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異世界無双銃士 ―M4A1を抱いた転生少年―
春人(はると)は気づけば異世界の森にいた。
手には、彼が憧れてやまなかった M4A1カービン。
引き金を引くだけで、目の前の敵を無力化できる――そんな確信が体に宿っていた。
現れたのはオークの群れ。棍棒を振りかざし迫ってくる。
春人は一歩も引かず、銃口を向けた。
「……セーフティ解除」
乾いた銃声が森に響く。
敵は次々に倒れ、動きを止める。
戦いが終わったとき、森には不自然な静けさが訪れていた。
やがて駆けつけた冒険者たちは、春人の姿を目にして息をのむ。
「一人で……全てを?」
その声は驚きであると同時に、畏怖を含んでいた。
村に迎えられ、彼は“魔導銃を操る異邦の少年”として冒険者登録される。
名は広がり、やがて王都から召集がかかった。
戦場に立つ春人の前には、数百の魔族軍。
兵士たちが絶望に沈む中、少年は静かに前へ進む。
「俺がやる」
M4A1が再び唸りを上げる。
剣や魔法では届かない距離から、敵は次々と崩れていく。
戦況は一瞬で覆り、兵士たちの目には信じがたい光景が映っていた。
勝利の後、兵士や民は春人を英雄と讃えた。
だがその視線には、感謝とともに恐れが混じっている。
春人はそれを理解していた。
「俺は人を救うために撃ってるんじゃない。――生き延びるために、撃ってるだけだ」
英雄と呼ばれながらも、彼は人々から一歩距離を置かれる。
崇められると同時に、恐れられる存在。
それでも彼は迷わなかった。
M4A1を握りしめ、ただ黙って歩む。
この世界で“銃士”と呼ばれる伝説は、やがて影と光を併せ持つ物語として語り継がれることになる。
最近ずっと書いてた。
マジ疲れた。M4は個人的に大好きな銃なんで書きやすかったぜ。次もし書くならcarかな?