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転生林檎
カキコ版
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転生林檎
碇シンジは何でもない生活に嫌気が刺した。先生の家でただただ生きるばかり。
ある日、転生林檎という胡散臭いものをネットで見つけた。普通、こういったものは信じないが、シンジは淡い期待を抱え、購入ボタンを押した。
数日後、その林檎が届いた。シンジは静かに林檎をかじった。
目が覚めたらとある碇シンジだった。彼はエヴァという兵器のパイロットになっていた。
彼は自分に自信がなく、とても臆病な人だった。だが、エヴァに乗るたび、「自分はエヴァに乗る才能がある」と感じることができるので、とても病みつきになっていた。だが、それの落とし穴に気づくことができず、自分も、愛していた女性をも蝕んだ。
さらに、人類補完計画をも引き起こしてしまった。
【転生しよう。】
シンジは静かに林檎をかじった。
ある碇シンジになった。彼は世界を壊滅寸前まで追いやってしまった。
さらに、父親にも騙され、失語症になってしまった。誰からも冷たくあしらわれ、居場所を失ってしまった。
アスカや綾波レイの初期ロットは定期的に様子を見に来てくれるが、それどころかではなかった。
【転生しよう。】
シンジは静かに林檎をかじった。
ある碇シンジになった。彼は今までにない程エヴァの操縦センスに恵まれていた。
それは、あのアスカもうなるほどのものだったが、空回りしてしまい、自分の才能を発揮することができなかった。
それがゆえに、起動実験で事故を起こしてしまい、ユーロ支部に飛ばされてしまった。
ユーロ支部では「役立たず」と言われ続け、パイロット候補生からもいじめられていた。
【転生しよう。】
シンジは静かに林檎をかじった。
とある碇シンジになった。彼はプライドが高かった。「初号機に乗れるのは自分だけ。」と自分を誇りに思っていた。だが、起動実験でエヴァに取り込まれ、帰らぬ人となってしまった。
しかもネルフは、シンジの遺伝子を使ったクローンを作り、それをシンジの代わりとして利用していた。
【転生しよう。】
シンジは静かに林檎をかじった。
ある碇シンジになった。彼は世界を壊滅寸前まで追いやってしまった。
さらに、父親にも騙され、失語症になってしまった。誰からも冷たくあしらわれ、居場所を失ってしまった。
しかし、アスカや初期ロットの尽力により、奇跡的な回復を遂げた。
そして、ヤマト作戦を遂げて、シンジはネオンジェネシスを始めた。
救いたい。みんなを救いたい。シンジは願った。だが、誰かを救うためには自分が犠牲になるしかない。シンジは自分の命を代償に、ネオンジェネシスをやりきった。
林檎はもうない。これが最後だ。僕は何がしたかったんだろう。何回も何回も転生して。
シンジは転生を終えた。
そのまま林檎を捨てた。