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閉ざされた世界
期待したらダメですよ!
僕は閉ざされた世界で生きている。
この世界には『果て』があって、見えない壁により、それ以上は進めないんだ。
僕らが住む世界の外には、別の世界があるんだって。
誰も信じていないけど、僕は信じている。
この目で、外の世界を見たから。
外の世界と通じる唯一の開く壁。そこは大人たちから近寄ってはいけないと言われていた、禁断の場所。
僕らの世界を覗き込む、巨大な顔が見えた。
頬に散らばったそばかす。ポニーテールにした栗色の髪の毛。
僕が初めて見たニンゲン。
彼女はよく僕らの世界を覗きに来た。
僕は隠れて見ているだけだったけれど、彼女は大人たちが言っていたような野蛮な人ではなかった。
彼女の前に僕が現れたら、どんな反応をするのだろうか。
そんなある日のこと、僕らの世界を嵐が襲った。
大きな被害がでた。
みんなで片付けをしている途中、いきなり大人たちが倒れ始めた。
僕も、視界がフェードアウトしていく。
薄れゆく意識の中見えたのは、何かのボタンを押すニンゲンの彼女だった。
考察:主人公はゲームの中の登場人物。女の子はプレイヤー。
ゲームの電源が切られ、主人公たちは倒れていった。
こんな感じで書きました。