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第11話[異変]
前回のあらすじ。
SC(ショッピングセンター)に来たルカ達8人(入学順位1〜8位)。
男子と女子で分かれて楽しんでいて、合流しようとした時に銃声が響いた。
一体何が__!?
ルカside
…いきなり奥から銃声がSC中に轟いた。
ルカ「__!?」
アド「え、何何…??」
リア「銃声ですよね今の…」
その後に客達の悲鳴が上がる。
リア「…これ、私達も逃げた方がいいんじゃないですか…?」
アド「え、何で?別に私達なら…」
アド「…あ。そうだわ、ここ|SC《公共の場》だったわ…」
リア「はい、きっと|暫《しばら》くしたら警察が来ます」
リア「その前に|能力者《私達》は避難した方が__」
フレイ「…待って」
リア「…フレイさん?どうしました、?」
フレイ「…あいつら多分|能力者《私達と同じ》よ」
リア「…え!?」
ルカ「うん、さっき空間から銃出したから|能力《あれ》は…」
ルカ「武器とかを瞬時に|作成&消去《作ったり消したり》する系か、|物を出し入れできる魔法《 無属性の空間魔法》系かかな」
その時、低い声のアナウンスが騒がしいSCに響き渡る。
--- 「このSCは完全に乗っ取った、殺されたくなければ全員大人しく言うことを聞け」 ---
アド「…集団の|犯行《テロ》か…」
リア「ざっと20〜30人ですかね」
フレイ「え、分かるの?」
リア「まあ、時間を操るということは空間を操りますから」
リア「誰がどの場所にいるかとかくらいなら分かります」
フレイ「チートじゃん、、」
リア「どこが|不正行為《チート》なんですか…」
アド「でも明らかに“くらい”の規模じゃない…」
フレイ「能力者の能力の基本的な規模と桁違いだから“チート”」
ルカ「……ん、合ってそう」
フレイ「え、何が?」
アド「まさか人数の話?…え、ルカも分かるの?」
ルカ「リアほど鮮明には分からないけどね…どこらへんに何人くらいいるかは…」
そう言いながら周りを見渡す。
連絡をしようとしたのだろう、客の1人がスマホを取り出した。
--- 「携帯は使えないぞ」 ---
ルカ(…リアルタイムで全体が見えてるのか…?)
だとしたらこの喋ってる人は管理室にいるとしてもカメラを見てる…
常に全員の動きが把握されてるのか。厄介だな。
そもそもこの集団テロの目的は何なんだ…?
それが分からないことにはこっちも|迂闊《うかつ》に動けないんだよなぁ…
---
なおこのルカの思考時間はたったの0.1秒です。()
|物語《フィクション》あるある、思考時間ばか早いキャラクターいる。()
---
フレイ「てか携帯使えないってどうやったんだろ」
アド「普通に電線とか切ってんじゃない?」
フレイ「あ、成程」
ルカ「……」
ルカ「…あれ」
アド「…ん?どした?」
ルカ「…携帯使えるんだけど…笑」
フレイ「え、あれw」
リア「てことは警察に連絡されないための嘘だったってことですかね、?」
フレイ「まあそういうことよね…w」
アド「え、でも何で使えないって言われたのに連絡をしようと…」
ルカ「いや、ノア達に連絡しようとしてスマホ出しかけた時に銃声したから持ったままで…」
ルカ「ポケットに戻そうとして“本当に使えないのかな”“どんな感じに使えないんだろ”って思って…笑」
ルカ(まあそもそも圏外なんてあんまり信じてなかったけど…)
リア「いやそれウイルス入る系だったりしたらやばいじゃないですか…」
ルカ「いや個人情報|漏洩《ろうえい》しても別にそんな影響はないよ?殆ど情報入ってないから」
リア「そんなことあります??w」
フレイ「……」
アド「…フレイ?」
フレイ「…んー…?」
アド(…あ。(察))
アド「…ここ普通は逃げなきゃだろうけどフレイ、あんたやる気満々よね…?」
