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これでも太宰の相棒です
麗華side
僕が覚えているのは母体の中から。でも、その人は僕を孤児院の前に棄てた。
いつもみんなと遊んでいたけど、2歳の春ごろに牢屋のような場所に入れられた。
いれた人の口癖は「お前はいずれ人を殺すだろう。何せ異能持ちだからな。」
それから4年の月日が流れ敦君が|牢屋《ここ》に来た。
敦君にはエリカと名乗って。僕は酷い奴だ。彼を見捨て、孤児院を出てしまったのだから。
その後は月燐の騎士団に入りマフィアにスパイとして潜入。
そして寝返る。それはおそらく知っているだろう。
どう潜入するか悩んでいた時に出会ったのが太宰だ。
「君、マフィアに入らないかい?」『ま、ふぃあ?』「そう。ついてきて。」
そのまま僕は太宰に手を引かれマフィアの長、森先生がいるところに連れていかれた。
「初めまして。太宰君の紹介は珍しい。名前は?」『桑原 麗華、です。』
「麗華君か。わかった。マフィアに入ることを許可するよ。」
正直その時にはもうマフィアに寝返っていた。
織田作や安吾君たちとは太宰と飲むときにはいつも飲んでいた仲だ。
だから織田作が死んで遺言を聞いたとき、マフィアを抜けることはほぼ確定していた。
その時、太宰と一緒にはマフィアを抜けなかった。森先生は少し勘が鋭いから。
太宰が行方知らずになってから半年後、姐さんにだけこう言って僕も行方知らずとなった。
『光の世界に行きます。いや、僕自身が光になってみせる。』そういうと姐さんは
「そうかえ。頑張るのじゃよ、麗華。」と頬を濡らしながら言った。
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乱歩くんたちのところを抜けてマフィアに捕まってみた☆
中也吃驚するかなぁ~、姐さんも!!それに龍にも会いたい…。
ボスは…会ってもいいかな☆
黒服に言う。『ボスに用があってね。麗華だよ。』「れ、麗華様!お通りください!!」
『あ、中也じゃんか。』「お、おまっ!?…どこ、行きやがってんだ、馬鹿野郎。」
『久しぶりだね、中也。寂しかった?』「ばーか、んなもんじゃねーよ。」
『そっか。笑元気そうで何よりだよっ!』中也を抱きしめる。ほんの少し背丈が伸びたかな。
「急にいなくなりやがって…。馬鹿野郎…。グスッ」あー、もう中也ったら可愛いんだから…
『僕、姐さんのところにも行ってくるから。終わったら捕まえてもいいよ。』
「了解、麗華。」
『姐さん!』「…!麗華かえ…!!」『久しぶり。姐さん。』
姐さんは僕をぎゅっと抱きしめる。少し苦しいぐらいに。『さて、目標も達成したことだ。姐さん、僕を龍か中也のところに連れて行ってもらえる?』「…分かった。芥川を呼ぼう。」
「れ、麗華さん…!」『久しいね、龍。』「僕、強くなりました…!!だから!!」
『そう。じゃあ、僕を捕まえてあの牢にいてみなさい。』「…!!」
次回芥川君と麗華姐の対決☆