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prologue
一方、カラフルピーチのシェアハウスでは。
ゆあん「じゃぱぱ〜!これ!見て!」
じゃぱぱ「どしたのゆあん」
カラフルピーチのメンバー、ゆあんが持ってきたのは新聞。
海賊の一味は精神的ケアを受け、刑務所で罪を償い、本来より短い期間で出所したらしい。
そして現在は、正義の海賊団『オーシャンパイレーツ』として、海の平和を保っているのだとか。
じゃぱぱ「そうか・・・ほたるもダイオウも、ちゃんと変われたのかな」
ゆあん「だといいよな」
じゃぱぱは何気なくテレビを付けた。
その瞬間、テレビの画面は恐ろしい現実を映し出したのだ。
アナウンサー「緊急速報です!世界各国に謎の怪物が現れ、破壊活動を始めています!専門家は、その怪物に角が生えていることから、『鬼』と呼んでいます。現在死者はいませんが、重軽傷者は合わせて500万人を超えています!」
見覚えのある姿。
じゃぱぱ達が何度も戦い、激闘の末に勝利した、忌まわしきあの存在・・・。
じゃぱぱ「こいつら・・・リア鬼の鬼達だ!」
全員「はあああああ⁉︎リア鬼の鬼が現実に⁉︎」
カラフルピーチのメンバー達は、テレビのニュースの話を聞いた途端、信じられないという顔で叫んだ。
じゃぱぱ「間違いない。あの時映ってたのは、三つ目の黒い鬼と骸骨の鬼だけだけど」
のあ「それ、相当やばいんじゃ・・・」
たっつん「どうするん⁉︎」
じゃぱぱ「もちろん戦うしかないよ!でも・・・ここは現実だし」
戦うと言っても、マイクラの世界じゃあるまいし、死んでしまうリスクだってある。
動こうにも動けないのだ。
全員が考え込んだその時。
メンバー達の足元が、抜けた。
じゃぱぱ「・・・へ?」
素っ頓狂な声を出した直後、メンバー全員が落下した。
悲鳴をあげ、11人は真っ暗な穴の底へ、真っ逆さまに落ちていった。
気がつくと、じゃぱぱとのあの2人は、平原に飛ばされていた。
周りには木が何本かあるだけで、目立った特徴はない。
じゃぱぱ「何ここ・・・?」
のあ「異世界、ですかね?」
とにかくあたりを歩き回ってみる。
特に何もない。
じゃぱぱ「これからどうしよう?」
のあ「なんだかマイクラの世界みたいです・・・。木でも取ってみます?」
じゃぱぱ「そうだね・・・」
試しに木を殴ってみると、メキメキと音を立てて倒れてしまった。
じゃぱぱ「マイクラの世界・・・とはちょっと違うような」
のあ「でもライフゲージはありますし・・・変ですね」
2人は首を捻るばかりだった。
映画はマイクラで撮ってるけど向こうでは現実世界設定やから・・・
あーもーややこしすぎるわっ!