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台風.2
亮平side
照「第一回ウルトラミラクル台風備え会議…⁇なにこれ」
大介「ふはは‼︎照騙された⁇」
照「は…?あ、これ…なんか貼って…⁉︎」
べりべりっ、と台本(大介が用意)に貼ってある紙を力任せに剥がす照。
照「あー‼︎もう、大介だろ⁉︎」
大介「まあ俺も共犯者⁇だけど笑」
照「え、大介だけじゃないの⁉︎嘘…。」
康二「俺もやし、照兄以外のみんな共犯者やで〜w」
照「はあ…?なんで…」
拗ねたようにみんなを見る照。
蓮「ちょっと…いや結構言わせてみたかったから笑ごめん笑笑」
そう言って爆笑する蓮を睨む照。
辰哉「ちょっと‼︎そこだけで会話進めんな?」
辰哉が左側に座っている照、蓮、康二、大介に怒る。
亮平「右側帰っていい⁇」
大介「あー…。だめ」
ラウール「ねえ…早くその…⁇第一回ウルトラミラクルなんとかやろうよぉ」
涼太「大事なの台風備え会議の部分だよ…」
それな、と言わんばかりに頷く翔太。
ゆり組…❤︎
照「まあいいから会議しよ?」
照がぱんぱん、と手を叩いて注意をひく。
8人「「「「「「「「はーい」」」」」」」」
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結果、なんやかんや騒がしかったが(いつも通り)、追加で買い出し行くことで満場一致。
家族会議、面倒臭いんだよね、人数多いから…。
照「じゃあとにかく買い出し行くか…」
疲れた様子で突っ伏しながら言う司会担当の照。
康二「誰が行くん?」
大介、辰哉と1番を競えるほどうるさかった康二は元気そうに言う。
ラウール「5、6人ぐらいで良くない?」
亮平「…まあ人数は沢山いたほうがいいけどね」
あの時の地獄さを思い出しながら言う。
大介「大介重いの行けるよーん‼︎」
ぶんぶん、と腕を振り回しながら言う大介。
こいつもさっきまでめちゃくちゃうるさかったよな…
大介の目の前に座ってる翔太が、腕が顔面直撃する寸前で、華麗なる避けを決め、
翔太「お前とは一生ソーシャルディスタンス」
と捨て台詞を吐く。
これ、翔太の名言。
大介「えー‼︎」
翔太「この台詞に結構俺、命救われてんだよ。いつしかのカードゲームといい、料理といい、今といい」
ラウール「キャハハッ‼︎」
涼太「あー、料理懐かしいねww」
蓮「そんなのあったっけ?」
辰哉「あれな、餃子焼いてる時に大介が勢いよく水注ぎやがって水やら油やらが飛び跳ねた奴ね」
大介「ほんとごめんって‼︎料理だけは出来ないの‼︎」
あれ、なんかおかしくね?って思ったので、
亮平「料理《《も》》、だろ」
即座に訂正。
大介「ひどくない⁉︎」
辰哉「まぁ事実」
ゆり組「「事実」」
照「俺もそう思う」
年下3人「「「事実だね」」」
大介「ねぇなんでみんな、そんな俺のことボロクソ言うんだよ‼︎」
涼太「餃子は酷かったって」
やれやれ、と我が家のシェフが頭を抱える。
翔太「あれ最悪、全身ヤケド負う所だったぞ」
辰哉「掃除面倒だったわ」
康二「懐かしいやんなぁ」
照「はいはい、話脱線してますよ〜」
亮平「あれでしょ、買い出しの件」
翔太「荷物的にも9人みんなで行く…?」
蓮「翔にぃ顔赤いね、熱でもあるの?」
さらっと人の地雷を踏むのが蓮。
翔太「はあ⁉︎」
涼太「翔太落ち着いて」
亮平「…⁉︎ゆり組っ‼︎」
康二「亮平にぃ…」
辰哉「誰が兄かさっぱりだな」
照「お前もな」
辰哉「ん?照今なんk…」
ラウール「んで、結局車誰運転してくれんの?」
涼太「辰哉さぁ、そう言うところね」
辰哉「…」
康二「別に誰でもええんちゃう?」
照「蓮?俺疲れた」
蓮「え、俺⁇」
康二「え、免許あるやろ⁉︎」
蓮「…それはどうかなぁ笑」
亮平「何でwwwここ家だよ?」
辰哉「ここに免許なかったらどこにあんだよ」
大介「たしかにー笑笑」
ラウール「ねえみんななんで買い出し行くかの一言だけでこんなに騒がしくなるの⁇」
最年少の痛い一言。
亮平「そうだね…とにかく照車出しやがれて?」
大介「ブラック〜‼︎」
照「車出すから行くぞ笑」
亮平「照…⁉︎亮平に、従うのか…?」
照「ほら佐久間もみんなもいいから用意して笑」
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兄弟−辰哉「「「「「「「「ただいまー」」」」」」」」
辰哉「おかえり」
大介「あれ、辰哉買い出し居たよね?」
辰哉「居たよ」
翔太「じゃあおかえりおかしくね?」
涼太「挨拶はしっかりしないと」
辰哉「違う違う。俺はこの家と一体だから、話せない家の代わりに言ってるの」
厨二病ですか?
