公開中
本編2
「………痛い」
今日の暴力はすごかった
30分は殴られたか…?
しかも人数多かったし
「どうし、よう…」
「練習…遅れる…」
足…すごく痛い。どうなってるのかはわからない
歩けそうにない
でも、助けてくれる人はいない
「…ッ…いった…」
足を引き摺りながら歩くしかないか、
---
彰人side
「ったく、練習終わったばっかって言うのに…絵名の奴、また俺をパシリにしやがって…」
「はぁ…疲れた、とっとと家帰ってシャワー…ん?」
あれ…あの金髪…見覚えが…
「…司センパイ?」
「…………」
だめだ、こっちには気づいてない
それに結構距離が…
「…!?あの人、今倒れっ…!?」
---
「つ、司センパイ!」
「……………」
「ッ…なんでこんなボロボロなんだよ…」
傷だらけで、痛々しぃものだった
「…人の目気になるけど…仕方ねぇ…」
とりあえずセンパイを抱えて、家へ向かった
何か事情がありそうだったし、
ここから近いのはセンパイの家じゃなく、俺の家だからな
「……軽いなこいつ」
---
「っただいま…」
「あ、彰人!遅かったじゃない、チーズケーキは…って…」
「だ、誰…?この人…すっごいボロボロだけど…」
「い、いいから!早く救急箱持って来い!!」
「え、あ、うん…!」
「……とりあえず手当は終わったけど…」
「ねぇ、ほんとに誰なの?何があったの…?」
「…センパイだ。3年の天馬司って人」
「あぁ…聞いたことある…気がする」
「こいつが道端で倒れてたから、連れて来たってわけだ」
「ふーん…そうなんだ…」
「それに、足めっちゃ腫れてるし」
「は!?こ、骨折してんの…?」
「…それはわかんねぇよ」
「…ま、今日は泊まらせて、明日病院連れて行く」
「そっか…わかった」
---
司side
「ん…」
あれ…ここ、どこだ?
明らかにオレの家ではないし、外でもない
「!センパイ!!」
「…彰人?」
「よかった…大丈夫ですか?その…足とか…」
「足…あぁ、大丈夫だ」
…あ、足腫れてる。
たしかに少し痛むな
「…手当はしたんで…今は安静にしててください」
「いや、オレはなんとも…というか申し訳ないんだが…」
「いいんすよ、つか、こんなに傷だらけなんだし…」
「…………」
「…何があったのか、聞かせてもらってもいいですか…?」
「…嗚呼」