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オブソミート
「こんにちは!」
「いらっしゃいませ!」
僕達は大人気のインフルエンサー。今日は話題のお店に来てみた。
活気あふれる笑顔で出迎えてくれたのは、黄色い髪を結った女性。コックの服を着ており、店長なのかな、とも思う。
ちなみに、僕達も人気になった理由は料理だから、コックの見た目だ。
席につき、メニューを選ぶ。
「ミク、どれにする?」
「う〜ん…これとかは?映えそうだよ」
「確かに!おいしそうだね」
ハンバーガー、スパゲッティ、マリトッツォ、たこ焼き、ステーキ、僕はフランスパン、ミクはネギを注文。
なかなかいい味で、美味しかった。
美味しいよ!というメッセージとともに写真をアップする。
「すみません!」
「はい、ご注文は?」
「琥珀糖と、バケツプリン、野菜スティック、サンドウィッチ、チキンを2つずつ。ラーメン、からあげ、ハム、ご飯、味噌汁、チャーハンを1つずつでお願いします!」
「__分かりました」
すると、瞬く間にご飯がきた。
「う〜ん、美味しい」
あっという間に完食、と思ったらまた次の料理が来る。
「…ちょっと、頑張って食べなきゃね…」
「うん…」
注文しすぎたかな。
でも、仕事だと思って食べなくちゃ!
一斤位食べたら、もう次へ。次へ…
---
ふぅ…………
ちょっと、食べすぎた。
「タピオカミルクティーを2つお願いします」
「わかりました!メニューを読んで待っててくださいね♪」
メニューを手渡される。
「テト、お金…」
「じゃあこれで最後かな。デザートだけ食べて帰ろう」
「ご注文承ります!」
亞北ネル、と書かれた名札だ。
「パスタ、パン、サラダ、目玉焼き、ケーキ、オムライス、ピザ_をお願いします」
「ぇ、テト」
「仕事だから。こうすれば、フォロワーも増えるよ」
そのたびに、料理が出される。
ちょっとだけ、苦痛だ。
なんか、毎年同じことしてる気がする。それこそ、もうお腹がいっぱい。
「テト、逃げよ。このままだと、ちょっと無理」
「そう、だね。写真だけ撮って帰ろう」
そろり、と席を立ったその時__
がっとつかまれる。
「「!?」」
「初音ミクさん、重音テトさん。最後まで食べてくださいねっ?」
「「ひっ……!」」
オブソミート 作:サツキ様