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現代から鬼滅の刃の世界に飛ばされた紫音!10
第二章 第十四話/魘夢との対決 下
第二章 第十四話/魘夢との対決 下
「伊之助ーーッ、この汽車はもう安全な所が無い。眠っている人たちを守るんだ‼︎」
ゴォォオ
「この汽車全体が鬼になってる‼︎聞こえるか‼︎この汽車全体が鬼なんだー‼︎」
「‼︎」
ゴォオオォ
「やはりな…俺の読み通りだったわけだ。ズモモ… 俺が親分として申し分なかったというわけだ‼︎」
ー汽車内ー
ズズ ズズ
獣の呼吸 伍ノ牙 狂い裂き‼︎!
「どいつもこいつも俺が助けてやるぜ。|須らく《すべか》ひれ伏し‼︎崇め讃えよこの俺を‼︎伊之助様が通るぞォオ!」「ウオォオリャアア」
「!」
ギャ
ズズ…
「!」
ギャギャ ギュル
「⁉︎」
バッ
ミシィッ
「!…‼︎」
ギュル
「⁉︎」
ビキ ギュル
「…‼︎」
ギギ…ギギギ ミシ…。
「シィィィ…」
ドン
「…」
雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連‼︎‼︎
ドドドドドド
「禰󠄀豆子ちゃんは、俺が守る」
「…!」
「守るっフガフガ。ンガッ プピー」
「…」
「うーん!うたた寝している間にこんな事態になっていようとは‼︎よもやよもやだ。柱として不甲斐なし‼︎穴があったら、入りたい‼︎」
ドン ガゴン ドッ
「いったぁ…」
「⁉︎」 (炭治郎
「竈門少年!紫音少女!」
「煉獄さん!」
「どうしてここに⁉︎」
「ここに来るまでにかなり細かく斬撃を入れて来たので鬼側も再生に時間がかかると思うが余裕はない‼︎手短に話す」
「…」
無視ですか煉獄さん。?
「この汽車は八両編成だ。俺は後方五両を守る!残りの三両は黄色い少年と竈門妹が守る。君達と猪頭少年はその三両の状態に注意しつつ鬼の頸を探せ」
「頸⁉︎でも今その鬼は」
ズイ
「どのような形になろうとも鬼である限り|急所《くび》はある‼︎俺は|急所《くび》を探りながら戦う。君も気合を入れろ」
「どんな形になったとしても頸はある。私達は頸があるはずの所に行く。気合を入れて」
ドン タッ (煉獄さんと紫音が自分の向かうところへ行く
「⁉︎…。ハッ」
「あれっ紫音さん?」
「上」
「ビクッ」
「おい権八郎早くしろ!」
「あ、分かった!」
---
「オォリャアア」
ギャギャン スタッ
「オオッシャアア。怪しいぜ怪しいぜこの辺りが特に‼︎」
スタ…
「気持ち悪い…」
「鬼の頸、鬼の急所オオ‼︎」
ギュア
「!」
水の呼吸
「陸」
|全《すべ》の呼吸 壱ノ|全《ぜん》潜り・そり
陸ノ型 ねずれ渦
「…」
(紫音さんが凄い…俺の微かな動きで何の型を使うか把握してお互いが斬り合わないように技を使ってる)
「…」(-_-)(イメージ)
(どういう顔なんだこれ)
スゥ
「っ!伊之助‼︎紫音さん‼︎この真下が鬼の頸だ‼︎」
「命令すんじゃねえ親分は俺だ‼︎」
「わかった」
「それくらい分かってる…私だって良い所見せてみたいのに…」(ボソ
ボソボソボソボソボソボソ…。
「お前何言ってんだだ気持ちわりいぞ」
「伊之助ーッ⁈」
「あ?」
「んだよ」
「…」
あーどうしよ思わず『あ?』とか言っちゃったどうしよこれマジで
「あー、えーと。真下ぁが!鬼の頸?」
「…そうです」
「…」
きっまっず。
|強制昏倒睡眠・眼《きょうせいこんとうすいみん・まなこ》
「血鬼」
「伊之助夢の中で自分の頸を斬れ!覚醒する‼︎」
ぐら…
ダンッ
大丈夫、ちゃん覚醒する。
「っ」
ぐらり
目を、閉じたまま!覚醒!
「フゥ…」
出来る、大丈夫。そのまま…。
ガギィ
「夢じゃねぇ‼︎現実だ‼︎!」
「‼︎」
バッ
「罠にかかるんじゃねぇよ‼︎つまらねぇ死に方すんな‼︎」
ザザン
「グワハハハ‼︎俺は山の主の皮を被ってるからな。恐ろしくて目ェ合わせらんねぇんだろ‼︎雑魚目玉共‼︎」
「…」
なに起こったのかしらないけど嘴平さんが助けたのかな?