フレイ「勿論、能力者のいざこざは能力者が解決しなきゃでしょ?」
ルカ「それは本場の退治屋の仕事なんだけどなぁ…」
フレイ「何、避難したいの?」
フレイ「別に好きにすれば、私は|避難しない《逃げない》わよ」
ルカ「別にそんなつもりは全然無いけど…」
アド「あそっか、ルカは別に目立ちたくないだけだから…」
ルカ「うん、目立たなければ別にいい」
ルカ「入学式の時よりは回避ルートは幾分かあるでしょ」
リア「…なるほど笑」
フレイ「|逃げない《やる気が少なからずある》なら策何か考えなさいよ、、」
リア「私1人なら勝手がきくんですけど皆さんいますしここSCだし…うーん…」
ルカ「…一応策が無いかと言われたらそんなことはないけど…」
アド「え、ほんと?」
ルカ「まず一つ目として__」
襲撃犯「おいそこの小さい女達、何こそこそ話してる?」
アド「小さくないわ!」
ルカ「え、そこ?笑」
襲撃犯「怪しい行動した瞬間こいつの頭撃ち抜くぞ」
そう言って全身黒ずくめの男達3〜4人が近くの子供2人を人質として捕らえた。
子供は泣くどころか、過度の恐怖で今にも気絶しそうだ。
ルカ「あー…」(小声)
リア「…これやばいですね…」(小声)
アド「…さ、どうするべきか…」(小声)
アド(…平気かしら、|ハド《あいつ》…)
ルカ「…リア、ここの最上階って確か3階だったよね?」(小声)
リア「え、そうですけど…何か?」(小声)
ルカ「…この襲撃犯達、近くで強盗した奴らと多分一致するよ」
そう言って私は3人に調べていたスマホの画面を見せた。
---
アドside
ルカはそう告げ、私達にスマホの画面を見せた。
フレイ「んなっ…」
リア「…?これが何か…?」
ルカ「よく見て。最近よく起きてる集団強盗の|犯人達《テロ組織》だよ」
リア「!!それって確か最終的に…!」
ルカ「“殺されたくなければ言うことをきけ”って言ってたけど_」
ルカ「__最終的に皆殺しだろうね」
フレイ「そんな…!!」
ルカ「…毎回公共の場に大量の爆弾を仕掛けて建物ごと爆破して殺してるらしい」
ルカ「…おそらく全員は助からない」
フレイ「な…何か止める方法は…」
ルカ「無理だよ。客が多すぎる」
フレイ「の、能力は…」
ルカ「駄目。…|襲撃犯達《あいつら》はもうバレてもいいんだろうけど」
アド「私達が使うとなると話が変わってくる、と」
ルカ「うん。相手はこっちより人数多いし、男子グループの動きや場所も不明」
ルカ「何より、客が多すぎる。誰にも見られず…なんて不可能だよ」
ルカはそう淡々と告げる。
フレイ「そんな…みんなが助かる方法はないの…?」
フレイ「また…そうなるの…?」
アド(“また”…?)
リア「…こんなこと本当は私もしたくないし言いたくないけど…」
リア「能力は使わずに、逃げれる人だけ逃げるのもアリではありますよね」
フレイ「!!…でも、それって…!」
ルカ「__!?」
フレイ「見殺__」
パァァァァァァン…
フレイ「__っえ?」
ルカ「…気をつけて。油断は禁物」
アド(…結界張ったのか)
ルカ「……」
ルカ(…目立ちたくないんだけどな…私が行くしかないかぁ…)
襲撃犯「おい、そろそろ本当に撃つぞ?黙って大人しくしとけ」
フレイ「…っ」
フレイ(…銃口を向けられていたことどころか…)
フレイ(…あいつらの視線がこっちを捉えていたことすら気づかなかった)
アド「…フレイ、一旦落ち着いて。最善策なんて皆今考えてる」(小声)
アド「私達だって死にたい訳じゃないもの。そうでしょ?」(小声)
リア「…はい、今は一回襲撃犯の|命令《言うこと》を聞いておきましょう」(小声)
フレイ「……っ」
アド「…?」
…あれ?
…ルカ何処行った…?
てかいつの間に…?
さあ、やばいですね。
てかいきなりテロ組織現れたのに冷静すぎでしょこの人達…()
ご閲覧ありがとうございました。