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きれいな彼女ができてラッキー?
「僕が好きなのだろう?」
その通りだ。エースは彼女が好きだった。
だがその彼女が、実は魔法で化けていた大男で、しかも異種族の王子とくれば、完全に話は別である。
付き合って数ヶ月だろうと、男は無理。しかもその数ヶ月間、だましてきたのだから更に無理。そう思ったエースはその王子──マレウスを振ろうとしたのに。
「はい。好きです」
口はまったく別の言葉をつむいでいた。
驚いているエースの姿を、マレウスは嬉しそうに見る。
「念の為に、ウソをつけなくなる魔法もかけておいてよかった」
数ヶ月かけて湧いた愛情は、エースに根深く残っていたらしい。