「ハッ 伊之助‼︎」
「⁉︎」
「夢の邪魔をするな‼︎」
ドッ
パチ… (目を開ける
「ー!」
「‼︎…」
ドン
「大丈夫だ‼︎早く鬼の頸を斬らないと善逸たちがもたない。早く!」
「…」
「竈門さん…」
獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き‼︎
ヒノカミ神楽
ゴォ
「…頑張って」
汽車が横転する所にいって猗窩座に会う。
ガラ バッ (汽車の上に登る🚂↖️
ゴォォォオ
「そろそろ、だね」
ダンッ (汽車から降りる
ゴガァ
「ギャアアアア‼︎!」
第二章 第十五話/紫音
「…」
「…」
「誰だ貴様は」
「鬼殺隊癸。野崎 紫音」
「何をしにきた」
「お前を殺しに」
「そうか、死んでもらおう」
フッ
「…」
ガギィィン
「!」
「素晴らしい…」(ボソ
「は?」
「素晴らしい闘気!柱でなくともこの実力…」
「お前に褒められても嬉しくもない」
「お前ではない。猗窩座だ」
「ああそうか猗窩座、私はお前が嫌いだ。本当なら喋りたくない」
「喋っているだろう?お前も鬼になれ紫音。ともに戦おう!永遠に!」
「……」
「う」
「…」
「なろう」
「…そうか、そうか!なら俺の血を飲め。あの方に認めてもらえれば鬼となる!」
ギャ。ボタ… (腕を自分で切り落とす(猗窩座
ス…。 (紫音が猗窩座の腕をもらう音
「…」
鬼、人を、喰らい、強くなる。
「…ガブ」
「…そうきたか」
「ゴクン」
ドクンドクンドクン
「うっ…ぁっ…」
「しばらくは動けん」
フッ (猗窩座が消える音
「…ガァッ、アアアアア‼︎」
---
「紫音さん…っ、の声…?っ」
「紫音少女はどこだ?」
「分かりま…せん。俺たちと、一緒に…先頭車両にき…たはずですが…っ」
ドォン
「⁉︎」
ジャリ ドン
炎の呼吸 弍ノ型 昇り炎天
ダダン
「…」ドッドッドッ
ビチ
「いい刀だ」
「なぜ手負いの者から狙うのか理解できない」
「話の邪魔になると思った。俺とお前の」
「君と俺が何の話をする?初対面だが俺はすでにキミが嫌いだ」
「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る」
「俺と君とでは物ごとの価値基準が違うようだ」
「そうか、では素晴らしい提案をしよう。“お前も鬼にならないか?”」
「ならない」
「見れば解る。お前の強さ、柱だな?その闘気、練り上げられている。|至高の領域に近い《・・・・・・・・・・・・・・・・》」
「俺は炎柱煉獄杏寿郎だ」
「俺は猗窩座。杏寿郎、なぜお前が|至高の領域《・・・・・・・・・・》に踏み入れないのか教えてやろう。人間だからだ。老いるからだ、死ぬからだ。鬼になろう杏寿郎。そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けれる。強くなれる」
「老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく、愛おしく、尊いのだ。強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない。この少年は弱くない。侮辱するな。何度でも言おう。君と俺では価値基準が違う。俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」
「そうか…」
術式展開 破壊殺・羅針
「鬼にならないなら殺す」
壱ノ型 不知火
ドォン
「今まで殺してきた柱たちに炎はいなかったな。そして俺の誘いに頷く者は“一人”しか居なかった」
(一人…だけ?)
「なぜだろうな?同じく武の道を極める者として理解しかねる。選ばれたものしか鬼にはなれないというのに、素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく、俺はつらい。耐えられない。死んでくれ杏寿郎、若く、強いまま」
破壊殺・空式 肆ノ型 盛炎のうねり
ガガガ
「…」
ドン
「この素晴らしい反応速度!」
ドガガガガ
「この素晴らしい剣技も失われていくのだ杏寿郎、悲しくはないのか‼︎」
「誰もがそうだ。人間なら‼︎当然のことだ」
ジャリ
「動くな‼︎傷が開いたら致命傷になるぞ‼︎待機命令‼︎」
ビクッ
ギャヤ
「弱者に構うな杏寿郎‼︎全力を出せ。俺に集中しろ‼︎」
炎の呼吸 伍ノ型
「…!」
炎虎‼︎! 破壊殺・乱式‼︎!
「ハァハァハァハァ…」
「杏寿郎死ぬな」
「ハァ、ハァ」
「…」
ビリビリ…ビリ
「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄だったんだよ杏寿郎。お前が俺に喰らわせた素晴らしい斬撃も既に完治してしまった。だがお前はどうだ。潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内臓。もう取り返しがつかない。鬼であれば瞬きする間に治る。そんなもの鬼であればかすり傷だ。どう足掻いても人間では鬼に勝てない」
ゴォ
「俺は俺の責務を全うつる‼︎ここにいる者は誰も死なせない‼︎」
炎の呼吸 奥義
ビリビリ
「素晴らしい闘気だ…それ程傷を負いながらその気迫その精神力、ビリビリ 一部の隙もない構え…やはりお前は鬼になれ杏寿郎!俺と永遠に戦い続けよう‼︎」
術式展開 破壊殺・滅式 玖ノ型・煉獄
ドドォン!!!!!!
「……‼︎」
ゴォ
「紫音…少女……?」
「何をしている紫音」
「…」
「く…」
「なんとなく、杏寿郎?…さんが死ぬのが嫌だったから…」
「何を言っているか分からない」
ババッ
「僕も…貴方が言ってる意味が分からなかった」
「しお…さん?」
「怪我…」
「!」
(鬼の匂い…!どうして紫音さんからっ⁉︎)
バッ (怪我をしたところを隠す
フッ
「⁉︎」
「鋭い何かで腹部を刺されてる…?少し押すよ?」
グ
「っー⁈」
「深い…けど出血はしてない?呼吸で止血した?」
「…」
「…無視しないでよ」
チョン (お腹を(紫音的には)軽く押す
「っ⁉︎かっ…」
「竈門少年‼︎」
炎の呼吸 参ノ型 |気炎万象《きえんばんじょう》‼︎
「…」
「⁉︎」
(刀を手の平でー)
「やめてよ。それに怪我してる…」
___の呼吸 ____ノ型 ____・広範囲
ブワッ
「草…?」
(さっきまでただの土だったのに…。それに…)
「傷…治った…?」
「え、ぁ…」
終わり。
今回ちょっと長くなったのでキリが悪いところで終わりにしました。
紫音鬼化してるねー。おつ桜🌸