第27話　救出に向けて

MEN視点 MEN「…」 …ぼんさんが帰ってくるのが遅すぎる なにかあったのかな？ ねぇねぇ、そこの獣人さん！　僕たちの主様が大変なの！ MEN「え…っ、水の精霊…？」 “ 奴隷商人に攫われた、今は船で帝都ヴェルリナに向かってる、助けて” って伝えてって言ってた！　帝都ヴェルリナってどこなんだろ〜？ MEN「っ！？」 MEN「みんなに伝えなきゃっ…！」 タッタッタッタ… みんなの所 MEN「みんな、っ！ヤバいっ！」ﾊｧ､ﾊｧ おんりー「ん？どした？」 MEN「ぼんさんが、っ…！」 MEN「捕まった…っ！」 おらふくん「え、っ…？」 アーロン「っ、うそ…」 ベオウルフ「…助けに行くか」 ねこおじ「行きますか…っ、？私も捕まるかもしれないのに…っ」 ドズル「…でも、っ、どうやってっ、？もう売られてるかもしれないのにっ…！」 ドズル「今から行っても、っ、間に合わないかもしれない…っ」 MEN「…っ、いい加減にしてください！！」 みんな『っ！』ﾋﾞｸｯ MEN「ぼんさんはっ！俺らの助けを待ってるかもしれないじゃないですか！」 MEN「それを！間に合わないって決めつけて！見捨てるんですか！？」 MEN「ふざけんなよっ！！！！」 MEN「…みんなが行かないなら、俺だけでも行きます」 おんりー「まっ…！MEN！」 ドズル「ごめん…行こう、帝都ヴェルリナに」 みんな『っ…はいっ！』 ぼんじゅうる視点 ぼんじゅうる「っ…」 奴隷商人「う〜ん、値段は…そうだな、一億は行くだろうなぁ…」 奴隷商人「…明日のオークションで出すか」 ぼんじゅうる「っ！？んうゔっ！んん゛〜っ！」 ブチッ！ ぼんじゅうる「っは、げほげほっ、ふざ、けんな…っ！」 ぼんじゅうる「water spear」(水の槍) シュゥゥ… ぼんじゅうる「え…」 奴隷商人「念のため魔力制御の首輪をつけておいて良かったなw」 奴隷商人「でもな…主人に向かって魔法を放つ悪い奴隷はお仕置きだ」 奴隷商人「おらっ！」ﾋｭﾝｯ！(鞭) ビシィ！ ぼんじゅうる「あ、ぐぅっ…！」 奴隷商人「もう一発！」ﾋﾞｭﾝｯ！(鞭) バチン！ ぼんじゅうる「ぐ、うっ…」 奴隷商人「最後だ！」ﾋｭﾝｯ！(鞭) ぼんじゅうる「かはっ…」 奴隷商人「普通の奴隷として売り出すよりも、好色家に向けて売り出すのが効果的か…」 ぼんじゅうる「ひ、っ…！？」 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ！ 奴隷商人「傷を隠して、と…商品に傷付けちまったからな…」 奴隷商人「こいつは腕も一本ねぇしなぁ…」 奴隷商人「ま、古代魔法の使い手なんてそうそういないから、これは放置でいいか」 奴隷商人「どのくらいの値段で売れるのか今から楽しみだなw」 奴隷商人「じゃあな、明日に向けてしっかり寝ろよ〜」 ガチャン… ぼんじゅうる「っ、どうしよう…」 みんなが来てくれると信じたいけど…間に合わないかもしれない もしも間に合わなかったら… ぼんじゅうる「っ、う、あ…っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ ぼんじゅうる「助けて…助けてよ…嫌だよ…っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ ぼんじゅうる「サングラスも取られちゃったし…自分の顔、嫌なんだけどな…」 ぼんじゅうる「…っ、はぁ」 ぼんじゅうる「大丈夫なはず！よし！絶対大丈夫！」 ぼんじゅうる「大、丈夫…だよね…」ｽｰｽｰ