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1‐2.5
「お早う、御座います…?」
「別に敬語じゃなくてもいいよ、気にしない」
「…あの」
「呼び捨てでいいよ」
「……」
「めんどくさいって顔してるねぇ」
「まぁ、実際そうだから」
「判りやすくていいか」
「貴方みたいにわかりにくいよりマシ」
「そーう?僕結構わかりやすいって言われるけど?主に森さんに」
「……表面だけでしょ」
「君面白いよねぇ」
「そんなことない」
「頭の回転早いよねぇ。あ、勉強とか教えたげよっか?」
「……めんどくさい」
「君たちさぁ、仲いいの?悪いの?」
後ろから声が聞こえる。
後ろを向くのはめんどくさい。
「嗚呼森さん。相性はいいんじゃなぁい?」
「只この人がめんどくさいだけ」
「は?」
「何」
「威嚇しない威嚇しない」
『アマネ―遊びましょー?』
「アマネちゃん勉強教えようか」
「……」
「では間をとってチェスでもやろうか?ねぇ太宰君」
「つまんないの」
『アマネはチェスのルール判る?』
「知らない」
「じゃあー…」
「それやるなら太宰に勉強教えてもらう」
「え」
『えーっ!つまんなぁい』
「ん?え、僕?いいけど」
「なら私もそろそろ医院開こうかなぁ」
「昨日はアマネちゃんの服買いに行くのにかこつけてずる休みしてたものね」
「してないよ??!」
「ずる休みだったんだ」
「違うよ??!」
『圧倒的にこの中で一番信頼ないのリンタロウだから』
「酷い…」
---
「森さぁん」
「……何??」
「教えることなぁい」
「……どういうことー?」
「アマネちゃんなんとなくで全部理解しちゃうから教えることなぁい」
「……そっかー」
「ねぇさっきからその間何?」
「……いや、エリスちゃんとチェスをやってるのだけどね?」
「仕事はぁ?」
「……患者来ないもの」
「それで?」
「エリスちゃんが強すぎてぇ…」
「自分の異能でしょ?自分で何とかしたら?」
『それがセッテイ変えて勝つのは違うってリンタロウが』
「めんどくさ…」
『それがリンタロウのアイデンティティよ…はいチェックメイト』
「あぁあああああああ」
「五月蠅い。……です」
「ねえアマネちゃんに舐められてる気がするのだけど」
「気のせいじゃない?」
『気のせいよ』
「うぅ…エリスちゃん強い…でも頭の回転早くて天才な私のエリスちゃん好き…」
『キモいからチェックメイト』
「あぁあああああ」
「るっさ……」
『ねぇダザイ、リンタロウ弱すぎて相手にならないから変わって』
「えー」
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『鬼は外―』
「鬼は外……?」
「森さんに合法的に豆を思いっきり投げつけられる日だよ」
「成る程」
「違うよ??」
「鬼は外」
「いっだぁっ?!!」
『リンタロウもキモいから外―』
「あー痛い…でもエリスちゃんかわいい……」
「隙あり」
「いっだぁあああああ」
「あはは」
「太宰君笑ってないで助けて?」
「えー僕は豆食べるのに忙しいから」
「え」