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下手くそな隠し事
えーっと、忘れたいよの続編、下手くそな隠し事です!
頑張って書いてます。
音緒乃の過去話はこれで終了でこれから忘れたいよの最初とつなげます
リョウの腕の中は誰かの女の人の匂いがした。
そんなことだって無視するほど私はリョウを愛しているから知らないふりして笑いかける。
捨てられたくない、あなたの隣にふさわしいのは私でありたい。
スマホを見てこちらを見ないなんて失礼だ。
他の女の子と話してるのかな?
今は私とのデートなのにひどい
「あのさ、ちょっと用事ができちゃったからごめん帰る」
リョウは、私に手を合わせて謝った。
「え」
立ち上がろうとした両の手を咄嗟に掴んでしまう
「いいじゃん、また会えるでしょ?今日くらい許してよ、ね、ね?」
リョウは私の返事を待たずに手を振り解くと振り返らずに歩き去っていった。
ねえリョウ今日くらいっていうけどさ私の誕生日なんだよ?
私の誕生日だってさっき祝ってくれたのに、どうして他のことを優先してしまうんだろう、私はその用事よりも低い存在ってことなのかな
はあーと、大きくため息が溢れていく。
確かため息ってしすぎると幸せが逃げてくって誰かが言ってた、それに気づいて口を塞いだ。
これ以上幸せが逃げちゃうなんて嫌だな
「ねえねえー函宮さんじゃない?!」
誰か私と同年代の女の声がした、めんどくさいから振り向かないと肩をぽんぽんと叩かれた。
仕方なく振り返ると私がクラスの中でも苦手意識の高い女子たちが立っていた。
「ほらあ、やっぱりぃ、さっきまで一緒だって人彼しぃ?」
ほらめんどくさい。
ぶりっ子で、かまってちゃんで恋愛に興味津々でほっとかれたり気に食わない女がいたら省くようなクズたち
「何のことですか?」
別に仲良くないし、仲良くなろうとも思わないから敬語で聞き返す
「だあかあらぁ、さっきの人ぉ。年上っぽかったよねぇ?」
中心にいる木田さんが周りの取り巻きに話しかけた。
周りもうんうんとうなづいた。
休みの日くらいほっといてくれないかなぁ
「だったら何?」
別にこの人たちに省かれても構わないから冷たく突き放す言い方を工夫していった。
「やっぱりぃ?函宮さんって不良だったんだぁ」
やっぱりって何なんだろう、私が不良って失礼じゃないか
デリカシーを考えないのがこいつらだったっけ?(笑
何を言っても無駄と思い馬を離れることにした。
あいつらのケラケラとした甲高いキーキー声の笑い声が私を追いかけてくる。どうしてリョウからも置いてかれて、あいつらに会わなければいけなかったんだろう。
やっぱり今日は最悪の誕生日だね
---
一人でデパートを歩いて帰ろうと思っていると見てしまった。
「・・・・・・リョウ、」
私の知らない女と腕を組んで私の知らない顔を相手に向けていた、この人は前見た人と違う。
リョウって一体何人のお女性と同時に付き合ってるんだろう
やっぱり女性にあってたんだね
本当に嘘をつくのが下手くそなんだから
「《《コーくん》》、どっちがいいかなー?」
コーくん?
近くにいたから会話が聞こえてくるのだが、女性はリョウを《《コーくん》》と読んだのだ。
聞き間違いかと思ったがリョウは女性の声に振り向いていた。
な、名前が違う。
彼の名前は|滝沢遼《たきざわりょう》だから、コーくんなんぞとなんぞと呼べる文字は入ってないし、誰のことなの?
