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ふぁんがくデスゲーム 第五話
日柿【猫猫コンビの親】
逢瀬羅とうみ、ごめん。
あと最初視点は**稲葉狐舞**です。
5日目の朝、
未だにこの状況に実感が湧かない。
霞くん…掟海が生きていることもあるんだろう。
そんなことを考えながら広場へ向かう。
と、《《肉塊》》があった。ぐちゃぐちゃになっていて、
元が誰かもわからない。
そして、《《肉塊》》の奥には、
《《逢瀬羅》》という生徒がいた。
「えっとォ…なに、してる、の?」
聞くと少し怯えた様子で、
知らない人間が逢瀬羅を刺そうとし、
それを《《うみ》》という生徒が庇い、
《《こんな姿》》になってしまったそうだった。
辛そうな顔をしていた。
とりあえず、他の生徒と先生を集めたところ、
スピーカーから声がした。
__はい、皆様っ♪
毎度恒例っ.ᐟ
《《会議》》のお時間です.ᐟ
《《うみ》》という生徒を殺した.ᐟ
《《裏切り者》》を暴いてくださーい.ᐟ
会議がいつもの様に始まる。
死体を見てしまったのもあってぼーっとしてしまう。
いつのまにか会議は終わっていて、
逢瀬羅という生徒が疑われていた。
第一発見者なことが疑われたらしい。
何故だろうか。
---
**逢瀬羅視点**
__はいはい♪
今回の処刑方法は…!?
薬殺、です.ᐟ
注射器が現れた。
恐らく中に薬が入っているのだろう。
__はい♪では注射器を自分で刺してください♪
そんな言葉に従っても、従わなくても死ぬ。
それをわかっているから、従う。
注射器を手に持って、首元に刺す。
異物が体に入るのを肌で感じる。
体が震えてきた。
意識が薄くなっていく。
ああ、今そっち行くから、◼️◼️。
---
**天悪千歳視点**
目の前で、一人の生徒が、死んだ。
怖い、嫌になる。
みんなこんな気持ちだろう。
辛くて、部屋に戻ろうとすると、
雇澄先生と、リハネさんとその執事が
向かい合っていた。
何をしているのか、少し見ていると、
雇澄先生が銃を持っていて、
リハネさんに向けて、《《打った》》
「__ぇ、?__」
思わず声が漏れていた。
リハネを庇う様に、執事が前に出て、
《《打たれていた》》。
何をしているのか、イマイチピンとこなくて、
理解するのに時間がかかった。
もう一度打ち、リハネさんとその執事に
しっかりトドメを打っていた。
なんで、こんなことを、?
分からない。
見なかったことにしたい。
できない。
…あ、目が合った。
こちらに銃口を向けてくる。
お母さん、お父さん、
いま、そっちに行きます。