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一話 ”_
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刃物を使う、暴力等過激な描写を多く含みます
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周りが怖くて、学校に行けなくなって、
皆に見放されて、なにをするにも””声””が聞こえてきて、、
『__どうして、こうなったんだっけ…__』
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--- 数週間前 昼休み ---
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「あれ、、このフィルム全然取れない……」
『暁山、何してんだオマエ』
「弟くん、 いやぁ、、新しく買った本のフィルムが中々取れなくてさ~」
「、あ!弟くんこれ開けてくれない?」
『やなこった、自分で開けろっての』
「そこをなんとか、! 今ハサミ持ってなくて、、」
『教室行けばいいだろ』
「ここ弟くんの教室でしょ?今度パンケーキご馳走するからさ!」
『…そこまで言うなら、しょうがねぇな、、』
「ホント!?」
「多分このフィルム、素手じゃ取れないんだよね~」
『はぁ?、オレ今ハサミ持ってねぇし…』
『……誰かから借りてくる』
「はーい、これ本ね じゃあボクは待ってるよ」
『草薙、今いいか?』
「え、? うん、、大丈夫、だけど」
『ハサミとか持ってないか、?』
「ハサミ…、あるけど、、」
『なら貸してくれ オレ持ってなくてよ、』
「分かった、 はい」
『ん、サンキュ すぐ返す』
借りたのが良くなかったのかもしれない
それとも、その場で使ったから__?
ドンッ!
『ぅおっ、?!』
教室内でじゃれあってたクラスメイトの背中が腕にぶつかって、
ハサミを目の前に座る草薙に振り下ろす形になっちまった
サシュッ
「いたっ!!」
頬にハサミで傷がつき、 怯えた目でオレの事を見ている
傷が深かったのか頬からはたらたらと血が流れてた
『、ゴメン、! 草薙、大丈夫か?』
「ぁ、、うん、痛いけど平気、、」
「東雲くん、わざとじゃないでしょ?」
草薙は色々と察してくれたのか オレを責めるようなことはしなかった
『あぁ、、本当に悪い… 草薙、保健室に___』
「ちょっと! 彰人草薙さんに何したの!!」
『杏、!これには訳が、、!』
「草薙さん大丈夫?この傷どうしたの、?」
「あ、白石さん、、 えっと、これは…」
「彰人、そのハサミ……」
「そんなことする人だとは思わなかった、」
「草薙さん、行こう?」
『杏、待て!話を聞け!』
「話しかけてこないで!」
血の付いたハサミを持って血を流してる被害者の目の前に居たら、
そりゃあ誤解されるよな、
暫くして、この出来事は瞬く間に広がった
真実を知ってるのはオレと、草薙と、遠くから見てた暁山の三人
弁明しようとも、オレは周りから避けられてしまう
「ねぇ彰人、いつまで学校くるの?」
「草薙さんの事刃物で傷つけた癖によく平気な顔して来れるね」
『……、』
「東雲くん、わたしは__」
「草薙さん、話さなくていいから、!」
「こっちで一緒に私と話そう!」
この調子で草薙達ともまともに話せなかったっけ
「あ、そうそう 彰人、」
『んだよ、』
「放課後、私と一緒に来て、 それじゃ」
『……拒否権は無いんだろうな』
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--- 放課後 ---
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『言われた通りついてきたけど?』
この時、確かこはねと冬弥も居たな、、
こはねはよく分かってなさそうな顔してたっけ
「……簡潔に言うね、もう私達と関わらないで、ユニットも抜けて」
『、、は?』
「彰人は草薙さんに酷いことをした、」
「そんな人を私達のユニットに置いておけない」
『あれはワザとじゃ、、』
「草薙さん怖かったって言ってたよ?」
「というか、ワザとじゃなかったら何?彰人の周り、誰も居なかったけど」
『……ッ、 イヤ、教室でじゃれあってたヤツらに押されて、!』
『冬弥はオレの事信じてくれるよな、!』
バシッ、
『へ、、?』
この時、冬弥に叩かれて、、
「近づくな」って言われたのだけは覚えてるな、、
あとは、司センパイとか、杏の名前が出た気がする
軽蔑された目で淡々と何か言ってて、
それがスゲェ怖くて、暫く、動けなかった、
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『……、冬弥に何言われたんだっけ、』
『もう分かんねぇ…』
思い出しちゃったから、クスリ飲まなきゃ、、
『__んぐ、、けほっ、__』
『これで、また忘れられる、、』
…寂しい、絵名とお話したい、、
今、買い物行ってるんだったな
『絵名、いつ帰ってくるんだろ、』
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人って、嫌な記憶を思い出さないよう脳が消すことがあるんだって
冬弥に軽蔑されたのが物凄く嫌だったんだろうね(凄い他人事)
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