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これでも太宰の相棒です
麗華side
さてさて。只今敦少年がダメ人間を演じている。(?)
果たして演じているのか、それすらわからぬが。
あーなんか、とーっても詰まらない。中也と話したい。太宰と話したい…。
敦君僕のこと気づいてないだろうなあ…。
名前、違うし。わかるわけないか。うん。わかってたよ。
今まで使った偽名、か。下手をすれば100を超えるだろう。
詰まらないことで人を殺したね。きっと敦君は怒るだろう。
「命を何だと思っているんですか!!」と。
過去の思い出が映画のように流れてくる。
自分を狂わせた自分のことに腹が立つ。
何で僕はこうなんだろう、いつも失敗ばかりで詰まらない。
「麗華、大丈夫かい?」
その声で映画館から現実に舞い戻る。
『ぇ?』声にならない声が現場に広がる。_どうやら入社試験は終わったようだ。
「麗華?気づいてないのかい?」そう言って太宰は僕の目の下を拭うように触った。
僕は太宰の行動に全く理解ができなかったが太宰の指を見てやっと理解した。
泣いていたのだ。
「麗華さんごめんなさい!!被害者役だからって乱暴に扱いすぎましたッッ」
谷崎くんが謝る。続いて敦君も。
「本当にごめんなさいッッ」『あ、え…っと…君たちのせいじゃないよ??』
「じゃあ取り敢えず、恒例の前職当てクイズでもしようか☆」
そう言って太宰は皆をうずまきに連れていく。
『じゃあ僕も行こうかな』みんなについてうずまきに行く。
|店長《マスター》の珈琲…久しぶりだな、ずっと|組合《ギルド》にいたから。
「「改めて、本当にごめんなさいッッ!!」」こりゃすごい…うん。いろいろ…。
『いや、うん。ね?…じゃあ、僕と太宰の前職当てたら許してあげる笑』
自分の意地悪さに少し腹が立つ。先刻の記憶のこともあるのだろう。ま、いっか。((
「え、僕もですか…?」谷崎君が声をあげる。『んー君はいいよ☆』「「軽っ!?」」
「麗華はそういう子なのだよ☆」『じゃあ敦君。みんなの前職はなーんだ?笑』
「えっと、ナオミさんと谷崎さんは学生…?」「正解!よくわかったね笑」
ほほえましい談笑が続く。「ナオミさんは見たままで、谷崎さんも
それほど歳は離れてなさそうだったので…」『じゃあ次は国木田!』
「国木田さんは…公務員…?」「惜しいね敦君。彼は数学の教師だったのだよお」
「なんか想像できますね…笑」『じゃあ僕と太宰だね!』「………?」
流石に無理か…笑『じゃあ敦君。こっちの質問に答えられたら許そう。』
僕は彼をうずまきの外へ呼び出した。
『僕と君は会ったことがあるんだ。いつか覚えているかい?』