12話「星の子の宿命よりも大事なこと」

no-side in 渋谷 渋谷の街の真ん中、大きなモニターにはこんなニュースが書かれてた。 『皆の希望の光 Skyちゃん、ヒーロー引退?! 長く続いたヒーロー生活についに終止符を打つ！！』 それは一昨日の出来事、突然Skyがヒーローを引退すると言った。 世界に大きな衝撃を与えた。 理由は不明、だからこそ混乱になっている。 --- 紫雪side in Sky fly__小星の事務所__ 紫雪「いやーびっくりだねぇ〜まさかここまでとは…」 なんでこんなことを言ってるのかと言うと… SK「ちょぅとぉ、！Skyさぁん！お外インタビュアーでいっぱいなんですけぇどぉ〜！」 側近のSKがそう呟く。 紫雪「んまー、今日行かなきゃだし…あとは任せたよ☆じゃあねぇぇぇぇ！！」 自分はそう言うと、窓をぶち破って外に出て羽ばたく。 SK「そんなぁぁぁぁぁ〜?!?」 ーー 今、紫雪はお空を飛んでいます！ 紫雪「現在時！17時！！ギリ間に合うかもって感じな？」 今自分はとある場所に向けて飛んでるんですよねこれが 意外と遠いからね、ちょっと急ぎ気味…ってまぁ、本気で行ったら一瞬で着くんですけどね。 紫雪「今みんなどこにいるっかなー。んまー、すぐ会える…かは知らんけど行けるからいっか〜」 そして飛び続ける。それと同時に、みんなと過ごした日々も思い出す。 何故か走らんけど…突然、ね。 初めてﾊﾟｯｯｯｯﾊﾟにあった日を思い出す。 あの時拾われてなかったら、てか見つかってなかったらどうなってたのだろうか。 絶対はね散ってちんでたって。 それに加えて拾われたのが相澤ちょめで良かったよ もしヴィランだったら人生終わってた。__とくにオバホさん(？)__ そんでもって、ヒーローに興味を持ってみんなと出会って、色々ちょっとえぐちな時もあったけど… 死柄木達と戦った時、下半身ぶちぶちにされてえぐって思ったけど…… 紫雪「なんやかんや、何とかなってんだなぁこれが。」 今となればイタチ面も久しいと感じる。 昔はガチで無いと生きていけなかったし(社会的に) 紫雪「色々あったけど、みんな仲良くしてもらったし。ほんとに楽しいわぁ〜ってなったなぁ」 紫雪「…」 ちょっと、悲しいって思ってしまうのは秘密。 紫雪「星の子の寿命って意外とえぐち」 もう少しで目的地につく。 話はあんまりしてないけど結構時間は経った。__ということにしてくれ(？)__ 紫雪「暗いぇ〜」 遠かったけどエナジーは全然ある。昔の自分、…それこそSky王国にいた時期はこんなとこまで絶対来れない。てか自分だけに限らずに誰も来れねぇよ 昔の自分だったら 途中で落ちてエナジー補給してまた飛んでる…しかもスピードも早いわけじゃないからかなりかかるんだよこれが ちぬて 紫雪「ここに来ていいことしかないじゃん。」 だって、大事な人たちも作ることが出来たんだから。それに、暴走しなくなったしね〜 そして目的地に着き、着地する。 紫雪「…こ、」 紫雪「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」 めちゃくちゃ雰囲気がある墓地です。正直、今すぐにでもここから出たい。 紫雪「でも、《《最後の使命》》を果たさなきゃ…」 目的があるから 恐る恐る進むと、綺麗なお墓が沢山並んでるところに来た。 紫雪「ふぅ、…やっと来れたよ全くもう。」 そして、その墓の前に座り… 紫雪「…どうやったら｜天空《そら》に行けるんだこれ、羽無くさないとじゃね、？」 いやいや…原罪から行かないとあかんじゃん… 紫雪「まてよ…？」 今、自分は昔の自分じゃない。めちゃくちゃ成長していて飛ぶ時間も増えた。…それに、最悪トーチとやらでエナジー回復すればずっと飛べるし、__いやまぁトーチじゃあ回復速度ちぬほど遅いけどね__ 紫雪「んー直接天空に行くかあ。」 紫雪「…｜ここ《地球》とはもうお別れさね。」 そして、自分はトーチを構え、羽ばたく。 真上へ、 真上へ、 --- ｜真上へ《ソラへ》。 --- その日、下から上へと上がっていく流れ星が目撃されたと暫くニュースで取り上げられた。 そのニュースが流れた後から紫雪の目撃情報...Sky flや家にいないと行方不明ともなった。 そのニュースが流れた日は、 25XX年の出来事であった。 --- 紫雪「…これさ、思ったんだけど自分めちゃめちゃ使命すっぽかしてたから大精霊達激おこでもう転生出来ないんじゃね？」 天空へ向けて飛んでる最中にそんなことを思った。 紫雪「えっえっじゃあ唯一の暇つぶしだった楽器とか出来なかったり、エビ避けとか出来ないってこと？」 --- まあええわ --- __ヒーローになった自分たちのお話 ｰ完ｰ__