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櫻城普の入社試験1
小説太宰治の入社試験ネタバレ一部あり
人物
櫻城普(15)
夏目先生の推薦によって武装探偵社に入る。
太宰と昔関係が…?(まぁ知ってるでしょうけど)
「普さんの入社試験ッてどんな感じだったンですか?」
「いきなりだねw」
ほんとにいきなりだね。
「いやぁ…この間国木田さんから太宰さんの入社試験のお話を聞いたンです」
ほうほう
「それで同時期に来られた普さんはどうだったのかなァ…と」
「つまり興味本位」
「まァ…そうです」
なるほどねぇ
「あ、お厭なら別にいいンですけど…」
「いやぁ?別にいいけど」
「いいんですか??!」
「うん」
別に不都合ないし
谷崎みたいにトラウマがあるわけでもないし
「今?」
「あ、はい」
「えー乱歩さんに聞いた方が絶対わかりやすいのに」
「…面倒なンですか?」
まぁ。どちらかと言えば
「ねぇ?乱歩さん。私の入社試験、乱歩さんが来てくれましたもんね」
「えー?いつの話?それ」
「二年前ですよー」
「あー…?あー!あったねぇそんなの。社長からの指示だから仕方なく付いてったけど、まぁまぁいい働きしてくれたよねーっ気が利くし」
そりゃどうも
「そうなンですか…」
「うん。乱歩さんがついてきてくれて」
「内容は何だッたンです?」
「内容?内容はねぇ…」
しばらくもったいぶるように黙って私はそれを口にした
「連続殺人の解決、だよ」
「え」
そうあれは2年前のこと。
---
「やばいっっ!!!!」
まじ何なんだよあの猫が…(夏目先生のことです)
今度猫の時に料理に玉ねぎ入れてやろうかな
「あ、ちがう」
もう彼のところに戻ることはないんだった。
私はもう武装探偵社員。
まぁまだ決まってないんですけどね。
腕時計をみるとやばい。
時間ギリだ…
いや、もう目の前にあるんですけど、
階段…
武装探偵社はこの建物の4階にあるらしい、ので。
異能…使うにも窓開いてないし…
そう思っているとふいに四階に最も近い階段の踊り場であろう場所の窓が開いた。
お、運がいい。
その窓から青年の顔がのぞいた。
子供っぽい顔立ち。糸目で髪はバサバサと外に広がっている。
太陽の光に反射して彼の眼が緑に光った。
凡てを見透かすような目。その中に見える冷徹さ。
まるで…いや、ちがうな。
その青年は一瞬で下がってしまった。
「あ、時間!!!」
とりあえずさっきの青年に心の中でありがとう、とつぶやいて異能で窓に向かって飛びあがった。
「異能力、_________。」
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あ、はぁ…あぶねぇ
「あ」
訂正。危ないじゃないです。手遅れでした。
確かにさっきの少しの時間で多少は息が整ったけどやっぱりしんどい…
「お、遅れましたぁっ!!!」
部屋の中の3つの視線が一気に私に集まる。
「あ、え、あ・・・」
「…丁度いいところに来た。もう一人の新入社員。櫻城だ」
「あ、櫻城普、です」
しょっぱなから心象最悪じゃあないですか。マジあの野良猫殺す。
命の恩人?かんけぇねぇです。
「彼はもう一人の新人」
そういって社長であろう人はその奥にいた人物を指さす。
「太宰だ」
「あ、どーも」
「…どうも」
判っていた…というかそのために来たんだけど…
「普です。ほんと遅れてすみません…」
社長室を出て、改めて長身の青年に向かい謝る。
名前は国木田、というらしい。
「いや、まぁ理由を聞いてもいいか?」
「…朝ご飯を…」
「朝ご飯?寝坊したのか?」
「違います!!!私のじゃなく私の同居人のです!!」
あ、勢いが強すぎました。
「ど、同居人…?」
「私のことはあの、社長さんからお聞きですか?」
あぁ、と彼は頷く。
「夏目先生のところから推薦で、と」
あぁ、すげぇ荒筋だけだな。
「私は2年前、夏目先生とお会いし、身の回りの世話を行う代わり?みたいな感じで門下に入れていただいて」
「そうなのか」
「それで朝ご飯を…ご用意したんですがなかなか食べていただけず…昨日『明日は和食がいい』とかいうからせっかく用意したのに朝んなってやっぱパン食べるとかいうし…牛乳は飲んだらアレルギーで死ぬとかいうし…」
「そうなのか…」
「洗濯物は出さないし片付けはしないし猫の毛は散らばってるし…」
「そう、なのか…」
あ、ひかれてる。
私にはわかります。ひかれてる。
はっ、と我に返ったのか隣の青年___太宰を指して
「此奴は太宰だ。種田長官の推薦で入った、らしい」
種田長官、ですかぁ
私も会いに行ったなぁ
どうせ酒場か何処かにいたのでしょう。予想がつきます。
絶対一人で飲んでる。
「あ、太宰ですー宜しく」
「あ、よろしくお願いします」
キラ、と目が光を反射する。
なんですか、さっきと言い今と言い、人の中を見透かすの流行ってるんでしょうか。
「普ちゃん、でいい?」
「あ、不愉快です」
「じゃあ普ちゃんで」
「聞け」
横で国木田さんが口をはさむ機会を失ってる様子が気配だけでわかる。
「あ、国木田さん…でしたっけ。私達、何したらいいんでしょうか?」
「あ、あぁ。今日は二人とも通常の業務を覚えてもらう。明日は連続強盗を捕まえる。…くれぐれも足手纏いになるなよ?明後日は太宰は俺とある事件を追う。普は乱歩さんと…む、居ない?」
乱歩さん…?
「あ、あぁ、普…の担当だ。」
「私の担当国木田さんじゃないんですか」
びっくりです。
ワンオペだと思ったw
あと普で大丈夫です、というと少し安心したそぶりを見せた。
「そうだな、とりあえず仕事の説明をしよう」
ちゅーとはんぱあんどくそざつ
いや、眠かったんですよ