もしかしてそっくりさんとか、
な訳ないじゃん。
勝手な思い込みを膨らませて消した。
きっと別の名前を教えてるのか、そう呼ばせてるのかもしれない。
だって、高校生のストーカーをするくらいの男なんだからやってもおかしくないなぁ、けど、リョウって相当馬鹿なんだなぁ
さっきまで私とデートしていたところを他の女と回るなんて頭が回らないのかな、なんて私、リョウになんてこと思ってるんだろう
サイテーな女じゃん
彼の一番になれなくて当然なのかもしれないな
気になってしまい付けてしまった。
よくないって分かってるよ、けど知りたいの。
私の知らないリョウが知りたかった、きっと知ったら許せてあげれるもん。私はリョウのことなら容量いいから、ね
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着いてってわかった。
リョウは誰にでも笑いかけてるし優しく抱きしめた。
私ったら馬鹿みたいだあ
自分から傷つくことをするなんてどうしてこうなんだろう・・・・・・
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「久しぶり」
やっとできたデート
他の女と何回会ったの?って問い詰めたいけどやめておいた
「どこか行きたいとこある?」
「うーん、お洋服見に行かない?」
「わかった」
リョウは私の手をさりげなく取って歩き出した。
大人の男性って本当にスマートでそういうところがいいんだろうなぁ、好きだな
「これとかどう?」
「いいねぇ、前に買いに行った、スカートに似合いそうだね」
え?
私、、、、、、ううん何でもない
ただの聞き間違いでしょ?
「《《ななちゃん》》ーこれとかどう?」
はあ、聞き間違いじゃないってことね、
ななちゃんって誰なの?
私は音緒乃だし、そういえば最近私の名前とか読んでくれなかったもんね、他の人と間違えないように気をつけてたのかな?
本当に嘘が下手だなー
しかも気づかないふりしてるところ可愛いな
あとね、私。
リョウとスカート買いに行ったことないんだよ
「可愛いーリョウってセンスいいねー」
私も知らんぷりして笑いかけた。
気づいたらさよならなのかな、嫌だよ。私、一生知らんぷりしてあげるから
そう思ってたのに、、、、、、
「日岡くーん!こんなとこでぐーぜんじゃん!」
明るそうな茶髪な髪色の可愛らしい女性がリョウの肩をポンポンと叩いてギュッと腕を組んだ。
流石のリョウでもまずいって顔に出てる。
「あれ、この子だあれ?あはは、日岡くんの妹?」
誰だよ、この女、リョウの腕に触れないで、馴れ馴れしく笑わないでよ
「そうだよー美桜ちゃんどうしたの?」
そう言って、リョウは女に笑いかけた、どうして?
こっちを見てくれないの
ねえ、私はあなたの一番じゃないの?
「ううん。日岡くん見かけたから嬉しくなって、運命じゃんって思ってさ」
「美桜ちゃんったら運命って大袈裟だね、でも嬉しいね」
私に見せてくれない楽しそうな笑顔だ。
誰のところに行っても許そうって私のとこに帰ってきて欲しいって思ってたのに、リョウは私じゃなくてこの女を取るんだ
もう捨てられるんだ
だって、妹扱いになってるもん
「じゃあ、妹さんとのデートじゃなして悪かったね、また今度紹介してね」
女は私に笑いかけて、離れていった。
「・・・・・・りょ、リョウくん?」
見上げたリョウの顔はとっても冷たくて、何も顔諦めちゃったみたいで私を見てた。
大きなため息着いて笑った
「バレちゃった」
「ねえリョウ。私、いいよ別に他の人とも付き合うの許すよ!?だから別れないで」
リョウ、お願い
「ごめん。音緒乃はなんか違うなーって最近思ってたんだよな、いいタイミングだね、別れよう」
リョウは私にそう笑って言った
「い、いや」
「だから年下はめんどくさいんだわ、まあお前とはもう連絡しねえししてくんな」
そんじゃってお金だけ置いてお洋服屋さんを出てった。
どうしてなの?
やっぱり遊ばれてたんだ
私はリョウから渡されたお金を握りしめてカートのお洋服を棚に戻して家に直行した。どうして私はあなたの一番になれないんだろう。
他の人に負けちゃうんだろう
もっと歳が近かったらしっかりと好きになってくれてたのかな、なんてあり得ないこと思うしかない
大好きだったのに、大好きなのに
私は人の一番になれないのかな、、、、、、クラスでも最近はちょっと陰口が出てきてるし、親友だって思ってた子は私以上に仲良い子がいて、
一番可愛いね、言ってくれた子は他の子にも言ってるし
リョウも私は妹呼ばわりするほどだった。
一番になりたかったよ
前書きに書いた通り、これから忘れたいよの最初の冒頭の続きを書いていきます。
そこで新キャラも登場しまーす。
次回の前書きで自己紹介を載せようと思うので注目しといてください!
では長々と見てくださった、お優しいあなた方へ
ありがとうございます!
ばいばいっ