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交渉
超高校級の絶望…
1年前の人類史上最大最悪の絶望的事件を引き起こした人たち…
私たちをコロシアイ学園生活に巻き込んで、それを放送するなんて計画を立てた人たち…
最悪に絶望的な人達…
それが黒幕の正体…
やっとハッキリした、わたし達の本当の敵…
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瑞希「とにかく、ここから出よっか!話はその後だよ!」
奏「うん…そうだね」
瑞希「ボクはあの鍵を持ってるからね♪」
奏「あの鍵って…モノクマから盗んだ…?」
瑞希「そうだよ〜!じゃあ早速開けるね!」
カチャ…
奏「…!開いた…!」
瑞希「よーし!行こう!奏!」
奏「うん…!」
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奏「これ…はしご?」
瑞希「そうだね…これを登ればここから出られると思うよ!」
奏「そっか…にしてもこのはしご、すごく高い…暗いし…」
瑞希「んー…ちょっと怖いけど、ボク達ならいけるはず!」
瑞希「じゃあボクが先に行くから、奏は後ろからついてきてね!」
奏「う、うん、分かった…」
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奏「わわ…もう下が見えない…」
瑞希「下は見ちゃダメだよ奏!」
奏「そう、だね…」
でも…意識するとやっぱり…怖いな…
……
…………
ちょっと気まずいな…
な、何か話…
奏「あ…ねぇ瑞希…」
奏「瑞希って、お姉さんに会いに来たんだよね…」
瑞希「うん、そうだけど…?」
奏「…そんなにすごい人なの?」
瑞希「え?…まぁ、お姉ちゃんは仕事でアメリカに行ってたからすごいと思うよ」
瑞希「でも…なぜかある日突然、希望ヶ峰学園で働くって言って…」
瑞希「ボクも急すぎてよくわかんなかったんだけど…」
瑞希「希望ヶ峰学園って近くだから会えるのかな〜!って会いに行ったらこの状態なんだよね…」
奏「そっか…」
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奏「あ…上に扉がある…!」
瑞希「この上が、希望ヶ峰学園だよ!」
瑞希「寄宿舎のトラッシュルームの床に扉があったよね?」
瑞希「あそこに繋がってるはず!」
瑞希「前もって鍵も開けておいたから…」
瑞希「……ほら!開いたよ!」
奏「ありがとう、瑞希」
瑞希「いえいえ〜♪」
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奏「よかった…戻って来られた…」
瑞希「というか、さっきのはしご長すぎない!?めっちゃ足痛いんだけど…」
奏「あはは…瑞希、本当にありがとう」
瑞希「え!?お礼なんて要らないよ!ボクは借りを返しただけだから!」
奏「とりあえずシャワー浴びてきてもいいかな…?しばらくあそこに居たから、臭いがちょっと…」
瑞希「あ、そうだね!ボクも一旦浴びてくるよ!」
奏「わかった、また後で」
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奏「あ、瑞希」
瑞希「やっほー奏!少しはゆっくりできた?」
奏「うん、それで…これからどうするの?」
奏「処刑から逃れたのは良いけど…もし、黒幕に見つかったりしたら…私だけじゃなくて、瑞希にも危険が…」
瑞希「…心配してるの?」
奏「…うん」
瑞希「じゃあ、直接確認してみよっか!」
奏「え、直接…?」
瑞希「モノクマに直接確認するんだよ!奏が逃げたのがまずいのか…」
奏「そ、そんなことしたら…!」
瑞希「どうせ隠れてても見つかるんだからさ…逃げ場なんてどこにも無いじゃん?」
瑞希「大丈夫、奏が思ってるような事にはならないから!」
瑞希「だって、追い詰められてるのは黒幕の方なんだし…!」
奏「それ…どういう意味…?」
瑞希「実際にモノクマと話してみた方が分かると思うよ」
瑞希「それに…向こうに見つかるより、こっちから行ってやろうじゃん!」
瑞希「交渉を有利に進める為にもね!」
瑞希「体育館だよ、奏!」
奏「わ、わかった…!」
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モノクマ「おやおやおやおやおやおや???」
モノクマ「暁山さんはいいとして…」
モノクマ「なんで処刑されたはずの宵崎さんが一緒にいるのさ!」
モノクマ「もしかして暁山さんが助けちゃったの!?せっかくおしおきしたのに!?」
瑞希「だとしたら、どうする?」
モノクマ「学級裁判で正しいクロを指摘した時は、クロだけがおしおき…」
モノクマ「哀しいけど…これって校則なのよね」
モノクマ「だからもう1度おしおきだよ!今度こそ間違いなく、おしおきだよ!!」
お、思ってた通りだけど…ほんとに大丈夫なの…!?
