悪役令嬢
このステータスは、結構便利、、、なのかな…?
聖属性が中級になってるのは昨日魔法結構使ってたから?