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File 1-1 終わったはずの戦い
🦖「やっと終わったー!!」
家に帰り安堵のため息を吐く
🎸「ひっさしぶりの家だあああ!!!!」
⚡️「おお!おかえりー!!」
殺された仲間達も、家に帰れば笑顔で迎えてくれる
🍪「あの攻撃避けれたはずなのに…!!」
👓「まあまあ!過ぎたこと!過ぎたこと!」
そう言って皆んなで笑う
ピロン♪
スマホから通知音が鳴った
パスワードを解いてみるとYouTubeからの通知だった
「神回すぎる」
「ドラマがあったわ…」
「寂しいけど終わって良かったー!!」
🦖「また、か…」
🐏「やっぱり投稿されてる?」
🦖「うん、、」
この戦いが誰かによって勝手に動画にされている
それが俺らのアカウントで投稿されているのだ
あ、俺らのリア鬼がどういう仕組みで起きてるのか気になる?
まず、戦いの3日前にスマホで通知が来る
「3日後の〇時に決戦となります」ってね、
最初の頃はいたずらだと思ってた
でも、当日のその時間になった瞬間、
突然、猛烈な睡魔が襲ってくる
そして脳内で、
「プログラムを実行中…戦場へと転送させます」
っていうアナウンス?が流れるんだ
目が覚めた時にはマイクラのような世界、
目の前には檻に囚われた鬼、
そこからゲーム、「リアル鬼ごっこサバイバル」が始まるんだ
斬られたらもちろん痛みは感じる
…死んだらどうなるのかって?
死んだら目の前が光るんだ
そして気づいた時には、自分の部屋のベッドに横になってる
変な仕組みだよな、
ちなみに全滅すると1週間後にまた同じ通知が来る
鬼を倒すと1ヶ月後に次の通知が来るんだ
ざっくり説明するとこんな感じかな
🦖(…って、俺は一体誰に喋ってんだ?)
🍫「変だよね、なんでこの戦いが毎回動画になってんのか、、」
カメラを回してないのに動画になる、
なぜこんなことが起こるのか、誰がやっているのか、
…考えるだけで頭が痛くなる
ピロン♪
ん?
🦖「また、通知…?」
今度はXからの通知だ
普段はオフにしてるんだけど…
…いや、DMだけはオフにしてない、
🐸「DMの通知?なんか送られてきたの?」
全員で俺のスマホを見る
「はじめまして。」
「このゲームを開催している者だ」
「黒幕と呼んでもらって構わない」
ゲーム、、開催、、
🌷「…リア鬼の開催者、ってことですか?」
なお兄の一言で皆んなの顔色が変わる
🎸「…その黒幕が、俺らに何の用だよ」
🦊「またリア鬼が始まる、とか…?」
そうだとして、こんなDM送られてきたことなかった
いたずら?
いや、そうではないと思う
…なんとなく本物な気がする
「最後のゲームを開催しようと思っていてな」
「この動画を見てもらいたい」
そして送られてきた、一本の動画
🦖「…再生、するね」
❄️「…はい、」
俺は再生ボタンを押した
『やあやあカラフルピーチの諸君』
姿は見えなかったが女性の声がした
この声の主が黒幕なんだろう
少し幼さのある凜とした声だった
『まさか、あれでゲームが終わったとでも?』
そう言って映し出されたのは
11体の鬼達だった
全員不気味な笑みを浮かべている
『この鬼達がお前達を殺しにかかる』
『全て倒して、わしのところに辿り着くまでどれくらいかかるのか…』
『いや、その前に力尽きるかもしれぬなw』
ふふっと笑い声が聞こえた
『精々最後のゲームを楽しむとよい』
そう言って動画は終わった
🍪「こ、れ…」
全員が顔を合わせる
…怯えたような目をしていた
🦊「また始まるの、?リア鬼が…っ、」
🍗「もう嫌だよ…っ」
声を震わせて独り言のように呟く
❄️「なんだか、、以前の鬼と雰囲気が違かったような…」
🐏「だよね…?なんか、強そう…動画越しでも殺気が伝わってくる…」
鬼達の目は真っ直ぐ俺たちを見ていた
それで察した
「俺たちだけでは勝てない」と
🦖「でも他に誰に助けを求めたら…」
⚡️「他の実況者さんには迷惑をかけれん…」
🌷「…リスナーさん、?」
🎸「命かかってんだよ?そんな危険な状況にリスナーさんを巻き込むとか、、」
色んな意見が飛び交い、頭が混乱してきた
🍫「これが送られてきたってことは…3日後に、、」
👓「多分、そういうことだと思う」
これが例の通知なら、
3日後に戦いが始まることとなる
🍪「…やりましょう」
のあさんが拳を握って言った
🍪「私たちならできます、からぴちですもの」
🐸「…そうだよな、やってみなきゃ分かんねーよな」
🌷「では、、3日後まで身体を休めるとしますか!」
🌈🍑「うん!/はい!」
そう言って俺たちはそれぞれの部屋に戻った
おつなこ!!