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笑えなかった男子は女子と間違われます2
羽京side
南ちゃんの虎の子一人分ぐらいの復活液を使って
フランソワを復活させた僕ら。
これからお楽しみのパンを作ってもらうところ。
「羽京さん、楽しみですね」あ、敬語に戻ってる。
「そうだね~。それと敬語じゃなくていいよ」「そういえば。」
忘れてたんだ…笑そう思いながら苦笑いを浮かべる。
「羽京くんもパン楽しみ?」「もちろん。」数千年ぶりのちゃんとした食事に
少し期待が高まっているのは事実だ。
「羽京くん、にやにやしてたもんね」「え!?ホント?」顔に出ていたと思うと恥ずかしい。
「がっかりした時の顔がマジだったからね」「あはは…」それはそうだったかも…
「焼けましたよ」そんな声と同時にいい匂いが宙を舞う。
「わああっ!!パンだぁ…!!現代のご飯だぁ…!」早速優がパンに手を伸ばす。
「おいしい…!!」僕も優のそんな様子を見て手を伸ばす。
「あはは…なんだか涙が出てくるね。数千年ぶりのホントにまともな現代食だから…」
そんなことを言っていたら優が近づいてきた。
「うきょも、無理しちゃだめだよ。」ウ”…イケメン…。じゃなくて。
優は自分の心配したほうがいいと思うんだけどなあ…。
「やべええええなんだこのパン頭おかしいだろ旨すぎんだろ」クロムの声が聞こえる。
まあそうなるよね。初めて食べたらね。
優side
船のほうだけど…少し心配なんだよね…。現代の技術でも難しい大型船だから
このストーンワールドでつくれるかなんだけど。
そんなことを想っていた矢先、千空がこんなことを言い出した。
「計画変更だ。大型船を捨てて定員数員の小型ヨットに切り替える」
やっぱりそうなっちゃうよねぇ…。しょうがないか。
「諦める?欲しいものを?美しい大型機帆船を…?」
あーなるほどね。作っちゃうのね。龍水ならモデルを作る事もできるし。そりゃできちゃうよね。
「俺が模型で大型船を作る!!それを正確に拡大してこの船を…化石の努力の結晶を
補正していく。できるだろう?千空」千空ならもう、確実にできる。
「ああ。できる。48分の1スケールで100億%正確に作れる超絶マニアがいればだがな」
「誰にものを言っている?元よりはるかにそそる船を作ってやろう」
千空と龍水がタッグなだけでこんな安心するんだねぇ…。頼もしいな、ほんと。
「何一つあきらめはしない!欲しい=正義だ!!」