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File0-2 課せられた使命
カナタ「えっとー、、おぬしの名は…」
止月「我は止月。陸の鬼。…そうであろう?カナタ殿」
腕を組み、赤い目を光らせて彼は言う
カナタ「…やはり覚えておるか、あの事を」
氷華「面識があるのですか?」
氷華が隣にいる止月を見上げて尋ねる
止月「まぁ少し話したぐらいだ。お主達とそう変わらない」
氷華と止月の身長差がなんとも良い…
って、わしは何を考えているのじゃ…
カナタ「止月が覚えているなら、、おぬしも覚えておろう?」
シスター服の少女に聞く
死灰「うんっ!死灰だよねっ!漆の鬼でしょ?」
元気な声ではしゃぐ死灰に、思わず頬が緩む
焱堂「うわ、またマスターニヤけてるわ。ほんとかわいー奴に弱ぇな」
焱堂がため息をつく
…うん、わしもわしに呆れてる
カナタ「…おぬしの名は「剣夜」。捌の鬼とする。」
剣夜「…はい。」
暗い顔をして頷く剣夜
カナタ「どうした?具合でも悪いか?」
剣夜「いえ…なんでもありません。剣夜、、分かりました。」
んー、妙じゃな
…まぁ言いたくないこともあろう。
剣夜「__本当にこれで、、?__」
何か言ったような気がしたが、あえて何も聞かないことにした
カナタ「おぬしの名は「狂流」。玖の鬼とする。」
狂流「狂流、か…」
狂流もきっと、鬼になる前の記憶は覚えている
カナタ「…後悔してるか?」
狂流「!!」
ハッとしたような顔をしてこっちを見る
…《《懐かしい》》なぁ、、誰かのこんな表情を見たの、、
狂流「…後悔はしてない、どうでも…良かったし、、」
カナタ「…そうか」
わしは狂流の目を見ずに言った
カナタ「おぬしの名は「黒鬼」。拾の鬼とする。」
黒鬼「…黒鬼、ねぇ。分かりました」
カナタ「なんじゃ。気に入らぬか?」
黒鬼「いえ、そんな事はありません。むしろ名前をくれて感謝しています」
…なんか全員個性的じゃな
カナタ「おぬし達には、とある《《使命》》がある」
声を上げた瞬間、全員の目がこちらを向いた
カナタ「…とある者達を殺してほしい」
幽矢「ひ、人を殺すんですか…っ、?」
幽矢が涙目で嫌だと首を振る
沙鬼「…かなち様、そのとある者達ってだぁれ?」
カナタ「…こやつらじゃ」
わしは12人の者達が写った写真を見せる
止月「…!!この者達はもしかして…」
カナタ「2人は知っておるかの?」
そう聞くと、止月と死灰は何も言わずに頷いた
胡桃「あの、、なぜこの者達を殺さねばならないのでしょうか?」
聞かれると思っていたが、やはりちゃんと聞かれると動揺してしまう
狂流「カナタさん、?どうしたの…?」
カナタ「…遊びだよ、」
胡桃「え?」
カナタ「…なんでもない、さぁ各自部屋を用意してる。好きに使ってくれ。」
話を逸らされて胡桃が機嫌を損ねた
剣夜「にしても、この屋敷広すぎませんか?」
焱堂「確かに、この人数でこの大きさって…」
12人でこの屋敷は広すぎる、か
カナタ「他にもここに住んでいる奴はいるぞ?」
藍晶「でも、いない。なんで?」
カナタ「あいつらはこいつらの…カラフルピーチの調査に行ってもらっている」
カナタ「1人、偽物も混じえようと思っているしな」
黒鬼「偽物…?」
黒鬼の問いに頷く
カナタ「カラフルピーチの味方としてな、もう連絡は取れておる」
沙鬼「そんなことできるんだぁ!」
死灰「すごいねっ!」
沙鬼と死灰がきゃははとはしゃぐ
カナタ「…」
氷華「…また可愛いと思ってません?」
カナタ「ぎくっ」
焱堂「ぎくって口で言う奴初めて見たんだけど」
隣で突っ込まれ、慌てて咳払いをする
カナタ「とにかく!これから自分の能力を理解した上で過ごしてくれ」
カナタ「…くれぐれも味方を殺したりするなよ?」
わしはそう呟いて部屋に戻った
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カナタ「…はぁ、、」
ため息をついてふと写真立てに入れられた写真を見る
そこには幼いカナタと1人の少年が笑い合っている光景が写っていた
カナタ「…」
『ねぇカナタ!遊ぼうよー!』
『しょうがないなぁ…w』
カナタ「っ、」
あの頃の記憶を思い出して、少し頭が痛くなる
コンコン
ドアをノックされ、写真立てを机の上に戻した
カナタ「入ってきて良いぞー」
カナタの部屋のドアが開いた__。
はい!というわけで…
鬼側のストーリーは一旦終わりで、、
次回からからぴち側のストーリーを2〜3個ほど出します!
からぴち側のストーリーにも味方の方々を出そうと思っています!
いやぁ、伏線を散りばめたと思う(?)
カナタの過去も相当っすよ、、
まぁ黒幕なんで色々抱えてますね、
では次も楽しみにしててください!
おつなこ!