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#1 人間心理調査用ロボット、SIN 【重大発表も!最後まで見てね!】
シリーズ3個目!楽しんでね!
ジーーッ…ジーーッピピピピッピピピピッ
目覚まし時計の音が鳴り響く。今日もつまらない一日が始まるぞ。。。
まずやるのは充電器を外す作業。ちなみにこれは、スマホとかタブレットとかパソコンの充電じゃ無い。
え、じゃあなんの充電か、って?まぁそれは後々わかるよ。
僕が朝起きて次に行うのは、ある人の部屋に行くこと。とっても大事な人のね。
コンコン、ガチャ
「失礼しまーす」
「あぁ、SINくん。起きたんだ。おはよう」
「おはようございます神山さん。」
大事な人っていうのは、この神山さんって人だ。
えっ、君の世界では有名じゃ無いの?えぇっ、名前すら出ていないって!?そっか…。
「SINくん今日は早起きだね。昨日早く寝たの?」
「はい。疲れたので…。でも今日早く起きれたんで、よかったです」
「ははは、そうだね。」
神山さんは穏やかな表情の温和な人。とても良い話し相手だ。
「…じゃあ早速、情報を教えてくれるかい?」
すぐにキリリとした仕事向けの顔になる神山さん。つられて僕も冷静になる。
「はい。昨日は、ある老人の心の動きについて調べて…」
昨日会った事を話す。
「…ほう、興味深いな。ありがとうSINくん。《《さすが僕の作ったロボットだ》》。やっぱり君は見込みがあるね。」
「ありがとうございます!じゃあ、また明日に。」
足早に部屋を出ようとする僕を、「え、待って」と神山さんが呼び止めた。
「SINくん今日も調査行くの?たまには休んでも良いと思うんだけど。」
「えー、大丈夫ですよ!調査自体楽しいので、問題ないですっ。」
「そうか…」観察するような目でこっちを見る神山さん。
「神山さん、僕になにか付いてますか?」
僕が聞くと神山さんはすぐにいつもの穏やかな目に戻り、
「ううん、なんでもない。じゃあ、調査がんばれ」
と言って部屋を出て行った。
…そろそろ、僕が何か分かってきたよね?
そう、僕はロボット。詳しく言えば《《感情を持った人間心理調査用ロボット》》だ。
分かりやすくすれば、人の心の動きを調べるために作られたロボット。
僕は神山さんに…いや、正確には神山さんが政策を頼んだ科学者によって作られた。
ここまで、長い経緯がある。
---
神山さんは、偉大な心理学者だった。
調べたい感情があったら、突き詰め、必ず結果を出していた。
そんな神山さんが、どうしても調べられない感情があった。それは、
“思春期の学生の心の動き”だ。
それを調べるためには、どうしても同い年の人間が必要だった。
もちろん人脈の広い神山さんだから教師として潜り込む事が一番手っ取り早かった。
だけど神山さんは、やっぱり本心を見せるのは友達だろう、教師にはきっと誰であれそれらしく振る舞ってしまうだろうと考えたんだ。
だから神山さんはある科学者にこんなお願いをした。
『中学生男児型の、感情を持ったロボットを作って欲しい』と。
最初それを言われた科学者側は驚き、流石に無理だ、人工的に感情をつけることは不可能と断った。だけど神山さんはめげずに頼み通した。
数日後、神山さんの心構えに感心した科学者らは、神山さんと自分たちの名に傷が付くリスクを背負いながら、僕を制作をし始めた。
そして数十年後、葛藤の末ついに人間心理調査用ロボットが誕生した。
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それが、僕。
簡単に僕の設定を言うと、名前⇨SIN 肉体年齢(金属年齢)⇨15歳 って感じ。
ちなみにSINって名前は、心理調査⇨心⇨しん⇨SIN っていう経緯でなったんだって。
女の子だったらCOCOROだったらしいよ(いや読みにくすぎだろ)。
…ヤベ、脳内読者様に解説してたらもう10時だ。
僕の仕事は街中で最低1人の感情の動きを調べること。そろそろ公園に人が集まるから行かないといけぬ!
