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優里・「ビリミリオン」
ある日の午後、僕が道を歩いている時。
「ちょっと君」
そう声をかけられた。
振り向くと、立っていたのは一人の老人。
茶色い帽子に茶色いコート、曲がった腰、細い目元。
70代くらいだろうか。
僕が「どうかしましたか?」と聞くと、その老人は思いがけない言葉を口にした。
「君の残りの寿命を、買わせてほしいんだ」
「50年を50億で買うから……、人生を、やり直したい」
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「寿命を?」
この人は何を言っているんだろう。
僕の人生のうちの50年を差し出す代わりに50億。
そんな大金、普通ならめちゃくちゃ欲しい。
朝起きて、飯を食って、会社で働いて、家で倒れるように寝て、また起きて、働く毎日。
だったら大金を手に入れて贅沢に暮らす方が絶対に楽だ。
なのに今の僕の気持ちは真逆だった。
──どうしてか、手放したくない。
自分でもどうしてこんな風に思ってしまうのか分からない。
僕は、頭の中で理由を考えてみた。
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年をとったら、今のように身軽に動けないし、体が痛くなるだろう。
友達もどんどんいなくなって、いつしか僕だけになる。
こんな年じゃ今更恋愛だってできるはずがない。
今の貴重なこの時間を……。
「そんな値段じゃ、売れませんね」
僕が今生きているこの時間は、きっと50億以上の価値があるだろう。
生きているだけで50億のまるもうけならば、これ以上何が欲しいというのか。
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老人は負けじと続ける。
「50億で駄目なら、こっちは倍の`100億`で買おう」
「可愛い妻と、たくさんの子供。大きな豪邸住宅も、仕事も全てつける」
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50年が100億なら……、計算すると年収2億。
お金持ちどころの話ではない、大富豪になるだろう。
でも、それでも。
運命の相手は自分で見つけたい。
**──だから、いらないよ。**
僕が生きているこの時間は、50億でもない。
100億以上の価値があるだろう。
この世にいる、というだけで100億の価値。
僕は、何でもできる今を楽しみたいんだ。
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今ならまだ間に合う。
どんなに周りに否定されようが、好きな夢を描いていい。
どんなに周りに馬鹿にされようが、恋を目一杯楽しんだっていい。
`「未来」という無限大の可能性は、`
`誰にも譲れないんだから。`
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何十回壁にぶつかって立ち止まっても、それでも諦めちゃいけないんだ。
僕が生きる理由は、誰かが決めることじゃないから。
自分自身で決めることだから。
僕らが生きる「今」は、決して安いものじゃない。
だからこそ。
**──後悔しない選択を、選んでほしい**
頑張ってほしいんだ。
今の気分、疲れた☺
優里「ビリミリオン」 歌詞↓
https://www.uta-net.com/movie/335119/