奏「み、瑞希…!」
瑞希「好きにすればー?」
奏「え…!?」
瑞希「だけどさ、奏を処刑したらモノクマの負けになるけど?」
モノクマ「…は?」
モノクマ「ボクの負け…?どういうことだよ!」
瑞希「そもそも、あの学級裁判はモノクマが仕掛けたものだよね?」
瑞希「邪魔なボクを殺すための学級裁判…」
瑞希「つまり、本来なら、あの学級裁判で殺されるのはボクだったはず…」
モノクマ「お、おい…どういうことだよ…」
瑞希「だけど、その計画は狂った!奏がボクの矛盾を黙ってくれたからね!」
瑞希「その結果は、モノクマにとって予想外だったと思うよ?」
瑞希「あの場面で人をかばう人が居るなんて、想像も付かなかったよね?」
瑞希「それで、その展開を受けてモノクマの出した答えが…」
瑞希「奏をクロとして処刑する事…」
瑞希「そうでしょ?」
モノクマ「…………」
瑞希「だけど、もっと予想外な事が起きた。奏の処刑の最中にアルターエゴが出てきた事」
瑞希「つまり、覆面の人を殺したのは奏じゃなくて…モノクマなんだよ」
モノクマ「………………」
瑞希「それにも関わらず奏を処刑するなんて…校則違反だと思うけど?」
瑞希「クロが処刑されるのは、クロが当たった時だよ?」
モノクマ「ふーん…だから、ボクの負け?」
モノクマ「言ってくれるじゃん…で?その根拠は?」
瑞希「ないよ」
モノクマ「ふざけてるの?そこまで言っておいて根拠が無いなんてさ…」
瑞希「今は無いだけだよ!もう少し時間があったら、すぐに見つけれるはず…」
瑞希「どんなに隠そうとも、真実はいつも1つなんだからね!」
モノクマ「なんだよ…どっかの名探偵みたいな事言っちゃって…」
瑞希「それにもし、奏が犯人だったら…わざわざモノクマの前に現れないと思うよ?」
モノクマ「それが根拠の代わり?そんな事でボクが納得するとでも?」
瑞希「確かにモノクマは納得しないと思うけど…これを見てる人はどうなのかな?」
奏「え…?」
瑞希「このまま奏を処刑しても見てる人は…」
瑞希「ボクの言葉が図星だったからこそ、モノクマは彼女の処刑を強行したんだって…そう思うんじゃない?」
瑞希「絶望では希望を殺せないんだよ!」
モノクマ「ぐ…!」
瑞希「ただの言いがかりだと言うなら、それを証明して見せればいいじゃん?」
瑞希「ううん、証明して見せるしか無いと思うよ?」
瑞希「無実を証明しないまま奏を殺せば、モノクマは自分の負けを認めたって事になる!」
モノクマ「ぐぐぐ…!!」
瑞希「モノクマが正々堂々と絶望を与えたいなら、ボクの提案を受けるべきだよ」
モノクマ「…………」
モノクマ「それで…?その提案ってのはなんなのさ…」
瑞希「もう1回…学級裁判をするんだよ」
瑞希「今度こそ、校則に基づいた公平な学級裁判をね!」
瑞希「そこで最後の勝負をしようよ。希望と絶望を賭けた最後の勝負…!」
瑞希「どう?クライマックスに相応しい展開じゃない?」
モノクマ「………………」
モノクマ「…面白いよ」
モノクマ「うぷぷ…面白いね…」
モノクマ「まぁ、そういう展開もありかもね。確かにクライマックスに相応しいよ」
瑞希「受けるって事?」
モノクマ「そうすれば、キミ達も視聴者も納得なんでしょ?」
モノクマ「納得した上で、絶望してくれるんでしょ?」
モノクマ「だったらやってやるよ…」
モノクマ「キミ達の希望が勝つか…ボクの絶望が勝つか…」
モノクマ「最後の勝負だー!!」
モノクマ「だけどクライマックスなんだし、君達には全ての謎を解いてもらおうかなー!」
奏「全ての…謎?」
モノクマ「この学園に潜む全ての謎だよ。それを解き明かす事が出来たら…キミ達の勝ちだよ!!」
瑞希「そんなの、言われなくてもやるつもりだよ!」
モノクマ「じゃあ決まりだね…」
モノクマ「犯人と、その犯行を突き止め、そして学園の謎を解く事が出来たら…キミ達の勝ち…」
モノクマ「ただし、それが出来なかったら…」
瑞希「ボク達全員…おしおきだね?」
モノクマ「うぷぷ…楽しみ楽しみ…」
モノクマ「全てを知った時、キミ達はどんな顔をしてくれるかなぁ…?」
瑞希「楽しみなのはこっちだよ!」
瑞希「全てを解き明かされた時、超高校級の絶望はどんな風に絶望するのかな?
瑞希「あ…だけどその前に、1つハッキリさせたいことがあるんだけど…」
瑞希「前に言ってたよね?学級裁判は生徒同士での間で殺人が起きた場合、行われるものって…」
モノクマ「それが何?」
瑞希「確認しておきたいだけだよ。その言葉に間違いは無いんだよね?」
モノクマ「全ては…校則に基づいて起きた事。もちろん、あの学級裁判も例外じゃないよ…」
奏「え……?」
じゃあ…あれを殺したのは…
モノクマ「ついでにもう1つ教えてやるよ…確か、前にも言ったと思うけど…」
モノクマ「このコロシアイ学園生活の参加者は全員で21人の高校生…」
モノクマ「ちなみに、コロシアイ学園生活が始まった後、希望ヶ峰学園に生きたまま足を踏み入れたのもその21人だったよ」
瑞希「それ…本当?」
モノクマ「…………………」
モノクマ「もう終わりだよ!オマエラに言う事なんて無いよ!」
モノクマ「だから出てけーーー!!!」
瑞希「…行こう、奏」
奏「あ…うん…」