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無色の未来 #2
世界終了異変に出てくる主人公、「えむ」が幻想郷に行くまでのお話。
(えむちゃんは私の代理です)
本編
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えむ「よしっと……今日はこのくらいで勉強終わろ」
はぁ…気づいたらもう0時か。
えむ「お母さんが帰ってくるのは…確か4時だよね、ならご飯作ってあげようかな」
そうして私はキッチンに向かった。
えむ「…よし、卵割って……」
今日は卵焼きを作る。昔よくお母さんが作ってくれてたなぁ。
確かしょっぱい卵焼きだったんだよね。
えむ「フライパン、フライパン……あ、これか」
お母さんのように完璧には作れないけど、最近はよく料理をする。お母さんも笑顔になってほしいしね!
静かな夜、部屋に響く卵を焼く音。
えむ(……なんか、、私………)
…はぁ、何考えてるんだろ、ネガティブになりすぎたかな。
でも、どこかに穴が空いたような。心のどこかに。
だから、何かが足りない?いや、私って、一体何のために“ここ”にいるの?
って、考えるようになっちゃった。
……と、そうこうしてるうちに卵焼きが完成した。
えむ(余ったやつは私も今食べよ。お腹すいたし)
えむ「…いただきます。」
…はぁ、おいしい。私なりには結構うまくいったかな?
……でも何か足りない。……塩入れたっけ?
えむ「…あ、だし入れるの忘れてた…しまった!」
、、まぁいっか。お母さんも結構ミスしてたし
えむ(…私も今何かが足りてない、気がするから、、この卵焼きと一緒かなぁ?)
でも心の穴を埋めるためには何が必要?何で埋める?
えむ「うっ!頭が……痛い……」
……はぁ。もう考えんのやめよ。
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翌日。
ジリリリリリと、目覚まし時計がなった。
えむ「…ん、、もう朝?」
はぁ、今日も学校かー。
中学生になってから友達に裏切られたりした。ほんと散々な目にあったけど、私はそれを乗り越えたんだから、、大丈夫。大丈夫だよ。
そうして、私はリビングに行った。
えむ(……あれ、お母さん…お父さんの仏壇の前で喋ってる、、)
お母さん「……お父さん、おはよう。…最近は、天国で元気にしてるかしら?」
お母さん「……私は最近は元気じゃないの。仕事も残業だらけでえむにも構ってあげられてないし。」
お母さん「……あとえむも最近は元気じゃないみたい。友達関係とかで何かあったのかしらね?それとも、何か………?」
お母さん「…もしかして、私の教育が悪いのかしら?……だって、なんか、こう…」
お母さん「私がやってきたことは間違いだったのかしらね?でも、今のままだとお金も足りないし、お医者さんになってもらはないと!……だから頑張って勉強、勉強、勉強………、勉強しない子は嫌い!!私達のために…お父さんのために働きなさい!!!!」
そうして、お母さんは涙声でほぼ掠れた声で言った。
お母さん「……………………この教育は、……間違い、なのかしら…?」
その瞬間、私は体の中鐘が鳴るような音が響いた。
私、私は………お母さんも追い詰めてた?
私は……一体何を…________?