「うわああああヤバイ!があああああ!」
死に物狂いで施設を出る僕を、影から神山さんが見ていた。
「〜〜〜〜〜〜っ!!終わったあああ!」
感激の雄叫びをあげる。現在時刻は6時。あー、仕事が終わるのはやっぱり気持ちいい。
今回の収穫は、3歳くらいの男の子が癇癪を起こすまでの心の動きの結果だ。
意外すぎて草。(こう思うのも、僕の感情。)
いや、今日のはすごかったなぁ。鳥肌たった。
いつもならお風呂に入ってタブレットで動画を見て(オイ)寝てるんだけど、今日はもう1度神山さんの部屋に行く。
調査報告は次の日の朝にやってるんだけど、今日のは忘れそうだから今行かなきゃ。
トントン、ガチャリ
「失礼しまっす」
シーン…
部屋には誰も居ない。
「あれぇ?神山さん?」
声を上げるが、返事が無い。
「あれぇ、おっかしいなぁ。いつもはいるのに…」
と部屋をあちこちさがしてると、
「なにやってるの?」
という声が聞こえた。振り返ると…
「ぴぎゃあああああああっ!!!!!」
「うわあああああああああああ!!」
同時に悲鳴をあげる。声の主は…
「はー、なんだ神山さんか、ビックリしましたよ急に来ると思わなかったから!」
「いやいやビックリはこっちの方。なにそのぴぎゃああって。鳥みたいだね。」
「ツッコミの入れ方」
「あはははは!」
もー、本当にビビったんですからね?
神山さんは社長が座りそうな椅子に座ると、改めてこっちを向いて、
「えっと、、、なんでSINくんはここにいたの?」
と聞いた。
「今日の収穫は思いがけないものだったので、早く伝えちゃおうって思って。」
少し早口で言った。
「そっか。じゃ、教えて?」
「はい、えっと、今日…」
ピンポンパンポーン
「…はぁ、すごいね。」
「ですよね、人間の心って。」
「え?いやいやそっちじゃ無くて。」
「へ?」そっちの意味じゃ無いとな?
「SINくんだよ。この短時間でよくそんな調べられるなって。」
面と向かって言われた褒め言葉。改めて聞くとちょっと照れくさいな…。
「あ、ありがとうございます。嬉しいです。」素直に頭を下げてお礼を言う。
「そっか…」
反応が薄いな…と思って顔を上げると、神山さんは朝一瞬だけ見せたあの観察するような目で僕を見た。だけど朝の通り、すぐに元に戻した。
何か考え込んでいるようにも見える。
「あの、神山さん。何かあったら言って下さいね?聞きますよ。」
「ああ、ありがとう。…じゃあ、早速いいかな?」
「え?あ、はい。」いや早すぎー。
「いいかな?…君は、どうやって君が作られたのかは知ってるよね?」
「はい。一応は…」ついさっき話してたやつだよね。
「それで、君を作った理由は何か、何が必要だったか覚えているかい?」
理由と、必要だったもの?えっと、ええっと…
「理由は思春期の学生の心の動きを調べるためで、必要なものは同い年の人間ですよね?」
「そう、大当たり。それで、同い年の人間っていうのはさ…君の事なんだ。SINくん。」「…え?」
「僕は結婚していないし、養子も取れなかったからさ。だから君を作ってもらったの。分かってくれてる?」
いや全く。え、まってよ。それって、すごーく不吉な予感が…
「だからさ。」神山さんは言葉を区切った。そして、言った。
「経緯の目標通り、SINくんには転校生として中学校に行ってもらって、同級生たちの心の動きを調べてきて欲しいんだ。」
と。
…へ?ちょっと、待て。え、え、え、え、えええええええ!?!?!?
ちゅ、中学校!?急に!?え、なんで!?聞きたいこといっぱいあるんだけど!
「あーあーあー、ちょっとまだテンパってるよね。まぁ、一から説明するから落ち着いて。」
必死に宥めようとしてくれる神山さん。おかげで少し落ち着いてきました。
一息ついて…と。
「質問いいですか?まず、中学校に行かなければならない。その事実は後々慣れてくると思うんですけど、勉強面はどうするんですか?僕小学校とかいうものにも行ってないですから、そこまでの範囲の勉強は分かりませんよ。」
長文で話す。神山さんはこの質問に対して、
「それは問題ないよ。諸学校で習う範囲全ての答えと解答方法が組み込まれたチップをSINくんが寝てる間に仕込んでおくよ。」
「それはそれで怖いです…。あ、あと二つ目。友達とかはどうするんですか?作られてこの方友達作った事ないですよ。」
まぁいいか。これも神山さんがなんとかしてくれるはず…という僕の期待は砕かれた。
「あ、それは無理。SINくんが頑張って。」
「えええええ…!?」
無理だよそれこそ!死亡フラグ立った!フラグちゃあああん(泣)
「大丈夫大丈夫!転校生とかは逆に話しかけまくられるようになるから、ぼっちは避けられるはずだよ!」
「ならいいんですけどね💢」
誰が仕組んだ罠だと思ってるんですか…💢
「まぁまぁそんな怒らないでよ。あ、あと《《5日》》で行くから、心の準備しといてねー。」
と言って部屋を楽しげに出ていく神山さん。…って!
「い、い、5日後!?」
4んじゃうって僕!どうするんだぁ…。
1人で頭を抱えた僕でした。
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