公開中
Prologue…
Яin
短編カフェで初めて書きます!
至らないところもあるかと存じますが、温かい目で見て下さい…!
UTキャラとシフキャは女の子設定で行きます。XキャラとGTキャラは子供設定で行きます。
その他は基本、原作どおりです。
Undertale Chara side…
…決意の音。
聞き慣れた音が最後の回廊に響いた。
私だけにしか見えない、特別な光。
しかし、どういう訳か、その光は私を異次元に連れて行った。
…別世界の、最後の回廊に。
「…私が見てきた中でこんなことは起きなかった。一体、どういうことだ?」
ふと、前を見ると私と同じぐらいの背丈の人間が3人ぐらい居た。
3人はお互いを見つめ合ったり周りを見ている。
キョロキョロしている辺り、私と同じく今来たのだろう。
「…や…やぁ、初めまして。僕のそっくりさん達…」
緑のフードを被った1人が話した。
最初はびっくりしていたが、落ちついたように接した。
「初めまして…僕はキャラ」
3人の内、最も私に似た1人が口を開いた。
同じ名前…?姿だけではなく、名前も一緒なのか。
「同じ名前なんだね。僕もだよ」
あまり驚いてなさそうに言ったのは白髪の最も私に似ていない1人だ。
というか、3人とも一人称「僕」なのか…
「…僕たちみんな同じ名前なんだね」
「…そうみたい」
これ…どうするんだ?
ケツイの影響で異次元に飛ばされ、ここに来る方法も分からなければ、帰る方法も分からない。
他のそっくりさんもどうやって来たか分からないが、きっと帰れないんだろう。
「ねぇ、さっきから黙ってるそこの君。なんか言ってくれてもいいんじゃない?」
白髪がなんか言ってる。
仕方がない、弱く見られてはいけないからね。
「…ごきげんよう。別世界の私達」
…まぁ、こんなものでいいだろう。
あんまり言うことがないからね。
「…ねぇ、落ち着いて聞いて。ここは最後の回廊。そして僕らは閉じ込められた」
「閉じ込められた?どうしてそんなことが分かるの?」
先程から見るに、緑フードが先陣をきっている。
それに応答しているのは私に似た人物だ。
白髪は…あまり乗り気ではなさそうだ。
むしろ、別のことを考えていそうだ…
「それは…この回廊に僕ら4人が集まった。別世界から来た人が一箇所に集まるなんて、普通起こらないでしょ?」
「なるほど、根本的なところから考えるんだね」
「僕らが集まった理由は分からない。それを解決していくんだ!」
「コードが…」
白髪が口を開いた。
みんなびっくりして、白髪の方を見る。
白髪は気難しそうな顔をしていたが、私にはどうすることもできない。
深呼吸をすると、白髪はこう言った。
「…僕も協力するよ。もう閉じ込められるのはうんざりだからね」
「ありがとう。…君は…どうしたい?」
緑フードは私に向かってそう言ってきた。
まぁ、面倒事は嫌いだが、このまま物事を放っておくのもまずい気がする…
たまには協力とやらをしてやろう。
「…私も協力する。原因を知りたいから」
「じゃあみんなで頑張ろう!」
緑フードは少しだけ笑顔になった。
と、そこで私は一つ提案をした。
「協力するには、呼び方は必要不可欠だ。みんな『キャラ』ではややこしいだろう。呼び方を決めよう」
「そう…だね。うん、良いとおもう」
緑フードは笑顔を崩さない。
でも、お前の笑顔の裏には何が隠れているんだろうな?
その時、私に似た人間がこう言った。
「じゃあ、僕に凄く姿が似た君は『オリジナル』って呼ぶね」
「は?なんで?」
「君がすべての原点だからだよ」
…意味分からん!
