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もうすぐこの世界が終わってしまうから/wrwrd
よくわからないものです(?)
誤字脱字はお見逃しください!!
また、どうでもいいことを言った。
彼をきずつけてしまうような。
その後に冗談だよと言っても、彼に入ったヒビが戻ることはなかった。
彼は心が無いとよく言われる。
違う。
彼は心が無いんじゃない。
ガラスのような、壊れやすくて綺麗で、透明な心だからだ。
そんなことをあいつらは知らないで言う。
「シッマは心無いから平気やろ」
って。
時間は有限だ。
ある程度経ったら、ここを抜け出さないと、彼が壊れてしまう。
俺のように、なってほしくないから。
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次の日。
俺はコネさんに、「ここを抜け出そう」
と言ってみた。
彼はひどく反対している。
なぜか理由を聞いてみたら、彼は言った。
「ここにいないと、愛されない」
と。
なんだよ、それ
あんさんのことは俺が十分すぎるくらい満足させるから。
満足いかないことがあったらなんか言っていいから。
今日だって、思ったようにそういうことが言えない。
心が壊れている俺には、ガラスの心はわからない。
でも、彼が本気で愛されることを望んでいるのは、どう見てもわかる。
ものすごく悲しそうな顔をするからだ。
もう、行こうや。
俺たちだけで別の世界を創るんや。
おいでよ。
今日も、コネさんは俺の手を取ってくれなかった。
もう、この手は使いたくなかったけれど、使うしかない。
そう言って俺はコネさんを隠して仕舞ったんだ。
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"メーデー、メーデー、メーデー。
あーあー、聞こえるかな?
大丈夫。俺やで。
もうええねん。
ロボロ、俺のことは放っておいていいから
大丈夫。大丈夫。
心配性やねロボロはほんまに
だから、
俺と関わらないで"
幻だってわかってる。
お前が元々噓憑きなんて知ってる
---
次の日。
グルッペンに呼ばれた。
そこにはコネシマが隣に立っていて、みんなは座っている。
グルッペンが言った。
「コネシマはこの軍にいると思うか?」と
俺は激怒した。
だから俺はこう言った。
「コネさんがこの軍を出るなら俺も出る」と
周りのみんなは驚いていた。
まぁ、俺がいなくなったところで支障はないやろうけど。
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俺たちが出て1ヶ月が経った。
rb「こんなことも書いたな…」
kn「なぁロボロ」
rb「どうした?」
kn「ほんまに、ほんまに俺についてくる選択でよかったんか?お前はまだ、軍で活躍できるはずや」
rb「ええねん。それに今のコネさんを理解できるのは俺だけや。」
kn「そか…」
俺は、ロボロが会議の後に再び連れて行けと言ったとき、NOと言おうと思った。けど、きょどってYESと言ってしまったんだ。
だからロボロは今俺と一緒に居る。
卑怯だって構わない。失敗作だって構わない。
だって、俺が悪いから。
はぁ…
被害者面したって何の意味もないわ。
結局は俺が悪いんや。
kn「なぁ、ロボロ」
rb「んー?どしたん?」
kn「…なぁ、俺のこと叱ってくれん?」
rb「は?なんで?」
kn「お前に甘えっぱなしも嫌やねん」
rb「ふ〜ん、なら遠慮なく。
お前はいっつも考えずに行動するし、それで怪我するし内ゲバはするし徹夜してみんなに迷惑かけるし自分のことを卑下するし…」
rb「とにかく!」
rb「お前は自分をいい子と思うか?」
kn「…思わない」
rb「ならあんさんは悪い子やな」
kn「ぶっ、なんやそれ」
rb「コネさんは頑張り屋やからしゃあないねんな」
kn「ありがと」
____
ああ、遅かった。
俺はずっと、知りたくなかったんだ。
彼を慰めてやろうと抱きしめようとしても、俺の伸ばした手はただ空を切る。透明で、ガラスのような彼の心は白く空白のようになっていた。そんな心も、もう、なくなってしまっているが。
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刺激が足りないと思い始めた。
だから俺に足りないものを望んだ。
そしたら、彼じゃない彼に会った。
「お前はだれや」問うてみる。
「お前こそ誰や」答えを出す。
「俺は、お前には見えない存在や」と。
きっとお前には見えないやろうな。
実はみんなから愛されているなんて気づいていないお前には。
愛される人がいない、|孤独なピエロ《あやつり にんぎょう》なんて。
メーデー、メーデー、メーデー。
俺を叱ってくれ。
お前がなぜ俺に叱って欲しかったのか、今ならわかる。
正直者のお前が、俺の姿を見たいなら、俺を、本当の俺を暴いてみろよ
もうきっと終わる。
俺たちの従ってた人が、この国を攻めてくるんだ。
俺たちはきっと死ぬ。
いや、俺はきっと死ぬ。
あれ、もしかして、ロボロなんてやついると思ってた?
あんなの作ったものに決まってるやろ。
俺に名前なんてない。
ただの|孤独なピエロ《あやつり にんぎょう》って言ってるやろ?
最初から解ってた?
ああ、やっぱりそうやねんな。
さぁ、血か涙かわからないものを流しながら死のう。
来世は幸せになれるとええな。
また、どうでもいいことを言った。
どうせ来世なんてない。
時間は、一度途絶えたら二度と戻らない。
そんなものだからだ。
はい、終わりましたね。
それでは、次の小説で。