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肆
翌日。
りうら、こったろ、すちはまだ暗いうちに起きた。
りうら「流石にゆいちゃんはまだ寝てるか・・・」
すち「俺がおぶっていく。りうらはゆいの荷物お願い」
りうら「わかった」
こったろ「ごめん、遅くなった」
すち「じゃあ、そろそろ行こ」
4人は静かに音の国を抜け出した。
私・みつばが自分の部屋で窓の外を見ていると、見覚えのある顔を見つけた。
私「りうくん、すっちー、こた兄さん、ゆいちゃん・・・」
私は慌てて4人に会いに行った。
私「みんな?なんでここに・・・」
りうら&こったろ&すち&ゆい「「「「ごめんなさい!」」」」
私「ヘ?は?」
わけがわからない。なんで謝ってるんだろう。
りうら「ないちゃんから全部聞いたんだ。最初は俺達も信じそうだった」
こったろ「ゆいが説明してくれなかったら、あのまま誤解したままだったかもしれない」
すち「ゆいを助けてくれてありがとう。そして、疑ってごめんなさい」
ゆい「私もだよ!あの時は庇えなくてごめんなさい・・・!」
私「え?それを言うためだけに、わざわざ音の国から来たの?」
りうら「ごめん。許してくれないと思うけど・・・」
私「いや許すも何も、最初から愛と舞さんにしか怒ってないよ」
ゆい「私、説明できなかったのに・・・?怒ってないの?」
私「うん。それに故郷に帰ってこれたのが嬉しかったし、そんなの気にしてなかった」
4人は呆然としていた。この感じ、音の国を捨てたのね。
私「私の兄弟と婚約者を紹介する。入って」
私は城の門を開けて、4人を招き入れた。
私「私の兄のかなめ、姉のうらら、妹のひなみ。それと婚約者のしの」
かなめ「かなめです。妹のみつばがお世話になりました」
うらら「みつばの姉のうららよ。今日はゆっくりしてって」
ひなみ「ひなみです!4人のことはみつ姉ちゃんから聞いてるよ〜」
しの「えーと・・・。みつばと婚約してるしのっていいます」
私「それと時の国の幹部のみんな。私の友達だよ。幼馴染達も幹部候補生なの。みんな、この人達は私の同僚だった、りうくん、すっちー、こた兄さん、ゆいちゃんだよ」
私はお兄ちゃんやみやび達に、仕事仲間だったりうら達を紹介した。
そして、音の国で何があったのか。隠すのは難しいので全て打ち明けた。
当然だけど、お兄ちゃん達は全員ブチギレ。もう音の国に戻る必要はない、と言ってくれた。
りうくん達も音の国を罰せられる覚悟で出てきた、と言うので、放っておけなかった。お兄ちゃん達に交渉すると、みんな快くりうくん達を受け入れてくれた。