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#アールの資料館
アール・アロケロの資料館には、ゲームによって死亡した人々が運び込まれる―
「はぁ~!?!?なんで死体処理しなきゃなのだよ?」
「しょうがありません。虚無様が仰っていたのですから。」
「アウル、ありがとう。虚無に「ふざけんな」って伝えといて」
「ははっ…。了解しました。アールさん。処理いつもありがとうございます」
そう言ってアウルが去った後、赤色のポニーテールの青年―
アールが死体処理をし始める。
「なんで、|此処《マーダーランド》に悲恋資料館を建ててしまったのだろうか」
「そりゃぁね♪此処しか無かったんですよね?土~地~!」
「クレアン五月蝿い」
「失礼しました。アール様、お許しください」
「宜しい。下がれ」
「はい。下がらせていただきます。」
クレアンと呼ばれた、黄色の髪の少女はとても、従順だ。
「アール様。少し宜しいでしょうか?」
「なんだ?」
「アール様は私を遥か昔、家来にしてくださいました。アール様がマーダーランド東国『クターラ』の王だったときに。でも、どうして、王をお辞めに?」
「それはねぇ…。|国王《私の父》が跡継ぎ跡継ぎ五月蝿かったからさ」
「あと、母は悲恋資料館を応援すると言ってくれて、父に言ってみたら、『良いぞ、アール。』っていいやがったからねぇ」
「成る程。」
クレアンは言ったのだ。
「私に名字をくださいませんか?」
「なんだ?急にさ」
「私は孤児でした。そのため、アール様の召し使いになってしまいました。ですから」
「あぁ。アール・アロケロの名で署名しよう。」
「ありがとうございます。」
クレアンがお礼をする
「お前は今日から
--- クレアン・キルクアン ---
と名乗ると良い」
ギィ
ドアの開く音
「さぁ行っておいで、クレアン」
ドキドキワクワク
彼女は歩きだした
「はい。お客様ですか?」
そこには王家の娘らしき少女が立っていた