公開中
君に、恋する。(3)
私、菜乃葉。
「杉本 蓮」くんに恋をした小5女子。
最近、ルンの事件があってから、花奈や蘭羅との友情を取り戻せたんだ!
でも、女の子の人間関係は難しいもの。
今度は杉本くんとの間に、ぽっかり距離が空いちゃった。
それを少し気にしながらも、花奈や蘭羅と話していると…
視界の端に、杏ちゃん(ライバル)と、向かい合っている杉本くんが見えた。
…えっ?
なんで?
もしかして…な、仲良くなっちゃったの?
もしかしたら先に告白されちゃうかも。
でも…まだそこまで仲良くない杉本くんに、今すぐ告白するなんて…むり、かも…
そのままじっと見ていると、
「これ、受け取って!読んでね!」
杏ちゃんが、杉本くんに、猫の絵付きの可愛いメモ用紙のような紙を渡すのが見えた。
「誰にも見せないでね」
杏ちゃんの口はそう動く。
私は、頭をガツンと殴られた気がした。
すると。
ぴら…
杉本くんが、紙を落としてしまったみたい。
急いで取りに行く杉本くんを見ていると…
ハッ…
ふと、文字を見て…しまった。
『放課後、校舎裏に来てね。話したいことがあるの。杏』
という文字を。
これって…こく、はく?
ど、どうしよう…っ。
混乱する頭を落ち着かせようとあたふたしてしまう。
「「どうしたの?」」
花奈と蘭羅に同時に聞かれ、「え」とさらに頭が混乱してしまい…
「あっ、いや、えと、ちょっと…何でも、ないよ…!」
その時はそんな返事で精一杯だった。
ちょっと返事、おかしかったかな…?
でも、2人は何も気がついていなかった。
良かった…!
私は、少し混乱しながらも、「杏ちゃんの前に告白するより、結果を見届けることにする」と、ひっそりと決意して。
___誰にも見えないようさりげなく、ぎゅっとこぶしを握って、誓った。