なんだよ、すべての原点って。
「どういう意味?」
「僕たちキャラクターは1人1人その世界に住まえるようにコードを持っている。君は原点だからコードは『9150099』…あ、僕は別に『9150099』って呼んでも良いんだよ?」
「いや、ややこしいから遠慮しておく…」
...話を聞いても意味が分からなかった…
他の奴らも分かってなさそうだけど…
というか、コードを感知できるのがコイツの能力なのか?
「はぁ…じゃあ、私のことは『オリジナル』って呼んでくれ」
「「「分かった」」」
「で、お前らはどうするんだ?」
私は緑フードに目をやった。
緑フードは私に気づいたようだ。
「んー、そうだなぁ…」
悩んでいる…、手助けしてあげたいけど…
んー…あ、そうだ!
「おい、白いの。この緑フードのコードは?」
「僕はアレ◯サじゃない!」
「じゃあ、ア◯クサじゃなくて、Si◯iが良かったか?」
「そういう問題じゃないよ、全く……えっと、コードは…『6020093』で|story shift《ストーリーシフト》の時間軸の住人だね」
「…君の能力はコード探知?」
緑フードが口を挟んだ。
白髪はニコッと笑い、緑フードは真剣な表情になった。
「僕の能力は、『|OVERWRITE《オーバーライト》』。世界を上書きして、新たな世界を作ることができる」
「上…書き……そっか…」
「………」
「で、どうするオリジナル?」
どうするだって…!?
なんで私に問うんだよ。人任せにすんな。
「あーえっと、緑フードとか?」
「安直すぎない!?もうちょっとひねろうよ」
「んー…元の世界の『|story shift《ストーリーシフト》』の略称でストシフ?」
「ちゃんと考えてる?」
「じゃあお前が考えろ?」
なんだコイツ。
どうかしてるんじゃないのか?
「あははっ!君たち面白いねっ!」
「良かった、元気になって…」
笑い声がする…
緑フードが明るくなった。
元気を取り戻したみたいだ。
「コイツが考えないせいで、一向に名前の案がでてこないんだよ」
「僕は君のために働いたよ?」
「能力を使っただけじゃん!」
「落ち着いて、オリジナルと…あー…」
緑フードはためらった。
コイツの、白髪の名前が分からなかったから。
「僕のことは…『|X-Event《エックスイベント》』とでも呼んで。僕の親友がかつてそう呼んだんだ」
「分かった、じゃあX」
「それSNSの名前じゃ…」
「細かいことは良いんだよ、私のドッペルゲンガー」
「ドッペルゲンガー!?酷いなぁ…」
「じゃあ、私はなんて呼べば良いんだ?」
姿、名前まで一緒だとドッペルゲンガーだろう…
まぁ多分、性別は違うだろう。
「君のところの世界は『|Glitchtale《グリッチテール》』。君自身のコードは『2170099』だね」
「じゃあ、もう世界線の名前から取って『グリッチ』だな」
私はそうやすやすと言った。
さっきみたいに突っ込んでくるかな…?
「うん、それでいいんじゃない?」
「え、まぁ、呼びやすいならそれでいいよ」
え、何コイツ…記憶喪失?
さっき緑フードに言った時は愚痴ってたのに?
てか、さらっと了承したな。
「オリジナル、X、グリッチ。宜しく。私のことは『シフティ』って呼んで」
「シフティ…?」
「うん。地下に落ちてきた人間の名前」
てか…今、『私』って…
…なるほど、クソ骨と同じく一人称を変えるタイプか。
「さて…みんな。聞きたいことは山ほどあるけど…」
緑フードもとい、シフティが口を開く。
なんだろう…この嫌な予感は…
黄金に光る床がシフティを影で満たす。
「僕が一番気になるのは君だよ、オリジナル」
あ、この感じ…知っている…
…面白くなってきた…!
「どうして君からは、強い力とモンスターの塵の匂いがするのかな?」
変なところで区切ちゃったかも…
感想などは、マシュマロにてお待ちしております→https://marshmallow-qa.com/78k91kii4s32v8k?t=twv0A2&utm_medium=qrcode&utm_source=promotion