この家と一体って…
亮平「え、…__きもっ__」
辰哉「亮平今なんか言った?」
亮平「うん。『__きもっ__』って」
大介「凄い‼︎声量の再現凄い‼︎亮平、声優なんない⁉︎」
亮平「遠慮します」
辰哉「スカウトいいから。ま、亮平は後で俺の部屋来いよ」
亮平「うぇぇ…」
康二「亮にぃええなぁ、俺も辰にぃの部屋行きたいんやけど‼︎」
蓮「俺も行きたい(部屋を荒らすため)」
辰哉「康二はともかく蓮は目的違うでしょ」
蓮「うげっ、バレた」
涼太「どうせ蓮の事だから辰哉の部屋荒らしたいとか考えてたんでしょ」
蓮「なんで分かるの…」
翔太「涼太には嘘が通じねえかんなぁ」
俺もそれに何回やられたことか、と言う翔太。
照「…ていうか蓮は嘘のレベルが低いから俺でもすぐ分かる」
大介「にゃはっw」
蓮「え゛」
照「亮平とかはよく考えて嘘を練り出すっていうか…だから俺には通じないけど、蓮は表情ころっと変わるしどこかしらに隙がある」
蓮「…えー……」
亮平「そうかな、嬉しい」
涼太「嘘を吐くのに褒めちゃダメでしょ」
照「褒めては無いよ、蓮との差を伝えたかっただけ」
康二「蓮きゅんが可哀想やん‼︎」
蓮「蓮きゅん呼び辞めてって何回言ったと思う?」
康二「そんなの知らないで?」
蓮「うはっ、俺も知らないw」
康二「なんやねん⁉︎」
亮平「36回目」
蓮&康二「「え⁉︎」」
亮平「うるさいから数えてた」
涼太「食材ダメになっちゃうから早く仕舞うよ」
8人「「「「「「「「あ、はーい」」」」」」」」
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大量の食料を片し終え。
晩御飯も食べ。
荷物運びにも、片付けにも、(会話にも)、色々と疲れた俺ら。
と、そこで。
突然テレビがついたかと思えば、
アナ『速報です。緊急安全確保が△地区に発令されました。直ちに命を守る行動をしてください。現在、いわゆる「スーパー台風」14号が南方に直撃しています。現地と中継が繋がっています、××さーん』
××アナ『はい、こちら〇〇市△地区です。安全な屋内で中継を行なっています。現在、猛烈な風が吹き付けており、木が激しく揺らいでいます。雨も強烈に降りしきっており、前方が霞んでよく見えません。雷鳴も度々聞こえてきます。』
ごろろろ、と雷が轟きながら、眩しい閃光が画面を覆った。
照&康二「「うわぁぁぁっ‼︎」」
翔太「びくっ‼︎」
××アナ『また、隣の♢地区では、倒木の情報も入ってきています。気象庁が、この地区では今現在、レベル5の緊急安全確保を発令しています。直ちに命を守る行動をしてください。現場からは以上です。』
アナ『はい。××さん、ありがとうございました。現在、この地区以外でも、緊急安全確保が発令されている地域があります。情報を確認し、早めの避難を心がけてください。』
だって。
ぴかぴか、と激しく(映像の中で)光る雷に、怯える康二と照。
その隣でさらっと涼太の後ろに隠れる翔太。
この3人が、我が家のビビり三英傑。
康二「これが来るん⁉︎無理なんやけど‼︎いやや…泣」
照「俺も無理…(涙)」
辰哉「だあいじょうぶだいじょうぶ」
翔太「辰哉の保証があっても…」
涼太の肩あたりから僅かに顔を出して不貞腐れたように見る翔太。
ほんと兄がどっちだか分かんない。
亮平「大丈夫」
翔太「あ、じゃあ…」
辰哉「なんでだよ⁉︎」
翔太「気象予報士だからに決まってるだろ」
辰哉「…」
照「……じゃあそろそろ寝るぞ」
ラウール「もうそんな時間⁉︎」
照「うん」
翔太「まじかよ…」
照「てことで、部屋に移動します」
大介「りょーかいしましたぁ‼︎」
涼太「声量下げましょう?夜ですよ」
大介「いやあ、はは、人の深夜テンション舐めちゃダメですよ?」
辰哉「大介は深夜だろうが朝だろうが関係ないっしょ。弟にそんなこと言われて恥だな、大介」
亮平「俺もそう思う」
大介「それってつまり明るくて元気ってこと⁉︎」
亮平「『明るくて元気=うるさくて近所迷惑』っていう等式成り立つの知ってる?」
ラウール「キャハハッ‼︎(超音波)」
大介「うぐっ…」
照「知らなかった?」
蓮「知らなかったわ…」
衝撃的な顔をする蓮。
康二「そんな等式あるん⁉︎」
亮平「あー違う違う、蓮と康二はいいよ、覚えなくて。大介だけ」
大介「えぇ⁉︎」
亮平「ほらすぐ騒ぐ」
辰哉「コント始めないで頂けます〜?」
照「お前もな、そのコント始める気満々の言い方。さっき大介に言った、『弟にそんなこと言われて恥だな』。そのままそっくりあげるよ」
辰哉「…うっ」
涼太「皆さん盛り上がってるところ申し訳ないのですが、翔太さんが立ち寝を始めたのでそろそろ本当に寝ましょう」
ラウール「芸術的〜w」
照「アフリカに行ったらいそうだな…」
康二「それを日本のこんな所で見られるのもまたええなぁ」
蓮「動物園」
亮平「騒がしいのも含めてね」
照「そろそろガチで寝るぞ」
8人「「「「「「「「はーい」」」」」」」」
ということで今回ここで切ります‼︎