公開中
宝ハン 〜最終回〜
今日はバレンタイン、そして僕の運命の日だ。
今日、沙織ちゃんに**告白する。**
幸いにも、その日に沙織ちゃんと出かける予定がある。
一緒に買い物に行くんだ、楽しみで仕方がない。
<「あ、隼人くん!待たせちゃった?」
「いや、僕もいま来たばかりだから。」>
これは本当、3分前くらいに来たばかりだから。
---
<「これがいいかな〜?」
「あ、それいいね!可愛い!」>
---
<「ほっぺにクリームついてるよ?笑」
「え、どこ〜?」>
---
今のところ順調だ、リラックスできている。
僕達は、大きな交差点に向かう。反対側のお店に行くためだ。
僕はやや浮かれながら、青になった信号を渡り始める。
――――――信号無視をしてこちらに向かっている車に気づかないまま。
<「隼人くん!?」
ドンッ ズサァァァァァ
僕が意識を失う前に見たのは。
青白い顔で道に倒れ込んでいた、沙織ちゃんの姿だった。
僕は、いつも彼女に助けられてばかり。
やっぱり・・・・。
|僕《ハンマー》は|君《宝石》を砕いてしまう運命なのかな。
深く後悔しながら、僕は意識を手放した。
---
結局、沙織ちゃんと僕は入院することに。
「沙織ちゃん、本当にごめんね・・・?」>
<「大丈夫だよ、好きな人のためなら頑張れる!」
その言葉に僕の顔が赤くなる。
「・・・・えっと。」>
<「私、なにか変なこと言った・・・・ね。」
<「忘れて!?恥ずかしいから!」
彼女から言ったはずなのに、その本人がとても照れている。
好きな人が照れているのを見て、少しうれしくなる。
また1つ、君を知ることが出来た気がして。
バレンタイン記念の小説!
いよいよ最終回だけど、頑張った!